第72号 色の言語 超入門:コーラル
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■ 1. 色の言語 超入門:コーラル
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今回はコーラルを見てみましょう。
イクイリブリアムのコーラルは、実はペールコーラルの色ですね。
ポマンダーのコーラルが、いわゆるコーラルに近いのですが・・・
オーラ・ソーマのポマンダーは時々色が安定しないことがあり、このコーラル
もなかなか難しい色ですね。
それはともかく、オーラ・ソーマを学んだ人は、コーラルといえば「報われな
い愛」、なんて真っ先に学んだりします。そうするとその色を選びたくなくな
ってしまいますよね。
だって、自分が人を愛しても、その愛する人は自分を愛してくれない。自分の
愛が報われない、ってことですからね。そんなのいやだって、誰だって思いま
す。
オレンジといえばショック、というふうに学んでしまうようなもので、どうし
てそうなのかということをしっかり考えておかないと、色について先入観を持
ってしまって、「実はそのボトルに惹かれるんだけど、選ぶのよそう」、なん
てことになってしまいます。
オリーブグリーンもも苦々しい色なんて習ってしまうと、実は好きな色なのに、
なんとなくその色を身につけたくなくなっちゃいますよね。
色にはなんの責任もないのに、いろんな先入観で色に対して色眼鏡で見てしま
うってことになってしまいます。
色には良いも悪いもありません。それに勝手に意味をつけたりして、良いとか
悪いとか言っているのは人間の勝手なマインドです。
オーラ・ソーマでは、その色は人間の意識を鏡のようにあるがままに映し出し
てくれる、魂の鏡なのですね。
では、コーラルはどのような意識を映し出してくれている鏡なのでしょうか?
通常オーラ・ソーマで教えられるのは、コーラルというのは海に生息する珊瑚
のことであり、珊瑚が海の汚染に対して真っ先に影響を受けるような、非常に
繊細な生物であるように、コーラルというのは繊細な感受性を表すのです、と
いうことです。
コーラルはレッドとオレンジの中間にある第3の色ですが、イクイリブリアム
のコーラルはペールコーラルとも言うべきものなので、ピンクとペールオレン
ジの中間にある色といえます。
ですからピンクの意味とペールオレンジの意味を考えると、コーラルのいわゆ
る「報われない愛」というのがどういう意味なのかが導き出されるはずですね。
では、このコーラルの「報われない愛」というのはどういう意味なのでしょう?
ピンクというのは「無条件の愛」。チャレンジとして、愛に関する困難。愛を
受け入れることが困難であったり、自分自身を愛することが困難であったりと
いう意味になりますね。
オレンジは「感じること」「満足」を表しますが、チャレンジになると「ショ
ック」となります。つまりショックとは感じることをやめてしまった状態なん
ですね。
感じることがあまりにも強烈で耐えられなくなると、感じなくしてしまう。そ
れがショックの状態です。あまりにもショックが強かったり、痛みが強くて絶
えられなくなってしまうと気絶してしまいますね。
またオレンジには共依存という言葉がありますが、依存というのは自分で感じ
ることをしないで、他のものに感じることを依存させるということでもありま
す。それは投影とも言えます。
恋に落ちた状態は、そういう依存の状態になります。
その人がいるから愛が感じられる。その人がいるから自分の中が満たされる。
その人なしでは生きていけない。なぜならその人がいなければ愛が感じられず、
自分が満たされず、空虚に感じてしまうからです。
つまり自分の愛を他の人に投影してしまっているわけです。
愛に限らず、たとえば怒りでもそうです。
あの人は怒りっぽいから嫌いだって思う場合、実はその人の中に怒りがあって、
自分の怒りを見る代わりに、他の人の中に怒りを見出して、投影している場合
が往々にしてあります。
あの人は怠け者だから嫌いだとか、あの人は支配欲が強いからいやだとか、い
ろいろ嫌な人がいる人は、実はその人の中に嫌だと思っている点が自分にない
かをよく見てみると、驚くと思います。
私なども、ずいぶん昔、あるワークショップでそのことを見るエクセサイズを
したときにショックを受けました。
人に対して嫌だ、嫌いだと思っていた95%は実は自分にも当てはまっていた
んですね。
もっと厳密に見ればほんとは100%なんでしょうが、さすがにそこまでは見
たくなかったんでしょうね、そのときは。
それほど自分自身の中にそういうものを見るのは難しいということでもありま
す。それらの嫌な側面が自分の中にあるなんて誰も思いたくないですものね。
オレンジにはそういう意味があり、ペールオレンジはそういうオレンジの意味
が強まります。
となるとコーラルでのチャレンジというのは、自分自身を愛することが困難で
あり、かつその愛を相手に投影する、ということの意味になりますね。愛を自
分の中に見出せないので、他の人に投影して、他の人からの愛を求めるわけで
す。
それはどうなるかというと、自分を愛することができない人というのは、実は
愛してもらっていても、その人からの愛を受け入れることできないんですね。
こんな自分が愛さっるわけがないって思うからです。また他の人もその人を愛
することが困難になるのです。
類が類を呼ぶ、という法則がありますが、自分が出しているエネルギーと同じ
ものがひきつけあいます。
だから自分に愛がない人同士が相手に愛を求めて恋をするわけなんですが、自
分にないものをお互い求めているわけですから、その愛は決して報われないん
ですね。結局は失恋に行き着かざるを得ません。
こういう話があります。
ある男の人が道に迷って3日間誰にも会うこともなく、森の中をさ迷っていた
んです。もう食料も尽きて、ふらふらになってきたんです。するとふとみると
人が一人歩いてくるんですね。あー、やっと自分は助かったと思って、その人
のところに喜び勇んでかけよると、その人も彼のところに喜んでかけより、お
互いひっしと抱き合ったんです。ところがそこでわかったのは、実はその相手
の人も森の中で道に迷っていたんです。相手も人に出会って助かったと思って
駆け寄ったのでした。
そこでコーラルのキーワードは「愛と知恵」。
自分の内側に「愛」を見出す「知恵」ということです。
つまり自分にない愛を人に得ようとしてもそれは決して得られないのだという
ことの理解にいたっとき、その愛はまず自分の内側に見出さなければならない
ということの知恵を見出すわけですね。
自分の中に愛を人に求めるのではなく、自分の中に愛を見出し、育て、その愛
を人に分かち合うということですね。
その第一歩が自分自身を愛するということです。
ここでの色の言語はコマラ・ローデの色の言語の教えをヒントにしています。
コマラ・ローデのオーラ・ソーマの色の言語を受け損なった方。
サウンドの観点から、
■サウンドレゾナンス エネジーオブ サウンド&カラー
●開催日:2006年1月14日(土) ワンデイ
☆講 師:コマラ・ローデ (通訳つき)
http://aura-soma.jp/workshop/workshop_Ko.html#ESC
というものがあります。
色の言語は色の側面から見た意識の地図です。
音も色も波動(バイブレーション)であり、それを音として耳で聞くか、色と
して目で見るかの違いがありますが、同じエネルギーであることに違いはなく、
音と色の意識の地図について解説します。
サウンドヒーリングの観点から、音のエネルギーについて学びたい方は楽しめ
ると思います。
尚.記