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巻頭エッセイ


第654号 鮎沢さん(54)「季節の色31」:水色

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■ 1.巻頭エッセイ:
      鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色 Vol.31
                ≪【水色】みずいろ≫ (2016,7/6 水)
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いよいよ夏ですね。

鎌倉の由比ヶ浜海岸も7月1日で海開き。

水の季節です。

水は命の根源でもありますね。

生命も水から誕生。

胎児も羊水のなかで育ちます。

個体発生は系統発生を繰り返すって、とてもおもしろいですよね。

胎児の成長は、まさに私たちの進化のプロセスをなぞるように成長
していくのですね。

水の惑星、地球。

人間は70%が水でできているといいますが、海と陸の割合も、海
が71%というのはおもしろいですよね。

人間の水の割合は、正確には成長段階で水の含有量が異なるそうで、
胎児は体重の約90%、赤ちゃんはは約75%、子どもは約70%、
成人では約60%、老人では50%と、年齢によって分かれます。

50%って、そんなに少なくなるの? と思ったら、成長するにし
たがって水分の割合が少なくなり、身体についてくる必要な脂肪分
だけ水の割合が少なくなっていくからだそうです。

ある調査によると、たいていの病気の原因は、水不足が大きく関連
しているそうで、水を飲ませると治ったという報告もあります。

朝起きたら水をコップ1杯。これは鉄則です。

みなさん、水を飲みましょう。

それでは、鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色 Vol.31≪【水色】
みずいろ≫を、どうぞお読みください。

それでは、今日もすてきな一日を。
Have a nice day.

                           尚 記


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日本は水の豊かな国です。

まわりは海に囲まれ、各地に川が流れ、山には湖があり、森には泉
が湧き、そして山あいには温泉まで湧きだしています。

日本人にとって水が身近なものであるのを物語るように、「水色」
という色名は古くから使われ、平安時代にはもう存在していたそう
です。

藍で染めた淡い青色で、澄んだ水のような色をさします。

涼しげな夏の衣服の色として人気がありました。

江戸時代は「帷子」(かたびら)と呼ばれる、ひとえの着物で流行
しましたし、繊維の主流が麻から綿へ変わってからは、浴衣(ゆか
た)の色としても人気になります。


ところで「水色」の他に「水浅葱」や「水縹」「水柿」といった色
名があります。

これは、それぞれの色を薄めたような色をさしています。

たとえば「縹色」(はなだいろ)は青色のことですが、それを水で
薄めたような薄い青のことを「水縹」と言います。

ここでもまた、水の存在の身近な感じが伝わってきます。


この縹色を染めるのには藍の染料を使いますが、調べていたら興味
深いことを見つけました。

藍の染料は、明るく染めると青色が緑がかって見え、濃くすると、
紫がかって見えるのだそうです。

まるで明るく薄く染めたものは浅瀬の光が射す水で、黄色みが感じ
られるターコイズに、濃くすると深い海のようなロイヤルブルーに
近づく。

ロイヤルブルーは、オーラソーマでいえば、ブルーにほんの少しの
レッドが含まれた色で、紫(バイオレット)のひとつ手前の色。

実際、水はその深さによってターコイズのように見えたり、ロイヤ
ルブルーの深い青に見えたりします。

そう考えると藍染めは、まるで自然の摂理そのものです。

藍は天然染料で、自然が与えてくれたものですから、自然界のルー
ルに基づいているのですね。


水が身近な存在であるのと裏腹に、昔から日本は水による災害にも
見舞われてきました。

東日本大震災での津波被害は元より、昨年は関東地方で鬼怒川の大
規模な氾濫があり、今年は九州地方で大雨による水害も起きていま
す。

水による恩恵もある反面、自然の猛威にもさらされるのです。

今年は、これ以上の被害が出ないよう祈るばかりです


オーラソーマの会長であるマイク・ブースさんの言葉で「水に感謝
する」というものがあります。
http://artbeing.com/cd_book/aurasoma1/BLJ12.html

水に感謝することで私たちの人生は好転すると。

オーラソーマ社の製品に使われている水は、特別な方法でエナジャ
イズされています。

水の持つポテンシャルを引きだし、製品に反映させているのです。

私たちの身体の7割近くは水です。

地球の表面積の大半も水です。

あなたの身体に、私たちの地球に、どんな言葉を聞かせましょうか。

一人ひとりの水が穏やかであることと、地球の気候が穏やかになる
ことはリンクしているのかもしれない・・・水色のことを考えてい
て、ふとそんな気持ちになりました。

(※こちらで画像とともに掲載をしています。
 http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-12177792313.html


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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール

有限会社「カラーズガーデン」代表。
英国オーラソーマ社公認ティーチャー。
栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。
中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間
住宅メーカーに勤務。
2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。
2006年より公認ティーチャーとして活動中。
http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/


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