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巻頭エッセイ


第180号 量子科学とオーラソーマ(2)ドミニク

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■ 1.巻頭コラム:量子科学とオーラソーマ、そして現実創造への鍵
                      その2:ドミニク・ヨーマン
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量子力学というのは、ある意味、意識の科学に近づいてきているのかもしれま
せん。

ニュートンなどの古典物理学に対して、相対性原理や量子力学は現代物理学と
いうのですが、とりわけ量子力学はこれまでの科学者の世界観を根本的に変え
た上に、現代科学の多くの部分がその量子力学の発展の結果とも言えます。

素粒子物理学や化学、宇宙論、分子生物学などもそうですし、コンピューター
やデジタルカメラ、DVDプレーヤーもすべて量子の現象が基礎になっています。

最近は量子コンピューターというのまでありますし、この宇宙そのものが量子
コンピューターなのだという説まであります。

量子の世界では、私たちが日常考えたり経験することでは理解できない現象が
発生し、常識とは全く異なった世界が展開されます。

「量子的飛躍」という言葉があるように、電子の運動はこれまでの連続とは飛
躍した行動が生じ、「不確定性原理」のように、位置と運動量は不確定性の関
係にあり、微視の世界で物質の運動は因果律では説明できず、「トンネル効果」
というように粒子がエネルギー障壁を越えて外側に通り抜けてしまう。

そしてその究極が「観測問題」というもので、一個の量子は、複数の可能な状
態の「重ねあわせ」であり、二重スリット実験に見られるように、観測の仕方
によっては、波としての電子が粒子として振舞う(量子は「粒子性」と「波動
性」の両方を持っている)というふうに、古典物理学の常識や一般の日常の経
験では理解できない現象が生じます。

つまり、量子の動きは論理的には理解を超えているわけなのですが、「意識」
はそれらをすべて超えて観ている観照者でもあるので、どちらかといえば量子
力学の原理は「意識」のあり方に近いのではないかと思われます。

意識の観点から見れば、「量子的飛躍」も「不確定性原理」も「トンネル効果」
も「観測問題」もそれほど不思議なことではありません。

オーラソーマのボトルには「イクイリブリアムは意識への鍵です」という言葉
が書かれてあるように、オーラソーマは意識のさまざまなありようを光、ない
し色の波動として、それを反映するものとして解き明かしていくものですが、
量子力学ではその光も光子として、その原理を説き明かそうというのですから、
量子力学はその意識の鍵を解き明かそうという試みなのかもしれません。

「量子論はまともに私たちに責任を課す」 ジェフリー・サティノーバー

これが量子学者たちの中心的結論です。観察者の役割こそが鍵です。

・・・

これこそがオーラソーマの教えの根本的メッセージでもあります。私たちはひ
とり一人、自分の意識に責任があります。ここで私たちは、量子場の中から自
分の人生を創造しているのです。

私たちの人生は自分が望むようではないかもしれませんが、にもかかわらず、
この世の体験している自分という意味では、私たちが中心人物であり、創造者
なのです。状況に意識がもたらされたとき、成長と変化が起こります。

・・・

とドミニク先生は書いていますが、オーラソーマはまさにその自分の意識のあ
り方に自覚的であるための鍵を提供してくれるものと言えますね。

では、ドミニク先生の「量子科学とオーラソーマ」をお楽しみください。

“ビッ”(呼び出し音)

                         尚 記

        …………○…………○…………○…………


“ビッ”(呼び出し音)
量子科学とオーラソーマ、そして現実創造への鍵 その2


「ここでの私たちの目的は、意図するという私たちの天賦の能力を発展させる
ことだ」
ウィリアム・ティラー博士


これはこの映画の中に出てきたひとりの専門家が表明した意見でした。実際、
それは映画の最後に出てきたもので、それが結びの言葉でした。私がそれをこ
こに入れるのは、それをB1と結びつけるからです。

0は彼方なるものへの戸口に立ちますが、1は存在に入ってきた第一歩です。
B1の上層のブルーは「意志」を表す色、「イエス」(レベル2の所有的傾向)
を表す色、現実を創造する神格の「言葉」を表す色です。マジェンタは生命の
材料でしょうが、ブルーはその材料に命令して形体にします。

無数の自助努力や精神世界の書籍が、自分のヴィジョンを現実化するにはそれ
と一体化して、それを宣言することが重要であると主張しています。それは霊
的教師や諸伝統が何千年にもわたって宣言してきたのと同じ真理であり、ニュ
ーエイジによって、また最近では映画「ザ・シークレット」によって非常に大
衆化した思考です。

もちろん、それはしばしば、言うは易く行うは難しです。実際は、誕生のショ
ックと、子供時代から続くまわりの世界からの条件づけによって、私たちはす
でに自己との一体性を飛び出しています。私たちの多くにとって、自分のヴィ
ジョンを発見するのは大いなる旅です。にもかかわらず、意図を開発すること
の基本的重要性は、B1のブルー——0(量子レベル)から飛び出す第一歩—
—の存在によって、オーラソーマの中で表明されています。


●ポマンダー:サファイアブルー
 クイントエッセンス:エルモリア
 アークエンジェロイ:ミカエル


「生とは、あなたが生が起こるのを待っているときに起こるもの」


今度は映画からではなく、ジョン・レノンからです。私がこれを選ぶのは、そ
れが重要なつなぎのアイディアを提供するからです。「私たちの真摯なヴィジ
ョンがないとき、何がこの現実を、私がそのなかで生きまた変えようと願うこ
の現実を創造しているのか?」 その答えは、やはり「私たち」でしょう。こ
れが、量子物理学者たちが認識するに至ったことです。

映画の中での彼らの言い方では、「あちらには“あちら”はない」のです。あ
るように見えて、じつはない。すべては同じ材料、ディープマジェンタででき
ており、私たちがそれを認識しようとしまいとに関係なく、私たちはあらゆる
ものと一体であり、すべてに参加しているのです。不可欠の要因は観察者です。
観察者が入ってくるまでは、すべてが可能性にとどまります。体験する者こそ
が、現実を存在に呼び出す者なのです。


「われわれは観察者がいたるところに見つかり、またどこにも見つからないこ
とを確認した」
フレッド・アラン・ウォルフ博士


観察者の決定的役割については誰もが同意するのですが、専門家はその本性が
何であるかに関する理論を提供できるだけです。私たちは全員自己という感覚
を持っていますが、しかし科学者がその感覚の根拠を求めて、物理的にそれが
どこに存在するのかを探しても、それはどこにも見つかりません。

ひとりの専門家は「観察者とは四層の身体をまとった霊であり、乗り物を操る
意識だ」という個人的見解を打ち明けていました。オーラソーマの哲学と非常
に似ています。馬と馬車と御者と乗客の物語です。

現在の私の考えでは、観察者の原理はイクイリブリアムボトルB90(ゴール
ド/ディープマジェンタ)がうまく表現していると思います。ゴールドはイン
カーナショナルスターに関係しており、B90はそのインカーナショナルスタ
ー(ゴールド)のレスキュー(ディープマジェンタ)です。

インカーナショナルスターは、物理的形体に内在する観察者/存在/臨在であ
り、それが頭上の第8チャクラに形態を超えたものとしてとどまっている観察
者/存在/臨在であるソウルスターに直接リンクしています。もちろん、第8
チャクラこそがマジェンタに結びつくものであり、それゆえ量子的潜在性の場
なのです。

さらに、ゴールドは統合を表しています。魂はたくさんの顔を、つまり、それ
ぞれ異なる方向を向いている人格をまとっていますが、それらすべての内部と
下部に魂の臨在があります。それは自己の断片化に対する救済であり、また統
合への帰還です。

これらの考えを知って、自分のパンフレットにB90のイメージを入れていた
ことが特別に嬉しかったと言わなければなりません。当時の私がいかにわずか
しか理解していなかったことか! (再度、この絵を使うことを許してくれた
オルシとオーラソーマ・ハンガリーに感謝します。)


○何が邪魔をするのか? アイデンティティと生命の木


何がこの純金の統合性を邪魔するのでしょうか? 何がこの黄金の観察者の内
的臨在を窒息させるのでしょうか? それは自己同化しようとする私たちの傾
向です。

この映画はまた、感情と思考の両方の役割を考慮することでこの主題を探検し
ています。それはすばらしい説明でしたし、今思うに、それは生命の木が提供
するモデルと非常にうまく合致することがわかります。

生命の木には、この思考と感情の二つの活動をそれぞれ表すホドとネツァクが
あります。それらの上にティファレット(物質形体を超えた自己)という魂の
中心が横たわっており、下にはイエソド(形体内部の自己)があります。自己
同化の飾りがイエソドを取り巻いており、タワーによって遮断されているとは
いえ、肉体の上方で、身体性を超えて横たわる魂の意識とつながっています。

魂の意識と意識的に再接続するには、私たちは覆い被さる思考と感情の両方の
牽引力と交渉する必要があります。習慣や体験が私たちの物理的発展を形成す
る以上、私たちの肉体自身の構造によって強化される牽引力とです。

イクイリブリアムのカラーコンビネーションを選択することは、これらの牽引
力、私たちのエッセンスや潜在性の上にのしかかるこれらの自己同化の牽引力
を意識化するのに役立ちます。オーラソーマとワークすることは、これらの自
己同化の解体の方向に進むことです。


「量子論はまともに私たちに責任を課す」 ジェフリー・サティノーバー

これが量子学者たちの中心的結論です。観察者の役割こそが鍵です。私たちの
マインドの状態、私たちの期待、この瞬間の私たちのアイデンティティが、私
たちの人生の出来事を呼び出します。これは解放です。これは自分の人生に対
する責任を、私たちの手中に置きます。映画に出演した多くの専門家あれほど
興奮していたのはこのことです。

これこそがオーラソーマの教えの根本的メッセージでもあります。私たちはひ
とり一人、自分の意識に責任があります。ここで私たちは、量子場の中から自
分の人生を創造しているのです。

私たちの人生は自分が望むようではないかもしれませんが、にもかかわらず、
この世の体験している自分という意味では、私たちが中心人物であり、創造者
なのです。状況に意識がもたらされたとき、成長と変化が起こります。

これが私たちを意図の開発へと連れ戻します。意図の開発は、オーラソーマで
も鍵となるメッセージです。それは0から出発するまさに第一歩、B1のブル
ーのなかにあります。それはマスター・シーケンスの第一歩、B50(エルモ
リア)のペールブルーのなかに再び現れますが、このB50でこの原理の重要
な発展が見つかるのは、私たちが自分の創造的意志を全宇宙の意志と調和させ
ようとするためです。(私にくるイメージで書くなら、エルモリアは針の目の
ようなものです。ペールブルーは純粋意図という真理が通り抜ける空間のよう
なものです)。そして意図というテーマは、大天使シリーズの出発点でも再び

現れます。

B94(ミカエル)も、ペールブルーを特色としています。このコンビネーシ
ョンでは、整合と行動が上位の創造意志と調和するときです。私たちの自己
(観察者)は、今や偽りの自己同化から自由になり(ペールイエロー)、高次
の目的につながります(ペールブルー)。いまや自分の真の量子的潜在力を演
ずるときです。


○結論


私は、イクイリブリアムは熟考のためのすばらしい主題だと思います。その中
にあるパターンやシークエンスは、じつに多くの真理を反映しています。

私のワークのエッセンスはこれらのつながりを展開することです。それはとき
に、全体に対する解放性によるものだったり、マスターシークエンス(マスタ
ーシリーズ)や大天使シークエンス(天使シリーズ)などのより小さな部分に
関わることによるものだったり、ヌメノロジーや生命の木といった特定のフィ
ルターを通して見ることによるものだったとしても。
すべては全体に導かれるのです。

量子物理学者の仕事は、科学を一体性や責任や意識といった霊的真理に近づけ
ることです。私はこの二つの分野の出会いから、さらに多くの真理が浮上して
くるものと信じています。特に(私が希望するのは)、オーラソーマのエネル
ギーが私たちの相互交流を可能にする完全なモデルを提供することです。それ
は次の時代のために残されています。

                        ドミニク・ヨーマン 記

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