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巻頭エッセイ


第234号 【パリさん】:カラーローズ—ロイヤルブルの心理

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■ 1.【ぱりさんのオーラソーマ】:カラーローズ——ロイヤルブルーの心理
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ロイヤルブルーは、オーラソーマでは0番の上の色に最初に現れています。

http://aura-soma.co.jp/products/equi/B000.html

ちょうどディープマゼンタの漆黒の闇の中から、ロイヤルブルーの夜明けの青
空が始まるように、ロイヤルブルーが登場してきます。

それは、ちょうど無意識の中から意識が芽生えてきたかのようです。

私は誰、ここはどこ? 

ちょうど旅の宿の深い眠りから、ふと目覚めたときのように。

起きるべきか、起きざるべきか? 寒い冬の布団の中で最初に考えることです。

ぱりさんは、このロイヤルブルーを以下のように表現しています。

「まさに、ハムレットの悩みと言ったところでしょうか。

だからこそ、「ロイヤルブルー」は、

        「いったい、私は何をすればいいのか?」

と自ら問わなくてはならないのです。」

そんな意識の目覚めのようなロイヤルブルーの誕生ですが、チャクラでは第六
チャクラと関連します。第三の目として知られています。

ちょうど額の眉間の辺りです。

http://aura-soma.co.jp/intro/subtleanatomy.html

シックスセンス、第六感、肉眼では見えないものを見ることができる能力はこ
の第六チャクラの機能です。

ヴィッキーさんが、目が見えないにもかかわらずオーラが見えたのも、この第
三の目、第六チャクラが開いていたからです。

ですから昔から、第三の目を開くための修行というのが霊的な道における重要
なステップと考えられ、第三の目を開くための瞑想法などがありました。

実際はものごとをあるがままに見る能力、観照すること、気づきとして作用し、
この第三の目が開いていくと、ものごとをより高く広い視点から、深く見通す
ことができるようになります。

肉眼が外側を見る視力だとすれば、第三の目は内側を観る視力です。

それは気づきの光であり、暗闇に光をもたらすものでもあります。

ちょうど地下室に光をともすように、自分の内面に意識の光をもたらします。

また自分自身に気づくことによって、いろんなものごとをリーディングしてい
く能力も高まっていきます。

ユニティインスティチュートで提供しているサトルボディヒーリングや「直感
的知性を開く」ことの中で開発している直感的知性もこの第六チャクラと関連
しています。

詳しくは「サトルボディヒーリング」に詳しく説明してありますので、興味の
ある方はお読みください。

http://artbeing.com/book/IBK01.html

では、ぱりさんのカラーローズ、ロイヤルブルーの世界です。

                                尚 記


        …………○…………○…………○…………


ときどき、幕あいに顔を出す、「オーラソーマ」をちょっと部外者的な立場か
ら眺めてみる【ぱりさん】シリーズです。^^;

オーラソーマのカラーローズを“全人間心理のカラーインデックス”に見立て
て、その内部的なダイナミクスを連想して楽しんでいます。

ちょっと理屈っぽいですが、常識だけでお付き合いいただければ、案外、面白
がっていただけるかもしれません。

「カラーローズ」を人間心理の“元型”誕生の物語として眺めてみています。

“元型”というよりは、むしろ心理世界を醸成する酵母の“種”のようなもの
かな、という気もしてきました。

カラーローズは“色相環”として見れば、たしかに12方位(色)です。
http://www.aura-soma.co.jp/intro/color_language/

しかし、それを酵母の“種”(あるいは“心理因子”)のようなものと考える
なら、12種類の“種”は充分すぎるとも言えますよね。

それらの“種”が醸成する心理世界の中では、あらゆる人間心理がその位置を
見つけられるだろうと思います。

しかも、その12種類の“種”は厳密に相互関係を定義されていて、全体とし
て「バランスの法則」のもとに統括されているわけです。

人間の自由意志があるようであって、じつは、最終的にはある枠組みの中に収
まらなければならない。

ということは、ある意味で、人間は“意図”を、その“心理”だけを見られて
いるのかもしれませんね。(^_-)

って、誰が見てるの? (?_?)

ふふ。

内緒です。(^^;)

もちろん、あなたはご存じでしょうけど。^^;

しかし、それにしてもなんとも驚くべきインデックスですね……。

(*^_^*)

これまで展開した人間心理の“元種”を、再度、簡単に見ておきましょう。

12時:“独存の平安”のなかに安らぎ、まどろんでいた根源色「ブルー」

 4時:そこから個別としての認知と体験の歓びを夢見た「イエロー」

 8時:変化する顕現世界のなかで“永遠の生”を熱望した「レッド」

 2時:顕現世界で、ふと“見晴らし”と位置確認を求めた「グリーン」

10時:個別に馴染めず、しゃにむに超越を求めた「ヴァイオレット」

 6時:“創造の賛歌”という多様な顕現世界の大儀を創造した「オレンジ」

 7時:“無償の愛”で顕現世界の継続・維持に献身する「コーラル」

 5時:あくまでも依存を嫌い、存在の根拠を自らの中に求めた「ゴールド」

 3時:全体との調和のなかに個を確立しようとした「オリーブグリーン」

 1時:子供のように直感を信頼し、その伝達を楽観した「ターコイズ」

前回まで、こんなふうに人間心理の展開を追ってきたのでした。

さて、「ターコイズ」が、自らの直感とその伝達可能性を信頼し、楽観してい
たのと同じころ……。

じつは、その「ブルー」をはさんだ反対側の隣でも、別の孤独な思いが兆しは
じめていたのです。

「ターコイズ」の直感に対する信頼と、明るさ・軽さ、天性の楽観性は、その
“両親”の指向性にあまり矛盾がないことと密接に関係していました。

「ターコイズ」は、いわば穏和で明るく、価値観に矛盾がない両親の元で育っ
た、明敏で全能感にあふれる子供のようなものとも言えます。

けれども、「ブルー」をはさんだ反対側の領域の雰囲気は、それとはまただい
ぶ違っていました。

「ターコイズ」の明るさ・軽さは、平安そのものとも言える「ブルー」の素地
に、知識への好奇心「イエロー」の響きが淡く混入したことによるものです。

知識と体験への無邪気な好奇心(イエロー)は、「ターコイズ」が引き継いだ
因子というだけでなく、自分でも了解しやすい“心理因子”だったのです。

しかし、「ブルー」をはさんだ反対隣に兆した「ロイヤルブルー」にとって、
事態はそれほど了解しやすいものではありませんでした。

それは、「ブルー」と「イエロー」の関係と、「ブルー」と「レッド」の関係
の、根本的な違いに遠因があります。

「ロイヤルブルー」は、平安そのものの響きとも言える「ブルー」と、顕現世
界になかなか安住の地を見つけられない「ヴァイオレット」の申し子です。

この「ヴァイオレット」のある種の“不安定さ”は、「ブルー」と「レッド」
の間にある一種の緊張関係によるものなのです。

ここで、三原色の間に潜在する一種の“緊張関係”を、簡単におさらいしてお
きましょう。

「ブルー」は、顕現世界ににじみ出した平安そのものの“微睡(まどろ)み”
とも言える響きです。

実在する一元性という“絶対の平安”の、顕現世界のなかでの反響なのです。

個別を希求した「イエロー」は、その「ブルー」から飛び出したわけです。

その意味では「ブルー」は「イエロー」の親のような存在であり、「ブルー」
と「イエロー」の間には履歴に由来する根本的“赦し”の関係があります。

「レッド」は「イエロー」の願いを実現して、顕現世界を起動しました。

「レッド」と「イエロー」の間には同志としての信頼関係があります。

問題は、「ブルー」と「レッド」の関係です。

卑俗な喩えで言うなら、「ブルー」にとっては「レッド」は、家出した娘が連
れ帰った旅芸人の夫ような存在とも見えます。(^_-)

たしかに、この娘婿は、不肖の娘の志を遂げさせてくれたのです。

それは認めなければならないし、いたずらに「レッド」を排除はできません。

しかし、連れ帰った賑やかな旅芸人の一座は、「ブルー」の好む穏やかで素朴
な暮らしを壊すものではありました。

「ブルー」にとっては「レッド」は、本質的には馴染めない響きであり、突き
放すなら娘婿、我が子として考えるなら“鬼っ子”とでもいった存在です。

その両者の間に兆した「ヴァイオレット」が、顕現世界に馴染めなかったのは、
ある意味では必然的な成り行きとも言えます。

さて、話題の「ロイヤルブルー」は、その「ブルー」と「ヴァイオレット」の
間に兆しました。

「ロイヤルブルー」の全身を駆けめぐる“心理因子”の大部分は、言うまでも
なく、誇らしい“神の視界”、“独存の平安”です。

しかし「ロイヤルブルー」は、顕現世界でのサバイバルを実現する「レッド」
の意志をも微かに引き継いでいます。

この自分のなかの微かな“心理因子”は、「ロイヤルブルー」自身にとって、
ちょっと了解しにくいものだったのです。

「ロイヤルブルー」が、ときに聡明で孤独な王子を思わせるかと思えば、とき
に過剰な決断力を誇示する王族の危うさを感じさせるのはそのためです。

「ロイヤルブルー」が「ターコイズ」の楽天性を身につけられないのは、自分
が包摂しなければならない“心理因子”の違いです。

単にこの世で生きていくだけのためには、過剰とも言える能力と自尊心を持て
あました、この誇り高いあり方。

この「ロイヤルブルー」が抱えた憂愁を、

        「いったい、私は何をすればいいのか?」

というメッセージとして表現してみましょう。

「ロイヤルブルー」は、単に我が身のサバイバルを案じたり、自分の個人的な
夢の実現を図ったりすることでは安定できません。

それには、自分の能力と自尊心が高すぎることを知っているからです。

なんのために、自分にはこれほどの能力(明晰性と決断力)があるのか?

その自尊心を納得させてくれる正当な理由が見つからなければ、「ロイヤルブ
ルー」は動き出せません。

このある意味で傲慢にもなりかねない「ロイヤルブルー」の自尊心は、じつは
「ブルー」と「レッド」の響きが鋭く葛藤することに由来しています。

「ロイヤルブルー」がもつ明晰性(“神の視界”)は、「ブルー」の本質であ
り、“独存の平安”に裏付けられてのみ安定できるものです。

しかし、「ロイヤルブルー」はその権能を、多様な「個」を許容する現象世界
で使わなければならず、またそれを意図してもいるのです。

「ロイヤルブルー」はその判断を自らの案配にゆだねられており、そのために
彼はこれほど悩まなければならないのです。

まさに、ハムレットの悩みと言ったところでしょうか。

だからこそ、「ロイヤルブルー」は、

        「いったい、私は何をすればいいのか?」

と自ら問わなくてはならないのです。

「個」として顕現世界を生きる“欲望”の響きを知ってしまった「ロイヤルブ
ルー」は、同じ明晰性を引き継いでも、「ターコイズ」と同じ無邪気さにまど
ろんでいることはできません。

良かれ悪しかれ、「ロイヤルブルー」は、顕現世界を始動した「レッド」の志
をも引き継いでいるからです。

オーラソーマで「ロイヤルブルー」が“決断を下す能力”“状況を見通す力”
と結びつけられているのも、もっともなことと肯かれます。

原色「ブルー」と二次色「ヴァイオレット」の間の三次色「ロイヤルブルー」
は、「カラーローズ」の11時の位置に“ヴェシカ・パイシス”で造形されます。
http://www.aura-soma.co.jp/intro/color_language/


               全体への視界
               独存の平和
               (ブルー)
        明晰な視界          直感の信頼
        自尊と決断          伝達への楽観
       (ロイヤルブルー)       (ターコイズ)

      生存への違和             見晴しへの願望
      超越への希求             調和と協調
     (ヴァイオレット)           (グリーン)

                          協調への意志
                 ・        許容と配慮
                         (オリーブグリーン)

      生命への熱情             個別への意志
      欲望と安定              自尊と不安
      (レッド)              (イエロー)

        無償の愛           自立への希求
        報われぬ愛          智慧と恐れ
        (コーラル)         (ゴールド)
               創造への賛歌
               帰属と献身
               (オレンジ)

……。

また機会があったら、このあとどんなダイナミクスで三次色が生まれ、それら
がどのような人間心理を代表するのか、そんな連想を楽しませていただくかも
しれません。

いつもお断りしているとおり、これは「オーラソーマ」で認定された見解では
なく、「オーラソーマ」がゲーテの色彩論から引き継いだ「カラーローズ」と
いう素晴らしいツールに触発された、まったく自由な立場からの連想です。

お付き合いいただき、ありがとうございました。<(_ _)>

                                pari 記


        …………○…………○…………○…………

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