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巻頭エッセイ


第838号 【パリさん】:色は現れるが、存在はしない

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■ 1.【ぱりさんのオーラソーマ】:色は現れるが、存在はしない
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ときどき、幕あいに顔を出す、「オーラソーマ」をちょっと部外者
的な立場から眺めてみる【ぱりさん】シリーズです。^^;

オーラソーマのカラーローズを“全人間心理のカラーインデックス”
に見立てて、その内部的なダイナミクスを連想して楽しんでいます。

ちょっと理屈っぽいですが、常識だけでおつきあいいただければ、
案外、おもしろがっていただけるかもしれません。

「カラーローズ」は人間心理のパノラマです。
http://www.aura-soma.co.jp/intro/color_language/

ここでいう人間心理とは、具体的な喜怒哀楽のことではありません。

「カラーローズ」でいう人間心理とは、そのような人間感情を味わう
ための“体験世界を願ったその思い”の元型のことでした。

「カラーローズ」とは“現象世界”を呼びだした意図のパノラマ、
言わば“原因の世界”の元型とも言えるものだったのです。

もう何度も言及したので、耳タコかもしれませんが、現象世界とは
認識されなくては存在できない世界です。

現象世界とは、誰かが認識するからこそ存在できる世界なのです。

なにを当たり前のことを、と思われますか?

でも、この当たり前のことに、じつはとても重要な秘密が隠されて
います。

ところで、現象世界は誰かが認識しないと存在できないのですが、
では何が認識するのでしょうか? (?_?)

それを認識するのが、あなたなのです。(*^_^*)

え、何いってるの (?_?)、って思います?

いいですか、現象世界というのは、誰かが認識しないと存在できない
んですよ。

だったら、現象しているものは全部、現象世界を認識できないじゃ
ないですか。

だって、現象しているものは全部、誰かに認識してもらわなければ
存在できないんですから。

え、でもそれだったら、現象世界って、認識されなければ存在して
ないことになるじゃん? (@_@)

ええ、いいところに、気がつきましたね。

そうなんです、現象世界というのは、自前では存在できないもの
なんです。

でも、こうやって、現象世界はちゃんと存在してるよ。(?_?)

そうです。

そして、それは、あなたが現象世界を認識しているからなんです。

ところで、前回、【あなたは存在します】と言ったのを、覚えて
いらっしゃいますか?

あなたは、自前で存在しています。

なぜだか、わかりますか?

それは、あなたが、自分で自分が存在することを【知っている】
からなんです。

「存在する」というのは、そういう意味なんです。

ところで、現象世界のほうは、自分が存在していることを知って
いるでしょうか?

いいえ、現象世界のほうは自分が存在することを知りません。

なぜなら、現象世界は、認識するあなたに対して現れているだけ
だからです。

つまり、現象世界が存在するためには、自前で存在しているあなた
に認識してもらう必要があるのです。

このことは、簡単に証明できます。

あなたは、年がら年中、四六時中、自分が存在することを【知って
いる】わけじゃありませんよね。

ほら、夜になると、布団に入って眠るじゃないですか。

そうすると、あなたは自分が存在することを【知っている】状態
から解放されます。

自分が存在するかどうかなんて、知るもんかという状態です。

先日、若い人たちが何をしているときがいちばん好きかという話題で、
こんなことを言っているのが聞こえました。

「私、ほんとは寝てるのがいちばん好き」って。

なんて、正確な表現なんだろうと思いました。(*^_^*)

眠っている間は、自分のことなんか、何も気にしなくてもいいです
もんね。

自分が存在することを【知っている】者がいないんですから。

どうですか、あなたの熟睡のなかまで、現象世界はしゃしゃり出て
きますか?

出てきませんよね。

あなたに認識してもらえないのですから、現象世界は現れてはこられ
ません。

もっとも、あなたはまた別種の夢を観てるかもしれませんが。

現象世界は、あなたに認識されないので、存在できないのです。

え、でも、私が寝てる間だって、ちゃんと現象世界は存在してるよ。

時計だって進んでるし、世界中でいろんなことが起こっているし。

あなたが、そうおっしゃりたいのは、よくわかっています。(^_-)

でもですね、それはあなたが聞いた話、もしくは想像した話です。

いや、そんなことないよ!

だって、私が寝てる間だって、テレビは放送されているし、地球の
反対側では昼の世界が展開してるし。(@_@)

ええ、そうやって、現象世界が客観的に存在しているという幻想が
維持されているのです。

でも、あまりそのことに深入りするのはやめておきますね。

それより、ここでのテーマは「カラーローズ」なので、色について
話したいからです。

色というのは、現象世界を「形」という側面で識別する信号です。

「カラーローズ」とは、現象世界を呼び出した意図の元型が、
色という「形」の識別シンボルで展開されたパノラマなのです。

その意図の元型を、ここではこんなふうに展開したのでしたね。


      【カラーローズの欲望・願いの配置】
      (●=1次色 ◎=2次色 ○=3次色)

              ●←ブルー
            独存し、安らぎたい
ロイヤルブルー→○     ・     ○←ターコイズ
  真理・真実を知りたい        全智・全能でありたい
         ・    ・    ・
          ・    ・   ・
ヴァイオレット
   →◎      ・  ・  ・      ◎←グリーン
脱出したい、超越したい       見晴したい、受け容れたい
      ・       ・       ・
        ・   ・ ・ ・   ・
          ・        ・
マジェンタ       ・・・・・     オリーブグリーン
  →○ ・ ・ ・ ・ ・ + ・ ・ ・ ・ ・ ○← 
無条件でありたい    ・・・・・      調和したい
          ・   ・   ・
        ・   ・ ・ ・  ・
      ・              ・
レッド→●      ・  ・  ・      ●←イエロー
生きたい、貫徹したい          知りたい、体験したい
          ・    ・    ・
         ・    ・     ・
   コーラル→○            ○←ゴールド
  育みたい、守りたい   ・    豊かで、自立したい
              ◎←オレンジ
            帰属し、奉仕したい


ここで意図の元型として展開されている「色」は、通常はもちろん、
現象世界の「形」を識別するための信号ですよね。

私たちが現象世界の形態を認識するのは、色を通じてです。

まず、あなたは存在します。

それは、あなたが自分で自分が存在することを【知っている】から
でしたね。

そして、そのあなたは、色を識別することで、現象世界の形を認識
しています。

ところで、この「色」という現象世界の識別信号は、それ自体で
存在していると思いますか?

どう思われます?

青は青として、自前で存在しているのでしょうか?

私たちは、空が青いことは知っていますが、飛行機に乗って上空に
昇っても、青い空気に覆われるわけではないのを知っています。

どこまで行っても、窓の外にあるのは普通の透明の空気で、遠い空
が青く見えているだけですよね。

私たちは、海が青いことは知っていますが、バケツに青い海水を
汲めると思っている人はいません。

子どものころ、はじめて波打ち際の海に足を入れたとき、水が青く
ないのに驚いた経験はありませんか?

それとも、もうそんなことは覚えていませんか?

子どものころ、地上に届いているあの虹の脚のところまで行って
みよう、なんて思ったことありませんか?

みなさんは大人だから、そんなことは一度もないかな。

つまり、虹の七色と言っても、そういう色が存在しているわけでは
ないことを、私たちは誰でも知っているということです。

物質世界の形態の識別信号である色は、関係性としてその瞬間だけ
その色として現れているだけで、存在してはいません。

オーラソーマのプロダクトのような物質の内部光線としての色も、
一般的な物質表面の反射光線としての色も、それは同じです。

関係性が異なって、たとえば暗室のなかに入れば、その色が自前で
存在しいないことがわかります。

つまり色というのは、体験世界の形態を演出するために、その瞬間
現れているだけなのです。

何に対して、現れているのでしょう?

もう、わかりましたよね。

そうです、唯一【存在している】あなたに対してです。

「存在している」ということと「現れている」ということが、
必ずしも同じことではないのが、わかりましたか?

そうなんです。

「二元性の原理」に支配された現象世界は、「現れている」のですが、
「存在して」はいないのです。

じゃ、存在しているのは?

もう、わかりましたね。(^_-)

ええ、存在しているのは、あなたです。

でも、ここで、勘違いも起こりえます。

あなたは、自分が身体のなかにいると思ってしまうからです。

でも、どうですか?

あなたの身体って、あなたの認識の対象ではないですか?

もしかして、あなたは自分の身体を知覚できるんじゃありませんか?

もし、あなたが身体を知覚できるのなら、その身体は、あなたでは
ない可能性があります。

それは、ただ関係性のなかで一瞬現れているだけで、存在しては
いないかもしれませんよ。^^;;

「あなた」とか「私」って、ほんとうになんなのでしょうね?

ほんとうに、この「カラーローズ」で展開される“人間心理”の
世界って、いったいどこに向かっているのでしょう。

(*^_^*)

『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこ
へ行くのか』( https://goo.gl/b7rViN )。(-_-)

次に機会があったら、また「カラーローズ」を別の視点から眺めて、
勝手な連想を楽しませていただくかもしれません。

いつもお断りしているとおり、これは「オーラソーマ」で認定された
見解ではありません。

「オーラソーマ」がゲーテの色彩論から引き継いだ「カラーローズ」
というすばらしいツールに触発された、まったく自由な立場からの
連想です。

おつきあいいただき、ありがとうございました。<(_ _)>

                          pari 記


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