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オーラソーマ4本ボトル・ミニリーディング(無料)

巻頭エッセイ


第460w号 柏村さん(32)「命:蓮の中の宝石」(4)

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■ 1.巻頭エッセイ:柏村かおりさんの
     「オーラソーマ いのち から いのちへ」その4
                      「蓮の中の宝石」 (2012,4/24)
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今週の巻頭エッセイは、柏村かおりさんのボトルの実践的、体験的
なお話ですが、今回はお父さんの選んだボトル、B71「蓮の中の
宝石/エッセネボトル2」についてです。

オーラソーマのボトルメッセージは、そのボトルを選んだ人の人生、
そして使った人の体験とともに見ていくと、そのボトルが命を持っ
たかのような理解ができるようになります。

もともとオーラソーマは創始者、ヴィッキーさんの瞑想のなかから
生まれ、はじめはボトルがなにか、なんのためのものなのかがわか
らなかったのですが、ヴィッキーさんの持ち前のオーラを見る能力
や、イクイリブリアムを使った方たちからの体験や報告などから、
現在のオーラソーマの体系や情報ができたあがってきたという歴史
があります。

そういう意味で、今回の柏村かおりさんの「蓮の中の宝石」のお話
は、そのお父さんの人生とともに、オーラソーマのボトルが生きて
語られています。

私がいつも感心するのは、オーラソーマを使った方たちの生の体験
談です。

体験とともに語られるボトルには、まさにボトルがその人とともに
生きているという感じがします。

50番「自分の人生と調和する」
http://ameblo.jp/artbeing/entry-11483776837.html
87番「自分自身と向き合う時」
http://ameblo.jp/artbeing/entry-11485218815.html

「蓮の中の宝石」のお話は、どのようなお父さんの「いのち」の物
語ってくれているのでしょうか。

それでは、柏村かおりさんの「オーラソーマ いのち から いの
ちへ」その4「蓮の中の宝石」を、どうぞお楽しみください。

                           尚 記


       ………○…………○…………○………


「蓮の中の宝石」

今年も、間もなくゴールデンウィークにラハシャ先生の「ハートか
らのカウンセリングスキルコース」がはじまりますね。

私は贅沢なことに、毎回ご一緒させていただき、そのたびオーラソ
ーマが大切にしている理念を改めて気づかせていただいています。

以前、そのラハシャ先生とのやり取りのなかで、B71「蓮の中の
宝石/エッセネボトル2」の、その深い意味を感じたので、今回は
そのことをみなさんにもお伝えしたいと思いました。

みなさんはご家族にボトルを選んでもらったことはありますか?

私は、数年前に一度だけ、父にボトルを選んでもらうチャンスがあ
りました。

照れくさそうに、それでもさほど時間がかかることもなく、父が選
んだボトルは、上層がピンク、下層がクリアの71番の「蓮の中の
宝石、別名エッセネボトル2」でした。

優しい愛の色が、澄んだ光を抱いたボトルです。

私はその瞬間まで、父が選ぶボトルをまったく想像できませんでし
たが、選ばれてみると、そのボトルは父そのものでした。

正確には、父の人生そのものでした。

家族を大切にし、自分が関わるすべてのことに対して注意深く、触
れる物を傷つけないように扱う姿勢は、人に向けられるものとまっ
たく同じ配慮が、小さな物に対しても向けられていました。

不器用なほどまじめで、これといって趣味を持たなかった父は、庭
で育てるあらゆる植物や果物をケアするのが休日の日課でした。

四季折々に、私たちを飽きさせることはなかった花々は、球根や種
から父の手によって育まれ、通年楽しめた果物も、実際に食べたあ
との種から植えて育てたものがほとんどでした。

もの静かで、穏やかな父に、私たち家族はいつも静かに守られ、包
まれてきました。

ところが、いつのころからか、私にはとても気になることがありま
した。

それは、一度も父の涙を見たことがないということです。

父の人生は、もの静かな彼からは想像できないほど厳しく、精神的
にも辛いことの多い人生であったはずなのに、どのような辛い状況
にも、そのただなかで、ただ静かにうつ向き、黙っている姿は、過
ぎ去る嵐を忍耐強く待つ樹木のようでした。

オーラソーマと出会ってからの私は、経験上、人のなかにある涙が、
時間とともにどこかに消えていくというものではなく、ただそこに、
蓄積されていくというふうに理解していました。

それだけに、父が「蓮の中の宝石」というボトルを手にしたときに、
私は父のなかの流されていない涙があるのを見たように思いました。

穏やかなピンクの愛に抱かれて、その涙は下層に静かに佇んでいま
した。

そのことを確信してからの私は、その涙の行方がただただ、気にな
りました。

あの涙を、流さなくて父は辛くはないのだろうか?
彼がいずれ、肉体から旅立っていくとき、その涙はどこにいくのだ
ろう。

このまま、涙も連れていくのだろうか?
そんなことばかりが、頭をよぎりました。

そして、ラハシャ先生が来日していた際に、先生に訊ねたのでした。

「どんな辛いことが起きていても、父の泣いた姿を見たことがあり
ません。でも、父のなかには涙があることを、とても感じています」

ラハシャ先生は「昔の男の人は泣かないですね」と、丁寧に答えて
くれました。

そして、「僕も、父の涙を見たことがありませんでした。昔の男の
人は強くいるように、泣いてはならないと教育されています」と。

私が、「涙は溢れでるものですよね。コントロールできるものでは
ないですよね」とたずねると、先生は、再び丁寧に「コントロール
できるのですよ。そういう風に教育された人はね。泣かないという
ことができるのです」と、教えてくれました。

「でも、流されない涙はなくならないと感じています。父がもし、
このまま涙を流すことなくこの人生を終えてしまったら、その涙は
そのまま連れていくことになるのですか?」

なおも質問をする私に、先生は根気強く答えてくださいました。

「そうかもしれないですね」

優しい表情でうつむいた先生は、少し間をおいて再び私に「お父さ
んは何歳ですか?」と尋ねました。

「89歳です」と答えると、先生は、小さな子供を諭すように静か
にゆっくりと、「そうですか。ずっとそうして生きてきたお父さん
を、変えようとしないでくださいね。お父さんのなかにある涙も一
緒に愛してあげてください」

とっさに私は、「父を変えようと思ったわけではないのです」とい
う言葉が出そうになるのを、のみこみました。

蓮の中の宝石。

蓮は沼地にいます。

そこで、沼のなかの栄養を静かに受け取って、そこで咲くと決めて
美しく咲いています。

その蓮が、自分に栄養を与えてくれる沼を気に入らなくて、かき乱
すようなことをしていたら、あのように美しく咲くことはできなか
ったでしょう。

ありのままを、そのままを愛するということ。
その本当の意味を、またひとつ教えていただいたように思いました。

「蓮の中の宝石」というのは、真珠を意味すると言われています。

母貝たちが人工的に入れられた核を、その痛みから自分の一部とし
て受け入れようと、涙の光で紡いだのが真珠だと言われています。

苦しみを超えた美しさ。
それが「蓮の中の宝石」です。

涙は、父の美しい経験の結晶となり、それはすでに痛みを感じる悲
しみではなく、彼のなかの宝石になっていたのです。

私は、その宝石を父から取りだしてあげたいと思っていたのでした。

無理強いをしない、ありのままを愛する、オーラソーマが大切にし
ている理念。

たくさん教えていただいてきたはずなのに、「父のなかに存在する
過去の涙を、父に流してもらいたい。そうしたら父は楽になるはず」
と、私はどこか潜在で、父を変えて楽にしてあげられると思ってい
たのです。

ラハシャ先生のコースに参加させていただいていると、毎回多くの
気づきがあり、先生が参加者に語りかける言葉や、仕草、その行な
いから、自分のなかの人に対するコントロールを感じてハッとしま
す。

ラハシャ先生は、私たちのありのままを愛するということを、どの
瞬間も自ら実践して下さり、その姿勢から気づかされるのです。

「蓮の中の宝石」の、その真実の美しさを教えていただきました。

71番のボトルを目にするたびに、私はこれからもこのことを想い
返すことでしょう。

今回は、このことをとてもお伝えしたいと思いました。

ゴールデンウィークにラハシャ先生のコースでお会いできる方がい
らっしゃるとしたら楽しみにしています。

                       柏村かおり 記


       ………○…………○…………○………


柏村かおり プロフィール
(株)カラフルK 代表取締役
イメージコンサルタント
カラープランナー
英国オーラソーマ社公認カラーセラピスト・ティーチャー
AFT1級色彩コーディネーター
http://www.colorfulk.com/
http://www.colorfulk.com/news/

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