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巻頭エッセイ


第94号 自分をは変えれること ピンクとの関連

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■ 1.自分を変えること ピンクとの関連
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前々回の巻頭エッセイでは、人は変えられない、とうテーマでお話しました。

それは、人の領域に立ち入らない、ということと、人のあるがままを尊重し、
受け入れることが大切ではないか、ということでした。

では、自分は変えられるのでしょうか?

人は変えられないけれども、でも自分を変えることで、人も変わるのではない
か、という意見もありますね。

そもそも、自分が変わっていくことはよいことであり、それが進歩だという意
見がほとんどではないかと思われます。

人は自分を変えるためにあらゆることをします。

自分を変えたいという欲求はとても強いものがあるようです。

髪の毛を染めたり、化粧をしたり、おしゃれをしたり、整形をしたり、ダイエ
ットをしたり、自分を変えるためのあらゆるテクニックを試みます。

自分をよりよく見せ、よりよくものごとができるようになり、すばらしいい自
分になっていく。それが自分に対する挑戦であり、人生の目的のようにも思わ
れます。すべてはそのための努力でもあるようです。

でも自分を変えようとするのは、どのような視点で、どのような理由で、自分
を変えようとするんでしょうか?

自分を変えようとしているかぎり、どうしてもそこには人を変えようという思
いがそこにあることになります。

オーラ・ソーマで「ピンク」は、あるがままを受け入れ、愛する色とされてい
ます。

「あなたはあるがままで美しい」、という言葉がありますが、ピンクとはまさ
にそのようなメッセージをもつ色です。

つまり、自分を変えようとする思いは、通常、今のままでは自分はダメだ、今
のままでは価値がない、不十分である、という思いが根底にあることが多いの
ではないでしょうか。

つまりそういう自己否定から、劣等感から自分を変えようとするわけです。

そういう自己否定や、劣等感はそれ自体がエネルギーとなり、それでもって大
きな事業をやり遂げ、成功し、偉人となった人のお話しを、少年少女文学全集
か何かで、子供の頃にはずいぶん読んだものです。

つまり子供の頃からそうするように教えられてきているのですね。それが資本
主義の競争社会、弱肉強食の中で成功していくための方法でもあったわけです。

だからあるがままの自分でいいわけがなく、ましてや、あるがままに自分が美
しい、なんてとんでもないことだわ、そんなわけがないってどこかで思ってし
まったりするんですね。

そうした場合、その人は自分のマインドで持ってあるがままの自分を批判し、
判断していることになります。

もしあるがままの自分がそのままで美しい。そのままを受け入れて愛すること
ができるなら、そこには自分を変えようとする考えは浮かんでこないはずなん
ですね。

それはちょうど薔薇の花は薔薇の花で美しく、タンポポはタンポポで美しい、
というのと同じことですね。

自分以外の誰にもなる必要はなく、ただ自分自身の花を咲かせればいいわけな
んですね。

またつぼみのときはつぼみのままで美しく、早く花を咲かせなければと急ぐ必
要もないわけです。無理につぼみをこじ開けようとすることでその花を破壊し
てしまいます。

今はなくなっているようですが、以前イギリスにコ・スワンというフリースク
ールがありました。そこでの教育方針は、その子供の個性を尊重することであ
り、本人が興味を持たない限り教えないんだそうです。ただ本人が興味を持っ
てやりたいことをサポートする、というのが教師の役割だったそうです。

聞いた話ですが、そこにヌラとラハシャの子供、ビンドゥが通っていたそうで
す。

ところがビンドゥは小学校2,3年になっても字ひとつろくに書けなかったそ
うなんですね。

ラハシャは自分の子供時代と比較して、彼はちゃんと学んでいるんだろうか。
字の書き方ぐらい教えないといけないんではないだろうかと気が気ではなかっ
たようです。

ところがビンドゥが自分で興味を持って字を習いたいと思って習い始めたとた
ん、普通なら数年かかるところを数ヶ月でマスターしてしまったそうです。

コ・スワンの子供たちは非常にユニークでありながら、イギリスの学校として
も優秀な成績を残していたとも聞いています。

ひとそれぞれユニークであり、自分独自の才能を持っています。その人自身の
美しさを持っていますね。そのあるがままを評価し、受け入れ、愛することか
ら、自然と内側からの変化が訪れることはあるでしょう。

でもそれは外側から、別の価値観や信念、考えで持って無理やり人や自分自身
を変えようとするのではありません。

あるがままの自分自身を受け入れ、愛することから自然と内側から変化してい
くことです。

それはタンポポが薔薇ではないからといって非難するのではなく、タンポポを
薔薇に変えようとしたり、黄色の色を赤く染めようとするのでもなく、無理や
りつぼみを開けようとするのでもなく、ただ自然と芽が出て、つぼみとなり、
花が咲き、そしてタンポポの綿毛となって種が風に吹かれて散っていく変化を
見守るようなものです。

人はあるがままで美しい、というピンクのメッセージ、みなさんはどのように
考えますでしょうか?

オーラ・ソーマには、「変化」とは別に「変容」という言葉があります。それ
はヴァイオレットで表されます。その違いを考えてみることも面白いですよ。
それはまた別の機会に考えてみましょう。みなさんも考えてみてくださいね。

                               尚.記

もう少しオーラソーマについて知りたい方は、
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