第１０６号 三原色と四楽八楽 その１
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■ １．巻頭エッセイ：三原色と四楽八楽 その１
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四楽八楽ってなんだって、思われるかもしれませんが、前回四苦八苦だったの
で、それをもじって四楽八楽。
人生、苦あれば楽あり、光あれば影もあるし、長所があれば短所もあるし、善
があれば悪もあり、天使があれば悪魔もいて、表があれば裏もある。そういう
二面性が常についてまわりますね。
でも実際は二面性があるわけではなく、そういうふうに二面に分けて考えてい
るからそういうふうに見えるだけなのかもしれません。
実際、それはものごとをどのように見るか、どのように考えるかによる違いな
のかもしれません。
表裏にしても、単にどちらを表と決めるかという違いでしかないし、善悪にし
ろ、長所短所にしろ、状況によってどちらにでもなりうるし、単にその人の価
値判断や信じ込みの違いでしかなかったりします。
なんてことを書いていると、のっけから脱線してしまっていくので、話題を三
原色と四楽八楽にもどします。
前回は三原色、レッド、ブルー、イエローのチャレンジの側面について書きま
した。
レッドの嫌悪、排斥する傾向、押しのける傾向。これが高じると、嫌な人に会
わなければならない苦しみ、つまりは怨憎会苦ってことになっちゃいます。
ブルーの執着、取り入れる傾向、つまり、もっともっとっていう欲望が高じる
と、求めるものが得られない苦しみ、つまりは求不得苦というような苦しみに
なりますよ、ってことでした。
そしてイエローはそのどちらでもなく、迷ってしまう、混乱してしまう、どう
してよいかわからない、っていうような傾向で、優柔不断、物事が決められな
い苦悩におちいりますね。
で、今回は、その三原色のギフトの側面、つまりはそのエッセンスは何かとい
うことになります。
チャレンジがあれば、それを克服すればギフトになるわけなんですね。ダイヤ
モンドの原石も、それを磨くことであのきれいな輝きを得られるわけで、チャ
レンジによってその才能が磨かれるわけなんですね。
では、レッドのギフト、エッセンスってなんでしょう？
レッドに光が入るとピンクになりますね。ピンクは無条件の愛、つまりは無条
件に受け入れる、ということでもあります。
嫌なものを受け入れろって言ったって、それは無理だ、って思いますよね。
無理なのにそういうふりをすればそれは偽善になりますし、それが習慣になっ
てしまうと、自分の本心や気持ちがわからなくなってしまいます。いつも人に
合わせてしまって、自分の本心が言えなくなってしまうんですね。
それはどうすればいいのか、ということについては後で述べるとして、そもそ
もあなたにとって嫌な人、嫌いな人ってどんな人でしょう？
実はそれは、あなたがひた隠しにしているあなたの影の側面を持っている人か
もしれません。あの人怠け者だから嫌いだ、怒りっぽいから嫌だって思ってい
れば、そういう側面を実は自分の中にも持っているのかもしれません。
そういう自分の内面にあるものと、相手のそれとが共鳴するので、それを見た
くないためにそれを相手に投影して、排斥しようと思うのかもしれません。
そうしたときに、それを受け入れるというのは、そういう自分の影の側面に気
づき、それを受け入れていくことでもあるんですね。
そしてその影は、それを受け入れ抱きしめていくことによって消えていくわけ
です。
それに気づかずにいる限り、いつもそれは影の側面として、無意識のところで
あなたをコントロールするように作用していくわけです。
このように考えると、あなたが嫌いだと思っている人は、実はあなたの内面の
何かに気づかせてくれる先生かもしれないですね。
そういう受け入れるという側面は、ハートの質と関連しています。
マインドでなんとかしようとしても、それはなかなかそうはいかないですね。
マインドに巻き込まれている限り、自分の見方、考え方が正しいと信じ込んで
いますから。
ですからそういうマインドに気づいて、その見方を変えてみる、もう少し広い
視野でものごとを見てみる、視点を変えるということが助けにはなります。
が、それは一時しのぎです。
根本的には、マインドからハートへ、ということがそのマインドから抜け出る
第一歩になります。
では、ブルーのギフト、エッセンスとはなんでしょう？
これはみなさんも考えてみてください。
これは自習ということにしましょう。
ではなかった。
次週、ということにしましょう。
尚 記
もう少しオーラソーマについて知りたい方は、
次にお進みください。
