第564w号 【パリさん】:「カラーローズ」の明度
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■ 1.【ぱりさんのオーラソーマ】:「カラーローズ」の明度 (2015,4/22)
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オーラソーマでは、古代のさまざまな叡智をツール(道具)として
使っています。
カラーローズもそのひとつです。
その「カラーローズ」を、全人的心理の索引と見ると、オーラソー
マで色と人間心理を読み解くための曼荼羅図ができあがってきます。
ぱりさんのオーラソーマ、カラーローズ編を、そんな人間心理の曼
荼羅を読み解くヒントとして読むと、自分でもオーラソーマのボト
ルの意味を読み解くヒントになっていくでしょう。
オーラソーマのカラーローズについて知りたい方は、こちらに説明
があります。
http://aura-soma.jp/basic/dtl_167.html
それでは、【ぱりさんのオーラソーマ】:「カラーローズ」の明度
を、どうぞお楽しみください。
今日も素敵な一日を
Have a nice day.
尚 記
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ときどき、幕あいに顔を出す、「オーラソーマ」をちょっと部外者
的な立場から眺めてみる【ぱりさん】シリーズです。^^;
オーラソーマのカラーローズを“全人間心理のカラーインデックス”
に見立てて、その内部的なダイナミクスを連想して楽しんでいます。
ちょっと理屈っぽいですが、常識だけでお付き合いいただければ、
案外、面白がっていただけるかもしれません。
「カラーローズ」は人間心理の万華鏡であり曼荼羅でもあります。
http://www.aura-soma.co.jp/intro/color_language/
万華鏡と言ったのは、人間心理の全位相を収容しているからです。
曼荼羅と言ったのは、すべての人間の意図・欲望の動的因果関係を
潜在的に表現していると思われるからです。
「カラーローズ」はとても欲張りな図式とも言えます。
静かな見かけとは違って、この平面的図式には人間心理のダイナミ
ックな動きが潜在的に封じ込められているようなのです。
二次元の平面図として表現されているため、じつはちょっと情報を
盛りすぎという側面もあります。
ただすなおにこの絵を眺めれば、「カラーローズ」は人間の願いの
相対的位置関係を平面的に対置させた図式です。
人間がもつ欲望のタイプが、その対極の欲望と対になって、すべて
この「カラーローズ」に配置されています。
とはいえ、同じ意図から出発した行為の結果が、どのような気分
(人間心理)として結実するかはわかりません。
人生を生きていて、人間はポジティブな気分だけを味わって一生を
過ごすことはできませんよね。
同じ願いから出発した行為が、受け容れられ、表現として成功すれ
ば、たしかに喜ばしい気分をもたらします。
でも、もしその同じ行為が受け容れらず、意図した結果をもたらさ
なかったら、惨めな気分を味わうことになるでしょう。
原因となった最初の意図・願望は、ポジティブな気分の原因にも、
ネガティブな気分の原因にもなりえるのです。
では、同じ意図・欲望が、結果として、同じ気分に結実しないのは
どうしてでしょうか?
その願いが、たまたま成功したり、失敗したりしたからでしょうか?
もちろん、そう考えることもできます。
この現象世界は、そういう前提で運営されているとも言えます。
相手が、話にならないバカだったとか、たまたま運が悪かったとか、
意図が成功しなかった理由など、いくらでも挙げられます。
では「カラーローズ」は、そういった様々な成功・失敗の環境条件
を包含しているでしょうか?
見て分かるとおり、そんな諸条件はこの「カラーローズ」のどこに
も描かれていません。
「カラーローズ」は、人間心理の願望を対置しているだけです。
でも、オーラソーマの各ボトル説明には、個々の願望(性格特性)
の光と影の両側面が説明されていますよね。
「イエロー」なら「イエロー」の願いが結びつく、ポジティブな心
理とネガティブな心理が説明されています。
それぞれの願望(性格特性)には、それと密接に関係するポジティ
ブな気分とネガティブな気分があるようなのです。
もし「カラーローズ」が全人間心理の索引なら、各願望に関連する
人間心理の陰陽両面の気分もここにあるはずでは?
それぞれの色(=欲望)に関係する人間心理の光の部分と影の部分
を、「カラーローズ」はどう表しているんでしょう?
それを見ようとすると、「カラーローズ」は二次元の平面図式であ
ることをやめて、三次元の立体画像としての姿を現します。
「カラーローズ」は、じつは平面図ではなく、潜在的に立体構造な
のです。
そのひとつの証拠は、オーラソーマの代表的14色に、「ピンク」
と「クリアー」が含まれていることです。
この「ピンク」と「クリアー」は、色相を表す他の12色と同列に語
ることはできません。
「ピンク」とは「レッド」に光が入った色であり、「クリアー」は
すべての色を加法混色した白色光を表す色でした。
これは「カラーローズ」という平面図式が、じつは潜在的に光の強
さ(明度)を内包していることを意味しています。
そのことは六弁の花びらが重なった絵「カラーローズ」では、中心
近くの三弁の重なり部分の白として象徴的に表現されています。
オーラソーマの各ボトルの説明をすべて収容するには、「カラーロ
ーズ」の平面図形は上下垂直方向に膨らむ必要があるのです。
「色立体」という言葉を聞いたことがありますか?
マンセル色立体
http://goo.gl/S8CqmO
これは中心に「明度軸」を垂直に立て、その周り360度に「色相環」
を巡らし、中心から周辺に向けて「彩度」を上げる立体図式です。
http://www.sukemitsu.co.jp/color_p/img/sanzokusei.gif
この色立体を球状にするとこんな↓感じかもしれません。
「球状の色立体」(
http://goo.gl/qOJSsC )
あまりイメージ豊かな絵がないのがちょっと残念です。(^^;)
でもまあ、わかりますよね。
ただ「カラーローズ」の場合、あまり「彩度」を意識しません。
なので、六枚の円形カラーフィルムをとおして垂直方向に投光し
た円柱を作り、上下両端をギュッと絞って茶巾絞りを作ります。
それが、以前にも書いた“カラーローズの卵”です。
http://www.aura-soma.co.jp/newsletter/backnumber/dtl_767.html
この“カラーローズの卵”なら、イクイリブリアム・ボトルに関す
るすべての説明に現れる人間心理を収容できます。
大雑把に言うと、同じ意図・欲望に結びつくポジティブな心理と、
ネガティブな心理は、明度の違いとして反映されます。
“カラーローズの卵”を中央位置の「カラーローズ」平面で水平に
上下二つの部分に両断したとします。
そして、上半分を北半球、下半分を南半球と呼びましょうか。
この両半球が何を意味しているかは明らかですよね。
“カラーローズの卵”の北半球とは、光のエネルギーが浸透してい
る部分、南半球とは光が届かない部分を意味するでしょうね。
たとえば、潜在的にも顕在的にも「イエロー」が優勢な人格エネル
ギーがあったとします。
「B042 収穫」はそれに当たるかもしれません。
http://www.aura-soma.co.jp/products/equi/B042.html
このボトルのエネルギーが結びつくポジティブな気分は“カラーロ
ーズの卵”の「イエロー」の北半球に現れるでしょう。
同様に、そのエネルギーが結びつくネガティブな気分は“カラーロ
ーズの卵”の「イエロー」の南半球に現れるはずです。
“カラーローズの卵”の「イエロー」の領域とは、いわば西瓜を中
心角30度で切った半月形みたいな領域でしょうね。^^;;
http://goo.gl/A240jr
この中心角30度の半月形を、さらに真ん中で真っ二つに切ってでき
るのが、「イエロー」の北半球と南半球です。
“カラーローズの卵”のてっぺん中央、いわば北極点に、強烈な
白色光源があると想像してみてください。
そこから発する光は、光源位置から離れるにしたがって、「カラー
ローズ」の12色に分光していきます。
なので「イエロー」の北半球部分には、「イエロー」の光線が燦燦
と降り注いでいるでしょうね。
そして「イエロー」の南半球部分には、「イエロー」の光線がだん
だん届きにくくなり、南極点にはまったく光は届きません。
「イエロー」の北半球が、「イエロー」の光線が満ちた心理状態を
代表することは明らかですよね。
他方「イエロー」の南半球は、「イエロー」の光線が不足した心理
状態を表すでしょう。
言い換えると、「イエロー」の北半球とは、「イエロー」の意図が
元々願った状態の心理領域なのです。
同じ意味で、「イエロー」の南半球とは、「イエロー」が自ら意図
せずに、呼び出してしまった心理領域と言えます。
先ほど、意図が成功しなかった理由など、人間はいくらでも挙げら
れると言いました。
“自分”の意図が成功しなかったのは、相手が悪かったから、環境
が合わなかった……等々と、理由はいくらでも見つかります。
理由は見つかりますが、でも、それでハッピーにはなれません。
責任転嫁をしようがしまいが、願った意図が満たされなかった事実
は厳然としてあり、それを反映する心理状態があるのです。
これが、通常、ネガティブな心理状態と呼ばれるものです。
その心理状態に対応するのが“カラーローズの卵”の南半球、つま
り“影”の部分なのです。
自分の失敗や挫折の理由を他人に責任転嫁すれば、“カラーローズ
の卵”の北半球に行けるなら、こんな楽なことはありません。
でも、そうはいかない。
なぜか?
なぜなら、それでは自分が作ったゲームの条件がクリアーされてい
ないからです。
“ゲームの条件”には、ごく表層の条件から、当人さえとおの昔に
忘れてしまった、きわめて深遠な条件まであるかもしれません。
でも、いずれにせよ、そこには達成されなければならない条件があ
るのです。
その条件とは、“ゲームの条件”がクリアされたことを自分が知っ
ているということです。
他の誰にもわからなくてもいい。
でも、自分は知っていなくてはならない。
そして、残念なことにというか、自分は“ゲームの条件”がクリア
ーされたかどうかを、確実に知っているのです。(*^_^*)
答そのものは簡単に自分にわかります。
それが感情なのです。
誰にも自分の感情を操作できないのは、そのためでしょうね。
“カラーローズの卵”に反映される人間心理(意識)の位置には、
恣意的なところはまったくありません。
それはその位置の「光」の量で厳密に決定されているからです。
もちろん、個々の表面的な“ゲームの条件”に成功したり失敗した
りすれば、それなりの気分の上下動はあります。
でもそれは、「二元性の原理」に支配された現象世界のなかでの、
つかの間の気分の上下動なんですよね。
ところで、“カラーローズの卵”の北半球には充分に射しこみ、
南半球では届きにくくなる“光”って、何なんでしょう? (?_?)
「クリアー」を説明する言葉として、よく“透明性”や“明晰性”
という言葉が使われることはご存知だと思います。
“透明性”とは、透きとおって“見える”ということでしょうね。
“明晰性”とは、明瞭に、はっきり“見える”ことだと思います。
ところで、何が“見える”んでしょうね? (?_?)
何が透きとおって、何がはっきり“見える”んでしょう?
何だと思いますか?
もしかして、【見かけ】をつらぬき、【めくらまし】が透きとおっ
たら、何かがはっきり見えるのかもしれませんね。(*^_^*)
『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこ
へ行くのか』(
http://p.tl/0WWA )。(-_-)
実際、この旅はどこへ向かっているのでしょうね。^^;;
次に機会があったら、また「カラーローズ」を別の視点から眺めて、
勝手な連想を楽しませていただくかもしれません。
いつもお断りしているとおり、これは「オーラソーマ」で認定され
た見解ではありません。
「オーラソーマ」がゲーテの色彩論から引き継いだ「カラーローズ」
という素晴らしいツールに触発された、まったく自由な立場からの
連想です。
お付き合いいただき、ありがとうございました。<(_ _)>
pari 記
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