第799号 上野さんｶﾌｪ(16)現代の倫理的課題と…
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■ １．巻頭エッセイ：上野香緒里さんのオーラソーマカフェ
≪現代の倫理的課題と内なるスター≫ （2017,11/24 金）
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こんにちは、東京・アマーリエのティーチャー上野香緒里です。
私は現在サロン＆スクール業と平行して、某大学で西洋哲学を勉強中。
倫理学の世界では、近代から現代に至る私たちの思想や価値観を、
以下のように特徴づける考え方があります。
１．個人主義
中世までの神や教会を中心とした価値観から独立し、一人ひとりの
人間を中心に置く価値観が広がりました。
それは社会において民主主義が広がっていったことに現れています。
２．進歩主義
科学や技術が加速度的に発達するのにともなって、社会や人の生活
レベルが向上し、ひいては世界は永遠に進歩していけるだろうという
（ある種）楽天的思想が広がりました。
やがてそれは進歩しなければいけない・進歩しないのは愚かなこと
という価値観に変わっていったといえます。
３．実証主義
物事を科学的客観的に証明できるかどうかで、その価値を測るやり方。
さて、これら３つの現代倫理の特徴は、どのような課題を生んだの
でしょうか。
１．の個人主義について、自分を中心に置き、讃えることはすばら
しいでしょうが、他者や大いなるものや自然への謙虚さが失われ、
傲慢さを生みだしているかもしれません。
２．の進歩主義について、それは自分の可能性を拡大させる機会にも
なりますが、別の見方をすれば、今の自分では不完全であるという
ことになります。
この「足りない」という思いは、不満や競争や差別を作りだすこと
にもなりえます。
３．の実証主義は、非常に明晰で公平で、正しく使えばすばらしい
やり方ですが、心や感情がある私たち人間には、それではカバー
できない側面があり、そこに思いやりや配慮の質が入る余地がなく
なってしまうかもしれません。
これらのことに共通しているのは、オーラソーマの言葉で言えば、
「自分の中心（内なるスター）との分離」ではないでしょうか。
神や大いなるものを切り離し、自分を中心に置くのは、一見中心に
いるように思えるかもしれませんが、「自分の内に神聖さや大いなる
質がある」とするならば、真の自分を切り離すということになって
しまいます。
「必要な知恵はすべて内にある」のだとすれば、自分に足りなさを
見るということは、やはり中心から切り離してしまっていますね。
「内なる神聖な自己は私たちの理解を超えている」のだとすれば、
それを客観的に実証することはできるのでしょうか。
逆に言えば、実証できることが自分のすべてでしょうか。
オーラソーマでは「内なるスター」といって、すべての人が自身の
すばらしい可能性や質・知恵や才能を、自分の内に持って生まれ、
その質が損なわれることは決してないと言います。
だから内なるスターを信頼すること・感じること・愛することが
とても大切だし、それがすべてだとも。
個人主義・進歩主義・実証主義という（それ自体は決して悪いわけ
ではありません。その使い方が大事という意味で）現代の私たちの
倫理的課題は、オーラソーマが最も大切にしているテーマとみごと
に重なるように思います。
やはりオーラソーマって現実的な意味でも世界とつながっているし
表している。
すばらしいなとしみじみ感じます。
「内なる自分のスターに意識を向け、それを信頼すること」
信頼できるできないというよりも（すでにあるものだから）思いだす。
それがオーラソーマの最大のギフトだと日々経験しています。
（※こちらで画像とともに掲載をしています。
https://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-12330813060.html ）
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上野香緒里 プロフィール
オーラソーマスクール＆サロン「アマーリエ」代表
英国公認オーラソーマティーチャー／レベル３（上級）
リコネクションプラクティショナ−／レベル１・２・３
奇跡のコーススタディティーチャー
コズミックダイアリー（１３の月の暦）講師
ユニオミスティオイルセラピスト、レイキヒーラー
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