第820号 柏村さん(76)「活用塾:苦手だった先生」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 1.巻頭エッセイ:柏村かおりさんのオーラソーマ活用塾
≪苦手だったのに卒業後にはもっとも感謝した先生≫ (2018,2/28)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2月も終わりに近づき。いよいよ花粉症が始まりました。
と同時に、春の訪れを感じます。
鎌倉の和尚アートユニティの玄関口に毎年黄色い花を見せてくれる、
クロッカスと水仙が花が咲き始めました。
さて、今日の柏村さんの「オーラソーマ活用塾」のボトルは102番。
このボトルは、文中で指摘されているように、2001年9月11日
のアメリカの同時多発テロに際して生まれたボトルです。
当時ブッシュ大統領は、「目には目を」のスローガンで報復に出て、
その後さらに世界が混迷に陥入りました。
この「目には目を」というのはハンムラビ法典に由来すると言われ
ていますが、本来の意味は「目には目で、歯には歯で」という意味
で、「目をつぶしてしまった罪には自らの目で償う」「歯を折って
しまった罪には自らの歯で償う」という意味なのだそうです。
イエスキリストは、この言葉に対して、「誰かがあなたの右の頬を
打つなら、左の頬も差し出しなさい」という言葉を残しています。
キリスト教の国であるはずのアメリカはこの言葉を採用しませんで
した。
仏陀は「怨みは怨みによって果たされず、忍を行じてのみ、よく怨
みを解くことを得る。これ不変の真理なり」という言葉を残してい
ます。
仏教国であったスリランカは、実際サンフランシスコ講和会議の席上、
この言葉を引用して日本に対する賠償請求権を放棄しました。
なかなかできることではありません。まさに仏陀の言葉を指針とし
て生きている国なんですね。
それはともかく、911に際して生まれた、このボトルのメッセージ
は、「攻撃を愛と慈しみで吸収しなさい」。
柏村さんの目の前でこのボトルを選んだ人は、まさにご主人をその
911の事件で失ったというお話にも驚かされます。
しかし、柏村さんが書いておられるように、このボトルの本来の意義
は、外側からの攻撃に対するものではなく、自分がこれまで拒絶して
いた内側の影の部分のことなのです。
自分の影の部分を拒絶して、非難して、報復するのではなく、愛する
ことができますか?
それがこのボトルのメッセージなのです。
それでは、柏村かおりさんのオーラソーマ活用塾
≪苦手だったのに卒業後にはもっとも感謝した先生≫を、
どうぞお楽しみください。
今日もすてきな一日を!
尚 記
………○…………○…………○………
≪苦手だったのに卒業後にはもっとも感謝した先生≫
こんにちは。
横浜でオーラソーマのティーチャーしております、サティヤです。
今年最初のエッセイになります。
旧暦のお正月は先日迎えたばかりですが、さっそく平昌オリンピッ
クでの日本の選手の方々の活躍が連日報じられて、気分が盛り上が
りますね。
みなさまにとってもいい年になさってください。
新しい年も、どうぞよろしくお願いいたします。
今年は寒さの厳しい冬となりましたが、ようやく陽射しに春の明る
さが感じられるようになってまいりましたね。
こうして穏やかな春に感謝できるのも、厳しい冬の寒さがあってこ
そだと思うと、すべては私たちのなかの感謝を育むための教えのよ
うに思えます。
そうは言っても、寒さのただなかにいるときには、そのようには
なかなか思えないですね。
今回は、そんなことを感じさせてくれたボトルのお話です。
もっとも光が少ない102番の大天使サミュエルというボトルを
みなさんは使ったことがありますか?
http://artbeing.com/aura-soma/equi/B102.html
キラキラと明るく美しい色を放つたくさんのボトルのなかで、深く
暗いオリーブグリーンとディープマゼンタの組合わせのボトルです。
人によっては、気がつかなかったという方もいるかもしれないですし、
あるいは、こんなに華やかな配色のなかに、深く暗い色のボトルが
あることにかえって惹かれる方もいるでしょうね。
私は、これまでたくさんのボトルを塗ってきましたが、この102番
のボトルだけは、買ったまま、10年近く塗る気持ちになれなかった
ボトルです。
このボトルを塗ることで、なにか自分のなかで最も見たくないものを
目の当たりにするのではないか? という気持ちがあって、塗りたく
ない。
でも、ずっと毎日横目で見ている・・・そんなボトルでした。
それは、ただ直感的にそう感じていたということなのですが。
オリーブグリーンは過去の痛みや苦味を通して、同じようにまわりの
人の痛みに共感できるようになったり、私たちに人としての、深みや
奥行きを育んでくれ、人生の真の目的に気づかせてくれることもある
色です。
下層のディープマゼンタという色は、そのオリーブのプロセスを経験
する私たちの背中に、そっと手をそえて、共に歩んでくれるような色
です。
102番が誕生したときに、そのメッセージのなかに私のハートに
刻まれた印象的なものがありました。
それは「攻撃を愛と慈しみで吸収しなさい」というもの。
攻撃されたから、こちらからも攻撃として返すのではなく、あるいは
防御するのでもなく、拒否するのでもなく。
愛と慈しみで吸収するというのです。
言うのは簡単ですが、果たして実際にその状況になったときに、
そんなふうにいられるでしょうか。
私は結果的に、このボトルを使ったのですが、自分が長年恐れていた
ほどの経験をしたわけではなかったですが、想像をしてた問題を見る
ことにはなりました。
恐れは、経験する前の方がとても大きなこととして感じられますが、
実際に経験してしまえば、「案ずるよりも生むが易し」ということわざ
通り、超える前よりも遥かに小さく感じられました。
このボトルの色通り、深く静かに眠っていた影の部分。
厄介だと決めつけて、その寝た子を起さないように、横目で見ては
触れないようにしていた時間はいったいなんだったのだろうと思い
ました。
厄介な子どもは意外と、私の困った状況に役に立ち、仲良くなれた
のです。
また、このボトルを先生に例えるなら、学生時代にいた苦手な先生
みたい。
なにかと注意ばかりしてきて、自分でもそこがいけないことも、
できないこともわかっているのに、わざわざ聞きたくないことを
言ってくる苦手な先生。
卒業して、やっと顔を見ることもなくなったとホッとしたはずだった
のに。
社会に出てみたら、先生のひと言、ひと言が身に沁みて懐かしい。
今なら、先生の言ってくれていたほんとうの意味が、痛いほどわかる。
気がついたら、いちばん感謝している先生。
そんな感じが102番のボトルです。
人間関係もそうですが、やさしいことだけ言って嫌われないように
することの方がずっと楽だし、当たり障りがない。
その人がどうなろうが、自分の人生に影響が出るわけではない。
でも自分のことを思うからこそ、厳しいことも言ってくれる。
「痛いところをつく」という言い方をしますが、真実ほど人を怒ら
せますね。
どの人もそんな痛みは感じたくないので、痛いところつく人が苦手。
でも、その人こそが、感謝への道しるべとなっているのかもしれま
せんね。
そして、このボトルのもうひとつの側面。
先日、はじめてオーラソーマのカウンセリングに訪れた方が選んだ
ボトルがサミュエルと非常に深く関連していました。
彼女は、過去の痛みに関して、朝、普通に送りだしたご主人を事故で
突然亡くしたことを話してくれました。
アメリカの同時多発テロの犠牲となったそうです。
このボトルが、そういった背景に対してのサポートとして誕生した
ということも非常に感慨深い思いでした。
私たちのなかにある、深い悲しみや痛み、それらを敵とみなして
追いやることなく、その悲しみも痛みも自分のなかの一部として、
愛と慈しみを持って抱きしめてあげることができたなら、人生はま
た次のステップへとはじまっていくことを、彼女が教えてくれたよ
うに思いました。
サミュエルは、姿を変えながら私たちの日常のなかにもいつもいま
すね。
Love Satya
………○…………○…………○………
Satya(柏村かおり) プロフィール
(株)カラフルK代表取締役
英国オーラソーマ社公認カラーケアコンサルタントティーチャ−
イメージコンサルタント/カラープランナー
Satyaブログ
http://ameblo.jp/colorfulk
カラフルKフェイスブック
http://www.facebook.com/kaori.kashimura.5
カラフルKホームページ
http://www.colorlfulk.com/
エリックスエッセンス協会代表
エリックスエッセンス協会ブログ
http://ameblo.jp/eriksessence-japan/
日本メディカルハーブ協定認定ハーバルプラクティショナー
http://www.colorfulk.com/schedule/
………○…………○…………○………