第419号 石黒寛子さんの「ASと創造性」(5)
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■ 1.巻頭エッセイ:石黒寛子さんの (2012,07/11)
「オーラソーマとクリエイティビティー」vol.5
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日本を出て海外を歩くと、日本のことがよく見えてきます。
日本ではごくあたりまえに思っていることが実はすばらしいことな
のだと気づかされたり、あるいはまた、それは異常なことなのだと
いうことにも気づかされたりもします。
日本の鉄道は、昔は正確に運行されていたことで有名でした。
ところが今の東京では人身事故が毎日起るので、かならずどこかし
らで遅れが出ています。
これは海外では経験されないことで、異常な事態です。
でも、石黒さんが今回経験されたようにストで鉄道が止まる、とい
うことは最近の日本ではあまりありません。
ロンドンの地下鉄は、とても地中深くに通っています。これは戦争
などの非常事態のときに防空壕にもなると聞いたことがあります。
先日、イギリスで第一陣で帰るツアーの方々をヒースローまで見送
ったあと、ブライトンにあるオーラソーマのショップであるアロカ
に寄ったとき、帰りは鉄道を使いました。
その際に、何番線のプラットホームに電車が入ってくるかは電車側
で決めるようで、次の電車まで20分ほどあったのですが、その時点
でまだどのプラットホームに電車が入ってくるのかわからなかった
ことに驚きました。
イギリスから帰って、何度か新幹線に乗る機会がありましたが、見
る目が変わりました。
新幹線ではすでに1ヶ月前に発行される時刻表にはすべての電車が
どのプラットホームから出るかということまで正確に記載され、こ
ちらでは人身事故もないので正確に運行されています。
電車の車両もイギリスの車両とは格段の違いがあります。
日本ではごくあたりまえに見慣れた風景でも、イギリスから帰って
そういうことろを見ると、日本の技術はすばらしく、先進国になっ
たのだなと驚きます。イギリス人や海外の人も、初めて日本に来た
らたぶん驚くだろうなと思います。
日本だけで生活していると、そういったことはあたりまえだと思う
ので、その違いがわかりません。
海外の旅では日本の常識が通じなかったり、思わぬハプニングが起
ります。それがまた旅に変化をもたらし、それが思い出として深く
心に残ったりもします。
この人生も旅のようなものです。
どんなときにも、どんなハプニングにも、それもひとつの旅の思い
出だと思えば、この人生の旅も味わい深く、楽しめるものになるで
しょう。
この旅は、神様のギフトなのですから。
それでは、石黒寛子さんの「オーラソーマとクリエイティビティー」
vol.5をお楽しみください。
尚 記
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こんにちは。
先週、イギリスより帰国しました。
帰りのフライト前に、少しだけ時間があったので、友人たちとロン
ドン市内を少し巡ることができました。順調にショッピングなども
済ませ、あとは地下鉄でヒースロー空港へ向かうだけ。そんなとき、
突然電車が止まり、降ろされてしまいました。
なんと、ストライキで、ある区間内は今からしばらく動かないとの
こと。いつ動きだすか見当がつかないから、地上へ出てバスに乗っ
てくれということでした。
面白かったのは、そんなことに特に抗議するでもなく、驚くでもな
く、一瞬だけ顔を曇らせたりため息をついたくらいで、ほとんどの
方が慣れた様子で、黙々と言われた通りに地上に向かって移動して
いたということでした。
よくあることなのでしょうかね・・・?
そんな突然のハプニングで、思いのほかロンドン市内を、あの赤い
二階建てバスに乗って更に見物することができてしまいました。
街はオリンピックムードで、さまざまな国の色とりどりの国旗がは
ためいていて、(日の丸もありましたよ)それが石造りの美しい建
物に映えていて、心に残る風景でした。
旅のハプニングは思い出を味わい深くしてくれます。
そのときは若干いい汗をかきましたが、どんなときもそれを楽しむ
に限りますね。
ちょっとした神様のいたずら&プレゼントだったように感じました。
では、今回もイクイリブリアムボトルたちの声に、アートを通して
耳を澄ませていってみます。
前回の続きのボトルからです。
B7(イエロー/グリーン)『ゲッセマネの園』
http://aura-soma.jp/products/equi/B007.html
少し形を主張しているグリーンに、イエローがその隙間にハラリハ
ラリと降り落ちています。
あまりに可愛いかったので、それをそのままに許し、一緒に輝くこ
とにしたグリーン。
すると新しい音が聞こえはじめました。
「試みることを楽しむ」そんなニュアンスです。
B8(イエロー/ブルー)『アヌビス』
http://aura-soma.jp/products/equi/B008.html
なんだかとても無邪気なきらめきを感じたのを覚えています。
それはイエローに見つけた、軽やかなきらめきのダンスです。
イエローが存分に楽しむことができたのは、それをゆったりと受け
止めている、ブルーへの信頼があったからかもしれません。
画面の両端に、うっすらピンクが入ってきたことで、この絵が豊か
になりましまた。
イエローとブルーの調和が、ピンクの愛を呼んだのでしょうか?
B9(ターコイズ/グリーン)クリスタルの洞窟/ハートのなかのハ
ート
http://aura-soma.jp/products/equi/B009.html
不思議な世界観です。
奥行きと広がり、自然の循環のなかで、何かが始まり、何かが終焉
を迎え、また何かが次のサイクルへと入っていきます。そういった
自然のサイクルのなかで、静かに育まれたものたちが、空へと広が
り、どこかへと届けられていきます。
そして恵みの雨が降り、また私たちはそこから何かを養い育むので
しょう。
それでは今回はこのへんで・・・。
(※こちらで画像付きで掲載をしています。
http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-11299746756.html)
(その他の作品はこちらでご覧頂けます)
http://www.otohana.com/Illustration.html
(※ボトルのインスピレーションアートについての各コメントは、
あくまでも個人の体験による洞察です。
色彩の言語やボトルの意味などに、特に関連づけることなく、やっ
てくるものをそのまま表現しています)
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★「クリスタルラインおとはな」~ Art & Aura Soma Space
石黒寛子(いしぐろひろこ)プロフィール
英国オーラソーマ社公認ティーチャー
ビーマーライトペン・プラクティショナー
インナージャーニー・ファシリテーター
レイキマスター
グラフィックデザイナー/イラストレーター
子供絵画造形教室「アトリエ・ポルー」代表&講師
2006年オーラソーマに出逢い、初期のティーチャー、ヌラ・クラフ
トに師事。2012年マイク・ブース特別ティーチャーシークエンスに
参加。親愛なるヴィッキーさんのエッセンスを大切にしながら、ヌ
ラ先生に学んだ独特なリード方法と瞑想的なスペースでの展開をベ
ースに、マイクブース学長直伝のマトリックスなども取り入れた、
最も新しいオーラソーマをお伝えしています。