第616号 柏村さん(60)「命(32)お風呂に入れ…」
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■ 1.巻頭エッセイ:柏村かおりさんの
「オーラソーマ いのち から いのちへ」その32
≪お風呂に入れない方のために≫ (2016,2/24 水)
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オーラソーマは人生にもたらすスパイスのようなもので、日常生活
のさまざまな場面に応用することで、それらの行為に色と香り、そ
れに伴うさまざまな効果をもたらすことができます。
今回は足湯とオーラソーマの使い方についてです。
最近は風邪が流行っているようで、あちこちでインフルエンザや風
邪の高熱で寝込んでいる人たちがいます。
風邪と足湯で思いだすのは、野口晴哉さんの「風邪の効用」という
本に書かれてあった記事です。
野口さんによると風邪は悪いものではなく、体調調整なので、うま
く経過することが大切で、うまく経過すれば数時間で脱けられ、か
つ身体がさらに丈夫になる、ということなのです。
それには、体調調整のひとつとして、身体の左右のバランスを取る
ために、足湯をする際に、左右の足のバランスを取るようにすると、
風邪も予防できたり、経過が早くなるということです。
具体的には、どちらかひとつの足が、もうひとつに比べて白くなっ
ている場合、その白くなっている足を長めにお湯に浸して、両方の
足の色が同じになるようにすると、身体の左右のバランスが取れる
そうです。
足湯ひとつでも奥が深いですよね。
それでは、柏村かおりさんの「オーラソーマ いのち から いの
ちへ」その32≪お風呂に入れない方のために≫を、どうぞお楽し
みください。
尚 記
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≪お風呂に入れない方のために≫
立春を迎えたとはいえ、朝晩は、まだ冷えこむ日も多いですね。
この時期は、元気な人でも身体の冷えがこたえ、お風呂でゆっくり
湯船に浸かるとほっとしますよね。
そんな日常を、私は当たり前に送っていましたが、先日、体調を崩
し、お風呂に入ることができない日が続きました。
その時に、あらためて痛感したのが、身体の冷えでした。
室内は暖房されていましたし、温かくして寝ているのに、身体の芯
が冷えていて、なかなか温まりません。
その時にあらためて、病気や、寝たきりでなかなかお風呂に入れな
いとい方々の辛さを感じました。
そして、昔入院をした際に、何日もお風呂に入れずにいたところ、
ある日、看護師さんが足浴をしてくれたことを思いだしました。
季節は夏の終わりだったにもかかわらず、足湯用の容器に張られた
温かいお湯のなかで丁寧に洗われる足は、思っていたよりも冷えて
いたのか、ほっとする心地よさがとても印象的でした。
ずっと寝てばかりいると、こうして人にゆっくりと触れてもらう機
会はないですし、人に足を洗ってもらう贅沢な時間は、心も身体も
さっぱりとして、それから20年が経った今も、とても鮮明に思い
だされました。
また足浴は、足先を温めることで血行がよくなり、温められた血液
が内蔵にも流れることで、自律神経の働きも正常化し、免疫力も高
まることがわかっています。
そこで、さっそく寝たきりの父に足浴を試してみることにしました。
これなら車椅子に座ったままの状態でもできるので、家族でも可能
です。
昼食後に、ゆっくりと足浴をしようと思っていたのですが、その日
の父は、お昼過ぎても眠たくてしかたがない様子で食欲がなく、食
べ物を口に運んでも嫌がり、すべて吐きだしてしまいました。
そこで、先に足浴を試すことに。
いつも父の足は、血液の循環が悪く、むくみがちで冷えています。
高齢者はこういったケースが多いので、お湯の温度も、私たちがち
ょうどいいと感じる温度は熱すぎますので、少し低めにします。
(高齢者には38℃くらいがいいそうです)
今回私は、足湯用の容器にお湯を張り、ポマンダーのレッドと、カ
ラーエッセンスのレッドを数滴垂らしました。
毎日、3時間程度しか車椅子に座らない父は、それ以外の時間を、
ずっとベッドで寝て過ごしています。
つまり、自分の足で大地を踏むことは、めったにありません。
そこで、大地としっかりつながっている感覚を少しでも味わえるよ
うに、色はいずれもレッドにしました。
車椅子に座ったまま、片足ずつ、ゆっくりとお湯に足を浸し、足首
からひざに向かってソフトにさすりながら、ひざの辺りまでお湯を
かけ続けます。
かたわらには、足浴後に塗るためのボトルも、お湯の張ったボウル
のなかで温められています。
足をお湯につける時間は5分~10分までとし、その後、片足ずつ
丁寧にバスタオルでふいてから、温めておいたボトルを塗っていき
ます。
高齢者の皮膚は、非常に敏感で刺激に弱いので、強くさすったり、
マッサージなどは決してしないようにします。
ただボトルを塗る、それだけでじゅうぶんです。
なぜなら、ただ塗るだけで、ボトルの高品質なハーブや、クリスタ
ルが皮膚を通して、心身へ働いてくれるので、深い安らぎを感じる
ことができます。
実際に、父は足浴のあと目が覚めたのか、食事を口に運ぶと、すん
なりと食べてくれました。
高齢者や、病気でお風呂に入れない方がまわりにいたら、ぜひお試
しくださいね。
色も、そのとき応じて使いわけてみるのが楽しいですね。
介護や看護が、色を通して豊かな経験となりますように。
Satya(かしむらかおり) 記
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Satya(柏村かおり) プロフィール
(株)カラフルK代表取締役
英国オーラソーマ社公認カラーケアコンサルタントティーチャ−
日本メディカルハーブ協定認定ハーバルプラクティショナー
イメージコンサルタント/カラープランナー
Satyaブログ
http://ameblo.jp/colorfulk
カラフルKフェイスブック
http://www.facebook.com/kaori.kashimura.5
カラフルKホームページ
http://www.colorlfulk-school.com/
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