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巻頭エッセイ


第625号 上野さんASカフェ(6)往還のキリスト教的解

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■ 1.巻頭エッセイ:上野香緒里さんのオーラソーマカフェ
      ≪アウトワード&リターンの旅のキリスト教的理解≫ (2016,3/25 金)
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こんにちは、東京・アマーリエのティーチャー上野香緒里です。

去年の4月から、私は大学の通信課程で哲学を学んでいます。

哲学の勉強は、オーラソーマにも通じる内容が盛りだくさんで、オ
ーラソーマの理解もグングン深められて一石二鳥。

とても興味深く、日々新たな学びを楽しんでいます。

オーラソーマは特定の宗教となんら関わるものではありませんが、
哲学も宗教もオーラソーマも、私たちの心の在り方について、指針
を与え、人生のサポートとなるものであるという共通点があります。

私が学んだなかで、キリスト教の思想が、オーラソーマでいうカバ
ラの生命の木を辿るアウトワードジャーニーとリターンジャーニー
の関係性に深く関連していて・・・というか、関連づけると理解し
やすいのではないかということに非常に興味を持ちました。

キリスト教における神と人間の関係性(神人性)には、二方向の働
きがあります。

すなわち「神から人間に与えられる恩寵(天から地へ下降する力)」
と、「神へ向かおうとする人間の意志(地上から天へ上昇する力)」

神との関係性における人間の質として、前者は受動的であるのに対
して後者は能動的です。

恩寵が働くとき、そこに人間の意志は介在せず、それは地上のあら
ゆるものに等しく永遠に注がれます。

人間はそれに対して、ただ感謝を捧げ、受け取るだけでよいのです。

ただ、受け取るだけでよいとはいえ、人間は怠惰に伸びきったゴム
のように生きるために、生まれてきたわけではないらしいです(笑)

自然が常に変化し、あらゆる生き物が生まれたら成長するように、
人間のなかに、神に向かおうとする意志が生まれるのは(それが本
来の自分なのだから)自然の摂理である。

ただ、その意志を、いつどのように発動させるのかは、人間の自由
に任されているのだそうです。

そして、この両方のエネルギーが働き、神と人間はひとつになる。

ここで「神」という言葉を「スピリット」に置き換えると、オーラ
ソーマとしての理解につなげやすくなると思います。

「スピリットから与えられる恩寵」、そして「スピリットへ向かお
うとする人間の意志」

オーラソーマでは、レベル3のコースで学ぶカバラの生命の木。

ここで出てくるアウトワードジャーニーとリターンジャーニーとい
う見方が、キリスト教の、この二方向の働きを現しているのではな
いかと私は考えます。

生命の木を上昇し、地上から光(神・スピリット)へ向かうことと、
そのプロセスをアウトワードジャーニー(向かう旅)と呼びます。

そして、生命の木を下降し、光(神・スピリット)を地上に降ろす
ことを、リターンジャーニー(戻る旅)と呼びます。

アウトワードジャーニーは自己成長の旅。

もっと高く、もっと偉大な自分を目指して、意欲を持って能動的に
高みへ向かう。

これはキリスト教でいう「神に向かおうとする人間の意志」の力の
ことではないでしょうか。

オーラソーマを学ぶこと自体が、このアウトワードの旅と言えるか
もしれません。

そして、それはオーラソーマにかぎらず、あらゆる人・あらゆる状
況で、人間の純粋な行動の原動力になるものなのかもしれません。

しかし、人間は目標を達成しても、それで終わりではありませんよ
ね。

今度は、それを人にわかちあいたい、それを、なにかのために役立
てたいという思いが湧いてくると思います。

それがリターンジャーニーの、わかちあいの旅。

自分のスピリットの使命と目的を世界に広げ、わかちあう機会。

これがキリスト教でいう「神から与えられる恩寵」

地上にいて重力の影響のなかで生きていると、いつだって登り(ア
ウトワード・上昇)は大変で、下り(リターン・下降)は楽ですね。

でも、この二方向の働きは、どちらが先というものではなく、同時
に働きます。

物質的な世界では、行きと帰りの旅を同時にすることは不可能です
が、スピリットの旅では可能です。

だから、どちらも等しく大切な旅です。

この二方向の働きが同時にあるのだと理解するとき、楽な人生と苦
労する人生がある、という分離を超えて、どんな人生もすばらしい
ものになります。

1本のボトルのなかに、ギフトとチャレンジの両極を見ることや、
アーススターとソウルスターの関連性。

オリーブグリーンとその補色のマゼンタの類似性、コーラル(キリ
ストエネルギーの色)のテーマである垂直方向と、水平方向のエネ
ルギーなども、このキリスト教の二方向の働きにつながると、私は
考えています。

ちなみにシュタイナーの言うルシファーとアーリマンも、これに近
いかと私は考えます。

シュタイナーによると、この二つのエネルギーを中和するのが、キ
リストだそうです。

生命の木にならぶボトルを通して、オーラソーマではこのスピリッ
トに向かう旅と、スピリットを世界にわかちあう旅を、ボトルを使
って、目で見ながら具体的に探求することができます。

キリスト教では、人間の意志と神の恩寵がひとつになるとき、救済
や癒しが成されるとのこと。

その理解と境地に達するために、古代から人々は修行したり、瞑想
したりしているのでしょうか。

オーラソーマは、自分の内側にその両方が同時にあると、だから、
自分は(そしてすべての存在は)神聖なのだと、色という、とても
身近で容易で美しいツールを使って、無理強いなく教えてくれる、
すばらしいシステムなのだ。

・・・と、哲学を学んでみて、つくづく感じています(笑)

(※こちらで画像とともに掲載をしています。
 http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-12142919463.html


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上野香緒里 プロフィール

オーラソーマスクール&サロン「アマーリエ」代表
英国公認オーラソーマティーチャー/レベル3(上級)
リコネクションプラクティショナ−/レベル1・2・3
奇跡のコーススタディティーチャー
コズミックダイアリー(13の月の暦)講師
ユニオミスティオイルセラピスト、レイキヒーラー

HP:http://www.amarlie.com
FaceBook:https://www.facebook.com/amarlie.co.jp
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Staff Blog:http://ameblo.jp/amarlie/
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