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巻頭エッセイ


第644号 鮎沢さん(53)「季節の色30」:藍白

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■ 1.巻頭エッセイ:
      鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色 Vol.30
                 ≪【藍白】あいじろ≫ (2016,6/1 水)
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「藍白」って、まさしく色について繊細な日本人の感覚を感じさせ
る色ですね。

ネットで調べたら、この日本の風景が出てきました。
http://www.tsuchiya-kaban.jp/corporate/library/detail.php?product_id=1903

山あいにたなびく白い雲。とても心惹かれる景色です。

山に登っていたころに、ときおり目にした風景で、汗をかきながら
登っていて、ふと足を止めて、ひと息つきながら、山間でこのよう
な景色をながめると、安らかな静けさが広がります。

「見えるようで
 見えないからこそ
 美しさもまた
 はかり知れないのです」

なんと、これ、土屋鞄製作所のサイトなんですね。

鎌倉の和尚アートユニティから、歩いて5分ぐらいのところに土屋
鞄のおしゃれなお店があります。

そこで買い物したこともあって、土屋鞄のものづくりの姿勢はいい
なぁ、と思っていたのですが、こんなサイトを作っているなんて、
ますます本物だと思ってしまいました。

それでは、鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色 Vol.30≪【藍白】
あいじろ≫を、どうぞお読みください。

                           尚 記


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2012年5月22日に完成した「東京スカイツリー」は、営業開
始から5年目を迎え、すっかり東京のシンボルとして、街並みに溶
け込んでいます。

永年、電波塔としても観光名所としても、その役割を担ってきた東
京タワーに取って代わったスカイツリーは、どのようにして、デザ
インされたのでしょう。

昭和のよき時代のシンボルとして人気があった東京タワーに、引け
を取らないためには、どんな工夫やアイディアが盛り込まれていた
のでしょう。

実は、その魅力的な要因のひとつに「日本の色」が関係していたの
です。


東京スカイツリーは2006年11月に、基本となるデザインが発
表されたのち、2009年2月26日にカラーデザインが公表され
ました。

日本の伝統美と近未来的デザインの融合をコンセプトに、日本の伝
統色である「藍白」をもとにしたオリジナルカラー、「スカイツリ
ーホワイト」が誕生。

ほとんどの部分に、この色を使用することが決まりました。


「藍白」とは、藍染めのなかで最も薄い色であり、純白より、かす
かに青みがかった色です。

完成した東京スカイツリーを見ても、残念ながら目で見てわかるほ
どの青みではありません。

しかし、青空をバックにしたときに最も映えるのは、この青みがか
すかに含まれた「藍白」なのだそうです。


江戸時代に繁栄したものの代表として、藍染めがあげられます。

ましてタワーが建っている下町は、職人文化が色濃く受け継がれた
ところ。

スカイツリーの白色のなかに、ほんの少しの「藍色」を含むことで、
日本の伝統美のエッセンスを受け継いだと解釈できるかもしれませ
ん。

でも、それ以上に、「スカイツリー」という名前には、青空の「青」
のイメージがぴったりです。

2020年の東京オリンピックのときには、外国からのお客さまが
多数、東京スカイツリーにも足を運ぶことでしょう。

近未来的な建築のなかに潜む、古き日本の色が、その魅力を増して
くれることを願っています。

(※こちらで画像とともに掲載をしています。
 http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-12166206173.html


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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール

有限会社「カラーズガーデン」代表。
英国オーラソーマ社公認ティーチャー。
栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。
中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間
住宅メーカーに勤務。
2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。
2006年より公認ティーチャーとして活動中。
http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/


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