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巻頭エッセイ


第187号 【パリさん】:カラーローズ—ヴァイオレット心理

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■ 1.【ぱりさんのオーラソーマ】:カラーローズ——ヴァイオレットの心理
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オーラソーマは色彩心理学の側面もあるので、色と心理の関係、ということを
知っておくことも有益です。

オーラソーマのコースで学ぶ色の言語では、カラーローズを使いながら体系的
に理解します。

ぱりさんのカラーローズに基づく色の心理は、色の言語というよりも、色の哲
学、と言えるかもしれません。

普通の色彩心理学とは少し趣が異なっていますが、色を哲学的に考えてみるに
は面白い観点ですね。

ここには人生模様が色の模様として描き出されるような気がします。

ぱりさんは言います。

「何かの役割があって、自分はこの地上に降りてきたはずだ……。

         「どうして、私はここにいるのか?」

この「ヴァイオレット」の心理には、「ブルー」の反映として、現象世界での
自分の生存を“いぶかり”、嘆き、恨む、“生存への違和”があることは確か
です」

子供の頃に、天使に出会ったとか、大人には見えないものが聞こえたり、見え
たり、あるいは、まだ子供なのに大人のような知恵を持っていたり、というよ
うないわゆるインディゴチルドレンに良くありがちだと思うのですが、自分は
どうしてここにいるんだろう? と思うようなことはなかったでしょうか?

オーラソーマなどの興味を持つような人には、そういう子供時代を思い出す人
も多いのではないでしょうか?

オーラソーマに触れることで、そのような子供時代のスピリットを思い出すと
いうこともあるのかもしれないですね。

ヴァイオレットは、とてもスピリチュアルな色彩の濃い色でもあります。

オーラソーマの色の言語では、瞑想やヒーリング、変容、奉仕、孤独という言
葉が該当し、7番目のチャクラを表す色でもあります。

タロットのタワーに象徴されるように、自分のシャドー、影の側面に直面して
いくこととも関連しています。

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子供は、まだこの地上に生まれて間もない頃には、純粋なスピリットとしての
意識を持っています。

そんなとき、ヴァイオレットの意識は、

  「どうして、私はここにいるのか?」

と、思ってしまうのかもしれないですね。

ヴァイオレットは、そのような純粋な意識そのものを思い出させてくれるよう
な色です。

瞑想は、そのスピリット、意識そのもの、その源に戻るということでもあるの
です。

その源につながることがヒーリングをもたらします。

そして瞑想の中で二元性を超えていくこと、光と闇、陰と陽、男性性と女性性、
地上と天国、それらのすべての二元性を超えていくところに変容がもたらされ
るのです。

そのヴァイオレットがイエローと補色の関係にあるのは面白いですね。

では、ぱりさんのヴァイオレットの心理をお楽しみください。

                                尚 記


        …………○…………○…………○…………


ときどき、幕あいに顔を出す、「オーラソーマ」をちょっと部外者的な立場か
ら眺めてみる【ぱりさん】シリーズです。^^;

オーラソーマのカラーローズを“全人間心理のカラーインデックス”に見立て
て、その内部的なダイナミクスを連想して楽しんでいます。

ちょっと理屈っぽいですが、常識だけでお付き合いいただければ、案外、面白
がっていただけるかもしれません。

さて、「ブルー」から「レッド」までの「三原色」の誕生は、絶対の平安を飛
び出して個別の体験を野望した、それこそ無我夢中のプロセスでした。

人間心理の世界を大きく“地取り”したこの「三原色」の誕生プロセスには、
反省や疑問の余地も余裕もありませんでした。

けれども、その「三原色」から派生する“二次色”の展開プロセスに見られる
のは、「三原色」が根元的に孕む矛盾のなかで揺れ動く疑問と反省、そして何
よりもそこで新たな活路を見いだそうとする変容への期待です。

永遠の生命を熱望する「レッド」の心理がその極点で反転した「グリーン」は、
根源の二極「ブルー」と「イエロー」のバランスを求めるエネルギーでした。

「レッド」は、

           「永遠に、わたしは生きる」

と言って、生命世界(=永遠の変化)を始動してしまったんでしたね。

でも、じつは、現象世界に個別として永遠に生きようとは、まさに熱に浮かさ
れて不可能事を望む熱望でしかありません。^^;

その証拠に、無我夢中で自己を主張し、自分を押し通そうとする「レッド」の
意志は、たちまち現象世界のなかでたいへんな窮地に陥ってしまいます。

そしてその極点でエネルギーが反転して、「グリーン」の意識を顕在化したと
いうわけでした。

         「いったい、私はどこにいるのか?」

それは、揺るぎない不動の平安(ブルー)からの遠い呼び声でもありましたが、
それより以上に、まわりの環境との調和を求めて顕現世界で安定しようとする
新しい展望の模索でした。

なんと言っても、すでに「世界」は既存の事実として存在しているようであり、
自分もその中の一員になったようだったからです。

しかし、“他者”の存在を容認し、その“他者”に入り交じってそこで調和と
平和を求めることは、まさに現象世界の根本的なジレンマとも言えます。

なぜなら、<全体>から分離した“自分”がおり、“自分”とは別の“他人”
がいるかぎり、“他人”とは“自分”の思うようにはならないものの代名詞だ
からです。

しかし、「グリーン」はあくまでも、顕現世界のなかで「個」として生きるこ
とを前提としています。

そのなかで健気にも、他者を受け容れ、他者と調和して、生きようとする人間
心理の位置だからです。

とはいえ、他者を受け容れるだけでは、ただ他者と調和するだけでは、やっぱ
り、息苦しい。(;_;)

本当にこれしか生きる道はないのだろうか……、本当に他者と調和するだけが
唯一の方法なのだろうか……? (-_-;)

しかし、今さらただ自己主張する「レッド」の位置に戻ることはできない。

それは、確かです。

ただおのれの意志を主張する(レッド)だけでは、顕現の世界で生き延びられ
ないことをすでに知っているのですから。

かといって、微かにほの見える「ブルー」の通路を通り抜け、もういちど本来
の絶対平安である非顕現に帰還する道があるようには思えない。

たとえそこに虚偽が含まれていたとしても、まだまだ「個」として現象世界の
なかの冒険を楽しみたいのです。

でも、ただ他者を受け容れ、他者と妥協し、他者と調和するだけでは、やっぱ
り息苦しい。(;_;)

なんとか、本来の生得権であるはずの「絶対の平和」(天上の叡智)と地上で
の生存をバランスさせる道はないのか? (-_-;)

「グリーン」の心理で消化しきれなかったエネルギーは、思わず、“絶対の平
安”(ブルー)と“地上の生存”(レッド)のエネルギーがバランスするあた
りに目を向けます。

かくて「ブルー」と「レッド」の2原色の中間領域に析出するのが、地上に生
きながら天国への超越を希求する「ヴァイオレット」のエネルギーです。

その「ヴァイオレット」が象徴する心理を、

         「どうして、私はここにいるのか?」

という言葉で代表させてみることにしましょう。

そこには、どんな音色が響いているのか……?

         「どうして、私はここにいるのか?」

そこには、じつは、「ここにいたくない」という“生存への違和”の音色も聞
こえています。^^;

まさにそれは、

            「見て、私は美しい!」

と言って絶対の安息である非顕現を飛び出した、「イエロー」の意図を無化す
る意識の位置であるようです。

けれども「ヴァイオレット」は、「グリーン」と同じく、生命世界の基盤であ
る「三原色」から生まれる二次色です。

「三原色」による“宇宙創造”を否定しようとする意識ではありません。

あくまでも「個」として顕現の世界にとどまり、かつ現象世界に天上の光を降
ろして、地上の生を変容しようとする意識の位置なのです。

自分には「個」としてのそのための“役割”があるはずだ。

何かの役割があって、自分はこの地上に降りてきたはずだ……。

         「どうして、私はここにいるのか?」

この「ヴァイオレット」の心理には、「ブルー」の反映として、現象世界での
自分の生存を“いぶかり”、嘆き、恨む、“生存への違和”があることは確か
です。

と同時に、「ヴァイオレット」は「レッド」の意志の反映として、何が何でも
顕現の世界を地上天国にしなければと願う“変容への熱望”でもあります。

無我夢中で顕現世界を創造した「レッド」の意志を、あらためてひとつの必然
として、意味として完成しなければならない使命を担ってもいるからです。

しかし、その地に足を着けた“変容への熱望”だけでは、「ヴァイオレット」
が孕む“生存への違和”を消化しきることはできません。

それには、「ヴァイオレット」がはらむ本来の非顕現の絶対平和への帰還願望
は強すぎました。

その未消化のエネルギーは、形ある現れの世界の中でなおも無形の絶対平和へ
の超越を希求します。

この欲求こそが、現象世界に“レベル”と“次元”という新たな幻想を創造し
た人間心理でした。

かくて「ヴァイオレット」のエネルギーによって、顕現の世界に“レベル”と
“次元”がもちこまれ、顕現世界は多次元宇宙となるのです。

いまや、現象世界は、豪華絢爛たる構造を備えた多次元宇宙という大伽藍とな
りました。

「ヴァイオレット」は上位次元への超越を示す、隠されたシンボルとなったの
でした。

かくして“変容への熱望”は“超越への希求”となって、本来の無制限の自由
(ブルー)と、既に体験してしまった形ある生命世界での耽溺の喜び(レッド)
のあいだに、かろうじて均衡点を見出すことができたのでした。

それが、「カラーローズ」のなかで「ヴァイオレット」が象徴する位置です。

         「どうして、私はここにいるのか?」

それは一方で、「イエロー」の意図を無化しながらも、それを“力業”で是認
しようとする人間心理とも言えます。

「ヴァイオレット」は二つの原色(「ブルー」「レッド」)からなる二次色で
あるため、「カラーローズ」では10時の位置の円として造形されます。
http://www.aura-soma.co.jp/intro/color_language/


               全体への視界
               独存の平和
               (ブルー)


        生存への違和        見晴しへの願望
        超越への希求        調和と協調
       (ヴァイオレット)      (グリーン)

                 ・


        生命への熱情   →    個別への意志
        欲望と安定    ←    自尊と不安
        (レッド)         (イエロー)


……。

また機会があったら、このあとどんなダイナミクスで二次色が生まれ、それら
がどのような人間心理を代表するのか、そんな連想を楽しませていただくかも
しれません。

いつもお断りしているとおり、これは「オーラソーマ」で認定された見解では
なく、「カラーローズ」という「オーラソーマ」の素晴らしい発明に触発され
た、まったく自由な立場からの連想です。

お付き合いいただき、ありがとうございました。<(_ _)>

                                pari 記

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