第13号 過去世??? その2
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■ 1.過去世??? その2
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オーラソーマのレベル2のワークブックにはボトルの色と過去世との関係、
と りわけその国、文化との関係とかが書かれてあったりします。
そのボトルを見ていると、その色のもつ象徴的な意味や色のエッセンスと、
そ の国の文化のエッセンスとのつながりなども見えて興味深くもあります。
でもヴィッキーさんはどうしてそういうふうなことをボトルとの関係で語って
いるのでしょうね?
オーラソーマが魂のセラピーであり、一番目に選んだボトルがその魂の目的だ
とすると、そこには過去世から持ち運んできている魂のエッセンスがあり、そ
れを思い出す手がかりになるかもしれませんね。
でもそれはあくまで手がかりであり、本人がそれを思い出したり、思い当たる
ようなことがあった場合にのみ、そのボトルがその人にとっての過去世のボト
ルとして意味が生じます。
そのボトルを選んだら、その人は必ずその国の過去世があるかといえば、そう
いうわけではないでしょう。
ボトルによってはアトランティアンボトルなんてありますから、
そういうふう に勘違いされる恐れもありますよね。
このボトルを選んだあなたはアトランティスの過去世があります、
なんて言わ れても、それがどうした?ってことになります。
そもそもアトランティスって何?
過去世ってなんなの?
過去世ってあるの?
ってきかれたら、アウトですね。
その質問に確信を持って答えられる人はまれでしょう。
そういうことの知識は何の役にも立ちません。
信じるか信じないかという問題でもありません。
知識や何かを信じることは先入観にもなるので、
逆に本当のことを知る障害に なる危険にもなりえます。
そもそも過去世ということをどうして知る必要があるんでしょう?
今生の自分だけでも大変なのに・・・
本当はこの一瞬一瞬を本当に生きることができればそれだけでいいんですよね。
この一瞬の中に過去も未来もすべてが含まれているとさえ思います。
あるいは、過去はすでになく、未来は未だ来たらず。
だからこの一瞬しか存在しない、という言い方もあります。
そういうふうに生きることが出来れば、それが一番シンプルです。
ただごくまれに、現在の自分自身を知るために過去世までさかのぼる必要があ
る場合もあるようです。
それは子供時代のトラウマが現在の意識に影響を及ぼすように、
過去世と思われる時代での体験や出来事、パターンやわだかまりが潜在意識と
なって現在の行動を支配している場合もあるからです。
袖振れあうも他生の縁っていうぐらいで、
過去世からの因縁っていう場合もなきにしもあらずですし・・・
そういう意味で過去世を知りたいっていう場合もあるでしょうね。
その場合に気をつけることは、よほど信頼がおける場合でない限り、他人にリ
ーディングしてもらうよりも、自分で体験していくようなセッションの方がい
いだろうということです。
というのは、あるオーラソーマの生徒さんで、どこかで過去世のリーディング
を受け、過去世で性的な虐待を受けたことがあると言われ、そのカルマを解消
するためにいくつかのセッションを受けている、という人がいました。
しかし、その人がそういう問題でセッションに来たのですが、そのセッション
を引き受けたカウンセラーは、たまたまそういう過去世のこともわかる人で、
そのカウ ンセラーから見た場合、その人にはそういう形跡はないので、
そういう信じ込みを落とすためにセッションをしなければならなかった。
というようなケースもあります。
私も、自分で体験して調べないと気がすまないほうなので、
そういう過去世のセッションというのもいくつか受けたこともあります。
もう20年ぐらいまえですが・・・
その人はサイキックの能力でも有名で信頼のおける人でもあり、
それまでは過去世のリーディングをセッションでもしていた人でしたが、
私がそれを期待していたら、そういうふうにリーディングするのはもうやめた
んだと言っていました。
というのは本人が思い出さないのにそういうことをリーディングで言うと、
それを本人が知る準備が出来ていないのに知らせてしまう場合も
あるし、あるいは現在の自分自身についての理解を深めたり、現在の行動
のパターンに気づきをもたらすためであるのに、逆にその過去世の情報に
とらわれてしまったりする弊害が生じるから、とのことでした。
つまり、それは本人が知る必要のあるものであれば、
瞑想の時にそういうことが思い浮かんだり、夢で見たり
ということもあるでしょうし、デ・ジャブのように、
ふとリラックスした拍子に思い出したりもするでしょう。
ということで、そのセッションは過去世へのガイド瞑想のようなものでした。
そこでの私の過去世は???・・・
まぁ、それを話すと長くなるので話しませんが、私のいまのところの
結論は、過去世があるかないかはわかりません。
過去世と言っても、それはそのような体験がほんとうに自分の
ものなのかどうかは確信が持てないからです。
それはただそのような他人のマインドを、自分のマインドが受け取って
いることでしかないかもしれないからです。
この空気中には、肉体は去っても、そういう意識だけが
まだただよっていて、そういう意識を無意識に受け取って
しまうということも考えられます。
自分のマインドは自分のもの、これは自分の考えだって思っているかもしれま
せんが、でもたいていはどこかで教えられたり、習ったりしたこと、あるいは
人のマインドを受信したり、影響を受けているだけである場合がほとんどです。
そういうことを考えると、過去世だと思っていても、それはただそういうふう
な他人のマインドを受け取っているだけだという可能性を否定しきれないので
す。
死後のことは死んでみないとわからない。
生きているうちは、今ここを生きていくしかないですね。
興味のある人は自分で探求してみてください。
もう少しオーラソーマについて知りたい方は、
次にお進みください。