第51号 カウンセラーの心構え(2)頭からハートへ
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■ 1. カウンセラーとしての心構え その2 「頭からハートへ」
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今回はボトルについての解説のハズなんですが、前回のテーマでの続きを書く
ことにします。
この内容は、ワドゥダとのインタビューと私の体験と理解に基づいています。
カウンセラーやプラクティショナーになっていくには、まずそういう自分の手
本になる人について学ぶというのが近道だとお話ししました。
そうすることで、その道についての基礎を学ぶことができるからです。
人について学ぶことで、テクニックだけでなく、その人のこれまで身につけい
ていることのエッセンスを学ぶことができます。
そのうえで、自分にあったやりかたを身につけていくということです。
私はこれまで多くの人にカウンセリングについて学んできています。
ワドゥダ、ワドゥドからトレーニングを受けてきていますし、サガプリヤ、ラ
ハシャからもそのトレーニングを受けています。
15,6年前にサガプリヤが主催したカウンセリングトレーニングを受けたの
ですが、そのなかのチームでラハシャも教えていたのですが、そこで学んだこ
とのひとつに、結局は自分のスタイルを身につけていくことしかないんなとい
うことです。
サガプリヤという人は、「マスターズタッチ」(和尚エンタープライズ出版)
という本の中で彼女のワークを紹介していますが、これはある程度は学べるこ
とでもあるのですが、やはりこれは彼女の才能なんですね。そういう意味で彼
女は天才的なところがあるんです。
サガプリヤは、それは誰にでもできることだし、簡単だよ、というふうに教え
てくれるのですが、才能がある人にとってはごくあたりまえのことでも、そう
いう方面にそれまでなじみがなければ、やはりそれなりの時間とトレーニング
が必要になってくるわけなんですね。
その他にもラハシャや他のさまざまなやりかたのカウンセリングやセラピーの
専門家を呼んでそういう人たちから学ぶわけなんですが、結局そういう人たち
は、様々なものを学んできた上で、自分のスタイルを作り上げているわけなん
ですね。
だから最終的には人の真似は出来ない、ということです。
最初は真似をしながら、そのテクニックなどを学ぶのが基礎を学ぶ近道なので
すが、自分にあうテクニックもあれば、あわないものもありますし、最終的に
は試行錯誤しながら自分にあったやりかたを発見していくしかないんだな、と
いうことがわかりました。
そしてワドゥダがリヴィングエナジーのインタビューでも答えていますが、カ
ウンセリングやセラピーを学ぶ上で、最も大切なことのひとつが「頭からハー
トへ」ということです。
このことがないと、いろんなセラピーを学んでも、それが自分にとっても人に
とっても辛いものになってしまいます。
なぜならハートのスペースを十分に学んでいないと、学んだ知識やテクニック
でもって自分や人をジャッジする道具に使ってしまうことになるからです。
ワドゥダはインタビューの中で次のように回想しています。
「白人の多くは頭に中心が行ってしまっている。あなたは基本的にハートの人
のように私には感じられるが、知的活動を偏重する環境に育ったために、ハー
トを失くしてしまっている」と彼は言いました。
「そこで私は自分がすでに持っているはずのハートを探し、そのハートと再び
つながるための探究の道を歩み始めたのです・・・」
ハートと一口にいっても、それはマインドや頭では理解できないことなんです
ね。
オーラ・ソーマやラハシャの「ハートからのカウンセリング」では学んでいく
ことなのですが、そういうことをより深く学んでいくには、実際にそのことを
生きている人、ワドゥダのような人に学んでみられるといいと思います。
人間は基本的に7つのチャクラ(オーラソーマでは9つほどありますが)があ
るとされ、それらのすべてのチャクラないし色を生きているわけなんですが、
いろんなカウンセリングのテクニックやセラピーにもそれぞれ働きかけていく
チャクラがあります。
第一チャクラのレッドならセクシャルな問題でしょうし、感情的な問題や依存
や中毒の問題はオレンジの第三チャクラ、パワーイシューや恐怖やエゴに関す
ること、パーソナリティや個性化のことなどはイエローに関することで第三チ
ャクラですね。
ほとんどの心理学、精神分析、セラピーなどはここまでの領域を扱っています。
しかしこれらを学んでいく過程でハートのスペースを学んでいなければ、その
学んだことに巻き込まれ、その学んだ知識でもって自分や人を非難したり、ジ
ャッジしたり、分析することに終始してしまいがちです。
例えば自分の潜在意識の中に劣等感を見つけたとすると、自分が劣等感の塊の
ように思え、自分の内面や行動のすべてがそのことで説明されてしまうような
気さえしてくるモンなんですね。
そしてそういう目で劣等感について探し出すと、さまざまな劣等感が見つかっ
てきます。
そうすると落ち込んじゃいますよね。
でも劣等感があれば必ず優越感も潜んでいますし、比較の問題もそこにありま
す。
それらはすべてマインドの領域のことなんですね。
「くさい臭いは元から断たなきゃだめ」、っていうトイレ消臭剤の宣伝文句が
ありますが、どんなに心理学や人間心理を学んでも、それらはすべてマインド
のなかでのことなので、同じ次元にいる限りは、グルグル回る堂々巡りで、決
して解決することはありません。
マインドの元を断たない限り、ひとつのことを解決しても、次の問題がでてく
るだけなんですね。
今現在の問題だけでも大変なのに、幼少期にさかのぼったり、イナーチルドレ
ンの問題になったり、過去世にさかのぼったり・・・
それらが問題の元であるようにも思われたりしますが、マインドの中の世界に
は違いないんですね。幼少期の両親の問題になったり、過去世までいくときり
がありません。
自分自身を探求したり、カウンセラーになっていくプロセスの中でそういうこ
とを体験したり理解することはとても有益でもあります。
しかしカウンセラーは同時にそれらのすべてを越えていく次元と視点を持って
いることが必要なんですね。
そこで「マインドからハートへ」、という次元が必要なんです。
あるがままにものごとを受け入れる慈愛、
あるがままのものごととともにいるスペース。
マインドが2次元の世界だとすると、ハートは3次元の世界を付け加えるよう
なものなのです。
2次元のすべてを含みながら、それらを眺め、気づき、それとともにいること
ができるスペースです。
ハートには様々な層がありますが、そういうことまで書くときりがなくなりま
すので、ハートについてはこれぐらいにしておきましょう。
ハートは第4のチャクラ、グリーンの領域ですね。
そしてブルーはオーラ・ソーマでは権威との葛藤というふうに言われますが、
条件付けなどの問題ともかかわります。しかしここからは人間の心理を越え
た、仏陀の心理学、というふうな領域に入ってきます。マインドを越えた領域
です。超意識とかが関わってきます。
第6チャクラのロイヤルブルーは第三の目のチャクラでもあり、サイキック能
力や直感、内側を見る目でもありますね。
そしてバイオレットの第7のチャクラ。瞑想とかかわってきます。
いきなりそれらのすべてをいっぺんに学んでいくことは大変ですね。
そこで、まず、「頭からハートへ」という第一歩からはじめることをお勧めし
ます。
カウンセリングなどのトレーニングに興味のある方は
http://artunity.com/lifetransformation/
http://aura-soma.jp/workshop/wacourse_Ra.html
を参照してみて下さい。
尚.記
もう少しオーラソーマについて知りたい方は、
次にお進みください。