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巻頭エッセイ


第429f号 尾崎ゆみこさんの「広島から仙台へ」

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■ 1.巻頭エッセイ:尾崎ゆみこさんの         (2012,09/21)
       「広島から仙台へ ~仙台で開催することの意味」
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金曜日のメルマガは7月8日、9日の二日にわたって仙台のロイヤ
ルパークホテルで開催されたオーラソーマのイベント、IZUMI
プロジェクトを主催された10人のオーラソーマティーチャーの方
々のエッセイを掲載しています。

2ヶ月あまりにわたってお送りしたIZUMIプロジェクトシリー
ズ、最終回の登場は尾崎ゆみこさんです。

広島市中区、そして愛媛県松山市内で、オーラソーマスクール&サ
ロン「CLEAR」を主催しておられます。

「オーラソーマは素晴らしい目覚めの機会をもたらし、その大きな
美しい光に私自身は何度も救われてきました」ということで、その
美しい虹の光、すべての可能性の光はあなたのなかにあるという思
いでオーラソーマの活動をされています。

サロンの名前、クリアーには「虹」という意味があり、苦しくても
私たちが歩く地上に光と美しい花をもたらし、地上と天国に平和を
もたらす架け橋となる虹のようになりたい願いが込められているよ
うです。

そして尾崎さんにとっては、このIZUMIプロジェクトは、広島
の経験と仙台での経験をつなぎ、平和を実現したいという思いがそ
の根底にあったようです。

尾崎さんの本文にもありますが、ブログを拝見しますと、このプロ
ジェクトのメンバーのひとり、杉田さんと訪れた「石巻に行ってき
ました」という記事が、今回の泉プロジェクトの核になった出来事
のようですね。
http://ameblo.jp/heart-earth/entry-11197182522.html

先日、「ガイアの夜明け」というテレビ番組を見ていましたら、海
外で活躍している若手の二人の日本人が、今回の日本の震災や日本
の現状を見て、ぜひ日本のために貢献したいということで活動され
ている様子を紹介していました。

ひとりは家具のデザインで世界的に注目されている堀雄一郎さんで、
衰退してしまっている西陣織の伝統の技法をはじめとする日本の伝
統と美を世界に紹介してきたいという志を持ち、もうひとりの迫慶
一朗さんは、中国で大きな建築プロジェクトをいくつも手がけ、成
功されている建築家の方です。

お二人とも震災のあった地に、人々が安心して住むことができる町
づくりと、その日本の取り組みを世界に発信していきたいという志
をお持ちでした。

ある意味では、今回のこのAST(オーラソーマティティーチャー
プロジェクト)の方々によるIZUMIプロジェクトは、震災に見
舞われたこの日本で、オーラソーマを使ってなにができるのかとい
う取り組みのひとつでもあったように思われます。

その思いと情熱が、尾崎さんの文章から伝わってきます。

最後に、「リーラ先生のメッセージ」ということが書かれてありま
したので、そのいきさつについて少し触れておきます。

実は、私にとってのこのIZUMIプロジェクトとの関わりは、プ
ロジェクトのメンバーである杉田さんに「東北でオーラソーマを紹
介しているのですが、そのアドバイスが欲しい」という相談を受け
たことからはじまります。

そのとき「私がアドバイスをするよりも、自分でその答を見つける
方法があるので、もし興味があるなら、その瞑想を教えることはで
きますよ」と提案したところ、「ぜひ教えて欲しい」とのことでし
たので、ELC(エッセンシャルライフコンサルテーション)で行
う瞑想を指導をさせていただいたのでした。

そうしたところ、「その瞑想のなかからIZUMIプロジェクトの
ヴィジョンが生まれてきたので、ついては、IZUMIプロジェク
トでもぜひその瞑想をみんなにも紹介して欲しい」という依頼を受
けたのでした。

そこで「それなら、その瞑想をガイドしているユニティインスティ
チュートのリーラがちょうど来日する予定なので、彼女にガイドし
てもらうのがいちばんよいでしょう。
もともとオーラソーマを日本に最初に紹介したのもリーラなので、
オーラソーマのイベントとしてもいいでしょう。たまたまその週末
は、ユニティインスティチュートのコースがはじまる前の週末なの
で、ひょっとしたらその瞑想を紹介するぐらいなら来てくれるかも
しれません」ということで了承したのでした。

そうしてリーラに問い合わせたのですが、返答を待つ間にIZUM
Iプロジェクトの方はどんどん進んでいき、プログラムを出さなけ
ればならないという最後段階で、リーラより「イタリアで体調を崩
していて、大事を取って体調の調整にあてたい」という返事があっ
たのでした。

というわけで、予定されたプログラムの穴をあけるわけにはいかな
くなり、私が代わりにその瞑想をガイドし、そのうえ講演までする
というおまけまでついてしまったというわけです。

そうして、リーラからのメッセージを紹介したのです。

このIZUMIプロジェクトは私にとっても、一時的にASTプロ
ジェクトにも参加させていただく機会ともなり、思い出深い経験と
なりました。

ASTプロジェクトの皆さんと少しお話しをする機会などもあって、
皆さんのオーラソーマへの思いや姿勢にも刺激を受け、学びが多く
ありました。

これからは、このようなティーチャーの方々が、オーラソーマの将
来を担っていくことになるでしょうし、これからのASTプロジェ
クトの発展も楽しみです。

ASTプロジェクトのメンバーの方々のそれぞれの思いがあり、み
んながオーラソーマへの思いのなかから、それぞれの強みや才能、
ギフトを持ち寄って、ひとつのプロジェクトにしていくというのは、
大変なことでもありますが、そこにクリエイティビティの可能性が
生まれます。

それぞれがオリーブグリーンのリーダーシップを発揮していく必要
があります。

今回のIZUMIプロジェクトでの活躍や、また今回メルマガでそ
れぞれの方々から寄せていただいたレポートやオーラソーマへの思
いや取り組み、メッセージもとても楽しませていただきました。

ひとつの文章を書くというのは、チャレンジだったのかもしれませ
んが、皆さんに快く挑戦していただき、とても素晴らしく感じまし
た。そしてまた、これからの可能性をとても感じます。

これからのASTプロジェクトの方たちの活動が各地で繰り広げら
れることを楽しみとするとともに、メルマガ読者の皆さんも、もし
近くでASTのイベントがあるときなどどうぞ応援してくださいね。

それでは、尾崎由美子さんの「広島から仙台へ ~仙台で開催する
ことの意味」をお楽しみください。

                           尚 記


       ………○…………○…………○………


2012年3月、杉田靖子先生と石巻に初めて立った瞬間を私は一
生忘れることはないでしょう。

IZUMIプロジェクトは石巻、ここからはじまりました。

目の前に広がる黒い海。
瓦礫の山が高く積まれて、その臭いが充満していました。

柱だけ残っている家屋や工場。
形を失った橋。折れ曲がったガードレール。

周辺では他県のトラックが往来しながら作業を続けていました。

私たちは石巻港の静かな海の前で、ただただ手を合わせ祈りました。

そして、そっとネフェルティティというオーラソーマペガサスの香
りを天に捧げました。


石巻に立った瞬間に、私の脳裏には閃光のように、原爆投下直後の
地元広島の光景が広がっていきました。

広島原爆資料館の写真で繰りかえし見た光景です。

私の生まれ育った町は、原爆投下された場所からわずか1.5キロ
ほどで、壊滅的な被害を受けた地域でした。

私は幼少期から高校卒業まで平和教育というものを徹底的に受けま
した。そしてさまざまなボランティア活動を経験させてもらいまし
た。

「世界平和」

私の人生には「世界はいつになったら、なにをしたら平和になるの
だろう?」という疑問が、いつもついてまわっていたのでした。

大人になるにつれ、どんどん分からなくなっていた「平和」という
ものが、オーラソーマを通して、私の内側にずっと存在していてい
てくれたのだ・・・と、気づいたとき、私は生まれてはじめて心か
ら安らぐことができたように思います。

広島を歩くと、あちこちに原爆慰霊碑があります。
私は、いつも立ち止まり手を合わせます。

平和のメッセージは、広島やたくさんの場所で、過去も今も未来も
存在しつづけていくことでしょう。


石巻で手を合わせた瞬間、広島のあの当時の光景と私のなかで重な
っていきました。

高齢化の進む被爆者の方の願いは、戦争のない世の中にしていくこ
と。私たちはその思いを受け継いでいかなくてはいけません。

そして、石巻に立ったときも、またたくさんの方からなにかバトン
を、「生きろ」というメッセージをいただいたように感じました。

この美しい町、東日本で起こった震災のことも、この時代に存在す
る私たちが、まだ生まれてもいない子どもたちにも伝えていかなく
てはいけないことなのかもしれません。


私たちは、「今」、私たちができることを本当にしていけたら・・・
と心から望みました。

東北地方には、私たちが学び、感じることのできるたくさんの美し
さがあります。

杜の都、仙台・・・東北地方のなかでもご縁のあった土地です。

その仙台で、愛とやさしさに包まれた、美しくも楽しい時間を、オ
ーラソーマを通して創造し、たくさんの方々と一緒に過ごすことが
できたとき、そこには本当に無数の虹の橋が自然に架かっていくの
ではないかと感じました。


対話することを通して、私たちはさまざまな内側に眠っていたもの
に出会います。

人と人との出会いは、人生を大きく変化させます。

人との出会いを提供するきっかけとなっていけたらという思いもあ
ふれてきました。


宮沢賢治さんの世界観、映画「おくりびと」、伊坂幸太郎さん、数
えきれない美しいギフト。

何年も前から私は東北地方の美しさに本当に魅せられてきました。

東北の美しいこの土地で、新しい彩りの豊かな世界を、私たちがと
もに集うことによって創造できたら・・・私のなかでIZUMIプ
ロジェクトは、本当にその名のとおり泉の湧きあがるがごとくはじ
まっていきました。


仙台には赤間先生がいらっしゃいます。
赤間先生とはT2で出会い、お話を重ねていきました。

「広島に落とされた原爆は、天候が悪くて仙台から変更になったと
聞いています。広島のことを他人事だなんて思っていません」と赤
間先生はお話ししてくださいました。

私はそれがとても強く印象に残っています。
赤間先生の優しさに、そのお心に非常に感銘を受けました。

私もまた、なぜかは自分でも分からないのですが、仙台というとこ
ろになにか広島と共通しているものを感じていました。

懐かしさ・・・なのでしょうか?

私は東北やたくさんの県、そして国は、自分の内側でつながってい
るのだと思います。

今回の震災への思い、仙台への思いも人それぞれだと思います。

たくさんの思いを抱きながらも、12人のティーチャーたちがIZ
UMIプロジェクトでギフトをあますところなく表現してください
ました。

イメージした以上の、個性的でユニークで楽しい、とても素晴らし
い一日を創りあげてくださったのです。

私は、今というこのとき、創造することの素晴らしさを改めて感じ
ました。

そして、なによりも参加してくださったみなさまに、心からの感謝
の気持ちをお伝えさせていただけたらと思います。

この日を、いちばん素晴らしい光にしてくださったのは、ご参加く
ださったみなさまの笑顔の花なのです。

IZUMIプロジェクト当日、私はペガサスパフューム瞑想会を担
当させていただきました。

瞑想は内側に透明な空間を作ってくれます。

心にたまった澱のようなものは、呼吸を深めていくことによって手
放されていきます。

無意識に肩から上でものごとを条件付けてしまうことからの解放。

オーラソーマは、ヴィッキーの瞑想のなかから誕生しました。
そしてまた、ペガサスはヴィッキーの愛称でもあります。

ペガサスとオーラソーマ、ヴィッキー、そして瞑想。

その深いつながりを感じながら、ペガサスパフューム瞑想会を開催
させていただきました。

瞑想は、私たちにただあるがままで寛ぐ機会を与えてくれます。

ペガサスパフューム瞑想会には、本当にペガサスの「救済」という
意味のとおり、たくさんの心やさしい方々がお集まりくださいまし
た。

みなさま、意識的であるないかかわらず、助け合うことの大切さを
強く実感されているようでした。

ヴィッキーが作ってくださった、このオーガニックの美しい香水ペ
ガサスは、たくさんのシンクロニシティを促してくれています。

現に、このIZUMIプロジェクトもなにか偶然とはいえないきっ
かけからはじまっていったのでした。

香りは無意識に自分を表現するツールとなります。

ペガサスが瞑想を深めるサポートをします。
五感を通し、右左脳のバランスをやさしく整えていきます。

参加してくださった皆さまのボトルと、ペガサスの選択に思いがけ
ないシンクロニシティがあり、私にとってたいへん心に残る時間と
なりました。

皆さまの夢を心から応援しています。


最後になりましたが、このプロジェクトを和尚アートユニティの江
谷先生が力強く支えてくださいました。

江谷先生は私たちを最後まで導いてくださいました。
現に、こうしてこの場で表現させていただけるのも、すべて江谷先
生のおかげなのです。

IZUMIプロジェクト2日目に開催された、江谷先生の講演会は、
とてもユーモアにあふれていて、オーラソーマの源流に立ち戻らせ
てくださる素晴らしい締めくくりとなりました。
(また、ぜひ参加させていただきたいほどです)

締めくくりであると同時に、参加いただいたすべての方にとって、
新しいはじまりの扉が開かれた時間でもありました。

江谷先生の「瞑想」。

江谷先生の瞑想の声に涙する方も非常に多くいらっしゃいました。
味わったことのない心の底からの深い愛。深い瞑想。

また、リーラ先生の美しいメッセージも、私たちに染みわたるよう
な感動を与えてくださったこともお伝えしたいと思います。

本当にたくさんの先生方や、皆さまのご協力がありました。
仙台まで参加してくださった皆さま、心のなかで応援してくださっ
た皆さま。

たくさんのオーラソーマファミリーの皆さまのお力のおかげでこう
して開催することができたのです。

また、改めて感じたことは、江谷先生のような「与える」という在
り方が、今の日本のオーラソーマの発展につながったのだというこ
とでした。

こうして振り返り、この文章を書いている今も、深い感謝の気持ち
がこみあげます。

私たちが歴史のなかで、この地球のなかで、新たなる希望に向かっ
て歩みだす第一歩。

「今」この瞬間を歩むこと。
そこには年齢も性別も国もないのだと思います。

光と闇、真逆に思えたものの境界線が無くなる瞬間に、私たちの内
側の美しい愛や、平和にもっと触れていくことができたならなんて
素晴らしいのでしょうか。

私たちの小さな一歩が、これを読んでくださった皆さまの一歩をそ
っと応援できるものであったならと願っております。

私たちが、私たちを慈しんで生きること。

このIZUMIプロジェクトが、ささやかながらもその機会へとな
っていってくれることを深く祈りながら。


       ………○…………○…………○………


尾崎ゆみこ プロフィール

ASIACT認定オーラソーマティーチャー&
                 カラーケアコンサルタント

ブログ http://s.ameblo.jp/relax-aura-soma/
メール clear-heart38@i.softbank.jp

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