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巻頭エッセイ


第497w号 【パリさん】:カラーローズ—心理の“理解”

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■ 1.【ぱりさんのオーラソーマ】:人間心理の“理解"とは (2014,1/8)
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皆さま、明けましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ときどき幕あいに顔を出す、「オーラソーマ」をちょっと部外者的
な立場から眺めてみる【ぱりさん】シリーズです。^^;

オーラソーマのカラーローズを“全人間心理のカラーインデックス”
に見立てて、その内部的なダイナミクスを連想して楽しんでいます。

ちょっと理屈っぽいですが、常識だけでお付き合いいただければ、
案外、面白がっていただけるかもしれません。

前回、人間心理の世界では、“誤解と正解”の間に簡単に境界線を
引けるものではなさそうだ、というお話をしました。

あれから少し時間が経ったので、ちょっと状況をおさらいしておき
ますね。

ここでの前提として、全人間心理の元型そのものは、オーラソーマ
の「カラーローズ」のなかに表現されていると考えます。

すべての人間心理は、ひとつ一つは良かれと願い、愛を表現しよう
とする意図を内部に秘めています。

と同時に、それらのすべての人間心理の位置は、個別の体験を表現
したいと望んだ「イエロー」のDNAを引き継いでいます。

つまり、多様性の中の個別の独自表現だと主張したいのです。

ところが不思議なことに、この多様性を表現する個々の独自表現を
すべて集めると、多様性自体が相殺され消失しまうのです。

なぜなら、オーラソーマの「カラーローズ」の世界は、光の混色、
加法混色で成り立っている世界だからです。

加法混色の世界では、対極の位置にある「補色」同士が合わさると、
互いが相殺しあって無色の光に戻ってしまいます。

つまり、人間心理のすべての意図を、光の混色で合算すると世界は
消えてしまうということです。

例えば、静岡県富士市の人は“南から眺める富士山が本物”だと思
っていたとします。

ところが山梨県甲府市の人は、いや“北から眺める富士山が本物”
だ、と思っていたとしましょう。

そうやってお互いが、自分の観点の正しさを主張し合っているかぎ
り、“人間心理”の葛藤には実質があり、エネルギーもあります。

つまり、その人間ドラマは“元気”だということです。(^_-)

しかし、もしお互いが相手の言い分に興味を持って、相手の言い分
を確認しようとしたら、いったいどういうことになるか。

相手の見解に興味をもって、静岡県富士市の人が南から富士山に近
づき、山梨県甲府市の人が北から富士山に近づいたとします。

もしその二人が富士山の頂上で出会ったらどうなるか、もちろん、
お分かりですよね。(*^_^*)

二人はまったく同じ光景を眺めることになるでしょう。

なんてことはない、“人間心理”とは全体を眺めるためのひとつの
観測点の派生物でしかなかったわけです。

もちろん、“人間心理”のドラマはもう少し複雑ですし、有機体の
存続というもう少し切実な味わいも加味されています。

そして個人の運命は家族の運命に拡大され、国の運命、星の運命、
場合によっては転生にまで範囲を広げてドラマは展開されます。

そうやって、人間が互いが互いを定義し合い、拘束し合えば、心理
ドラマはどんな地獄でも天国でも創造できるでしょうね。

その「人間心理」のドラマは無限バリエーションで展開されるでし
ょうが、しかしその元型はさほど多くはありません。

ご存知のように、オーラソーマの「カラーローズ」は“人間心理”
の主要な心理傾向を、十二方位の色彩で代表させます。

そして、オーラソーマのボトルは、下層と上層にそれぞれ十二方位
の色彩のエネルギーを負っているわけですよね。

細かく言えば、それぞれの色彩が表す人間の意図を、色を共通言語
に同種の植物界と鉱物界のエネルギーが優しく正常化してくれる。

つまりは、癒してくれるわけですよね。

ボトルの下層の色を獲得した智慧(心理傾向)に、上層の色を願っ
た智慧(方向性)に喩えれば、ボトルは人格類型にもなりえます。

例えば、過去世でどのような智慧を獲得し(下層の色)、今度はど
んな領域の智慧(上層の色)を願っているか、というふうに。

  ■
┏┛┗┓
┃  ┃←上層12色
┠──┨        ⇒組み合わせは144人格パターン
┃  ┃←下層12色
┗━━┛

その“人格類型”を一本の矢印で表現すれば、時計の文字盤の12時
の点から、それぞれ12方向に向かう144本の矢印になります。

われわれが人生ドラマを演じている“人間心理劇場”の舞台構造は、
そういうふうになっていたわけです。

オーラソーマの「カラーローズ」を見れば、人間心理の世界という
のは、全方位から全方位への指向性の世界だとも思えてきます。

そこでは個々の人間は、自分の“DNAの命令”と“条件づけの指示”
にしたがって振る舞うしかないのです。

しかも、すべての意図を合算すれば、無色透明になってしまうのだ
という。(-_-;)

これでは、何が正解で、何が誤解なのかを定義することなど、元々
不可能だと思いませんか?

いったい“人間心理の世界”で、誰かが誰かを「理解」するとは、
どういうことなんでしょう?

天邪鬼(あまのじゃく)という言葉がありますよね。

いろいろ学術的意味もあるようですが、よく知られているのは、

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民間の説話においては……人の心を察して口真似などで人をから
かう妖怪とされるが、地方により伝承が異なる。……
http://ja.wikipedia.org/wiki/0.000000E+005%A4%A90.000000E+009 %AA0.000000E+009%AC0C
------------------------------------------------------------
といったイメージだと思います。

相手の心の内が何から何までわかり、相手の意図を先回りして告げ
て、相手が手も足も出なくなるのを喜ぶような小物の妖怪です。

まさか、こんなことをされて、自分が本当に「理解」されたと思う
人はいないでしょう。

ある種の知的レベルでは、確かに“自分の意図”は察知されたわけ
ですが、でもそれで自分が“理解”されたとは思えない。

この感じに素直になれば、人間心理の世界で“理解”というのは、
知的レベルで起こることではない、と思いませんか。

しかし、それでは“人間心理”の世界で言う「理解」とは、どうい
うことなんでしょう。(?_?)

人が人を“理解”する、あるいは人の気持ちを“理解”するって、
どういうことなんでしょうね?

うーむ。(-_-;)

(@_@)

スピリチュアル用語に「ツインソウル」というのがあります。

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「ツインソウル(双子の魂)」という言葉もあります。
これは親子、恋人、夫婦以上に切っても切れない間柄の魂同士の
ことを言います。
http://www1.cnc.jp/love/newpage65.html
------------------------------------------------------------

この言葉は、他のあらゆる言葉と同じく、どんな想像でもある種の
現実にできる人間の想像力が生んだ概念でしょうね。

(あ、「ツインソウル」なんているわけない、と言ってるんじゃな
いですよ。(@_@)
むろん、いると思います。信じている人の心の中に。
多くの子供の心の中に、サンタクロースが存在するように。)

ただこの言葉には、人間が望む「理解」という概念の究極の理想が
語られているとも思うんです。

何ひとつ言葉にしないでも、自分のすべてを理解し、自分のすべて
を赦し、自分のすべてを愛してくれるような存在。

「ツインソウル」という言葉には、人間のそんな密かな願望が投影
されているような気がします。

結局「ツインソウル」とは、自分とすべての記憶を共有する他人、
ということだと思います。

つまり、多様性の世界に囚えられた個人は、自分が自分を理解する
ように、他人に自分を理解して欲しいんですよね。(;_;)

「人間心理」の世界で、われわれが望む本当の「理解」とは、そう
いう意味ではないでしょうか。

日本語に「わかる」という言葉があります。

普通「分かる」という漢字を当てて、対象を対象以外から“分別”
できることを指します。

でも、「うん、君の気持ち、わかるよ」と言うとき、それは相手の
気持ちを、他の気持ちから識別できるという意味でしょうか?

そうではなく、むしろ、僕は君と気持ちを“分かち合って”いる、
という意味ではないでしょうか。

つまりそこで「分かる」とは、“分別する”ことではなく、むしろ
“分け合う”ことを指しているんじゃないでしょうか。

また「理解」という言葉には「解」という漢字が使われています。

これは「解(と)ける」、「解(ほど)ける」意味ですよね。

氷のような硬いものが溶解する、結び目のような凝り固まったもの
が解(ほど)けることでしょうね。

言ってみれば、融け合うこと、区別がなくなることです。

でも、“人間心理”の世界で個人が望む「理解」とは、自分が自分
であって、その自分としてわかってほしいんです。

言ってみれば、山梨県甲府市の人が静岡県富士市の人に、“北から
眺める富士山が本物”だと理解して欲しいんです。

でも、それは叶う夢でしょうか?

難しいでしょうねぇ。(-_-)

人間はいったい、どこから来て、どこへ行くんでしょう?

なんか、ゴーギャンの絵のタイトルみたいですね。(^_-)

『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこ
へどこへ行くのか』( http://p.tl/0WWA

オーラソーマの「カラーローズ」には、最初から全体が露出してい
ると思います。

“人間心理”の世界に関しては、「カラーローズ」のなかにすべて
秘密が、オープンシークレットとして隠されている。

次に機会があったら、また「カラーローズ」を別の視点から眺めて、
勝手な連想を楽しませていただくかもしれません。

いつもお断りしているとおり、これは「オーラソーマ」で認定され
た見解ではありません。

「オーラソーマ」がゲーテの色彩論から引き継いだ「カラーローズ」
という素晴らしいツールに触発された、まったく自由な立場からの
連想です。

お付き合いいただき、ありがとうございました。<(_ _)>

                          pari 記


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