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巻頭エッセイ


第16号 マーガレットさん

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■ 1.マーガレットさん
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今回はお茶でも飲みながら読んでください。

いつもお勉強ばかりなので、今日は気楽にお話しをする気分です。

いつもはここから書き始めるんですが、今回は書き始める前に、ヴィッキーさ
ん物語を先に読んだんです。

それでヴィッキーさんを思い、そこに書かれてあるマーガレット・コックビン
さんのことを思い出しました。

私がオーラソーマを知ったころにはヴィッキーさんはすでに他界されていたの
ですが、マーガレットさんはまだご存命だったんです。

マーガレットさんのことは、最近はあまり語られることもなく、知られること
もないようですので、ちょっと書いてみることにしました。

マーガレットさんも、ヴィッキーさんとともに、オーラソーマの誕生には欠か
せない人ですからね。

マーガレットさんのヴィッキーさんとの友情と献身がなければ、オーラソーマ
も誕生しなかった可能性が大きいでしょうから。

あれは1993年の6月頃でした。
せっかく日本での花粉症が終わったと思ったら、再びこのイギリスのオーラソ
ーマ社のあるデヴ・オーラで花粉症に悩まされたのを覚えています。

それは私がオーラソーマに出会って、次の年、わけも分からず、マイクのイン
ターミディエイト(レベル2)のコースがあるというので、イギリスの本社が
あるというデヴ・オーラに出かけていったのです。

そのころはイギリスに行くのも初めてだし、リンカーンなんていう町がどこだ
かもわからず、とにかくその駅にたどり着けば、オーラソーマの人が車で迎え
に来てくれる、という情報だけを頼りにでかけた、心細い旅でした。(なんて
書いてますが、知らないところに行くのは好きなので、ほんとはわくわくして、
気楽で楽しい旅でした)

その頃は英語だってまだまともに話せる自信はなく、日常会話がこなせる程度
で、それでオーラソーマのコースを受けてわかるんだろうか?なんて思いなが
ら、のこのこ出かけていったわけです。

しかもそれはドイツ人のためのコースで、ドイツ語の通訳つき。
デヴィ・オーラのセミナールームはいっぱいで、ほとんどがドイツ人。
ドイツ語は大学で習ったとはいうものの、ドイツ語で会話はしたことなし。
せいぜいグーテンモルゲン、グーテンターク。
さすがに、イヒリーベディヒは使う機会がありませんでした。

しかし、このドイツ語の通訳つきというのが幸いしました。
というのはあのマイク氏が話す英語は、イギリス人の英語で(あたりまえです
ね)、早口、しかもちょっとなまりがあるようだ・・・アメリカ人の英語に聞
き慣れていた身にはかなりつらい。

数年後、アメリカ人の友達と話していたときに、俺もイギリス人の話しは未だ
に60パーセントもわからん、っていう冗談とも本気ともつかない話しを聞い
たことがあります。
今思えば、その時の彼の彼女はイギリス人だった・・・

あ、そうだ、書きながら思い出しましたが、アメリカ人の彼でもイギリスの彼
女の家庭に行って会話を聞いていても60%もわからない、って話しでした。
うそだーって思いますけど、かなり本気で言ってました。

それはともかく、ドイツ語の通訳が入るがために、その間、なんとかノートを
取る時間ができるんですね。それで救われました。
コミュニカツオーン(コミュニケーション)というドイツ人の通訳の言葉だけ
がいまだに耳に残っています。

マーガレットさんに出会ったのはその時が初めてでした。

マイクのオーラソーマのコースが終わりころにマーガレットさんが車椅子で現
れて、コースの人たちにも紹介されていました。

かなりお年をめされていて、そこでみんなに話すというわけでもなかったので
すが、何かヴィッキーさんのスピリットを携えておられるような不思議な感じ
でした。
受講生の人たちも、何かそういう親しみと敬意をもって接しているようでした。

その日のコースが終わって、受講生もそれぞれの部屋に帰って行ったころ、マ
ーガレットさんがまだ残っておられたので、近寄っていくと、日本から来た人
だよって紹介されて、自己紹介して、一言、二言、言葉をかわしただけです
が、そのシーンだけが周りの情景とともに焼き付いています。

その頃はまだ、デヴ・オーラにオーラソーマのコースを受けに来た日本人なん
て初めてでしたでしょうし、マイク氏にも、オーラソーマを日本に紹介したい
なんて話しをしていたので、そういう日本人が来ているということはご存じだ
ったようで、そうしていくことへの励ましの言葉をもらいました。

今思い出しても、マーガレットさんは、何も話されなくても、彼女の存在自体
が、ヴィッキーさんのスピリットとともに生きていられたんだなっていう感覚
にとらわれるのは不思議です。

その数年後、マーガレットさんは生まれ故郷のオーストラリアに帰られて、そ
の次の年ぐらいにオーストラリアでのマーガレットさんの最後の誕生パーティ
に居合わせたのが、彼女に会った最後になりました。

今思うと彼女は自分の死期を悟って生まれ故郷に帰られたようにも思われます。
その時は、ヴィッキーさんのヴィジョンのひとつである、オーストラリアにオ
ーラソーマのための場所を作るプロジェクトのためだって言われていました。
マーガレットさんは、最後にそのヴィッキーさんのヴィジョンを実現したかっ
たのかもしれませんね。

今回、ヴィッキーさん物語を読んで、ヴィッキーさんとマーガレットさんのこ
ころのつながりと友情を思うとき、そのマーガレットさんの姿を思い出しまし
た。


もう少しオーラソーマについて知りたい方は、
次にお進みください。



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