第514w号 鮎沢さん(29)「季節の色6」:虹色
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 1.巻頭エッセイ:鮎沢玲子さんの
季節で楽しむ日本の色 Vol.5 ≪【虹色】にじいろ≫ (2014,5/7)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
オーラソーマカラーケアシステムでは、虹はひとつのシンボルで、
オーラソーマのポスターにも創始者であるヴィッキーさんの背後に
虹が架かっている絵があります。
ですから虹を見ると、ついオーラソーマを連想してしまいます。
そして、これまでオーストラリアのティーチャーコースのときのア
リススプリングスで見た虹、ハワイで見た虹、モナコの近くの海岸
で見た虹、セドナで見た虹などが目に浮かびますが、いちばん印象
的だったのが、以前住んでいた伊豆の、川奈の家の目の前に現れた
虹でした。
ふつう虹は遠くに現れ、その虹が現れる源に行ってみたいと思わせ
るものですが、その川奈の家の前に現れた巨大な虹は、まさに窓の
すぐそばの、手を伸ばせば届くようなところに現れました。
その虹に驚くと同時に、チベットでは「マスターが肉体を離れると
きに虹が出現する」とい言い伝えがあるそうですが、ちょうどその
逸話を思いだし、近くにいた友人と「どこかチベットでマスターが
亡くなったのかもしれないね」などと冗談めかして話をしていまし
た。
私の瞑想のマスターであるOSHOが、インドで肉体を離れたとい
う知らせを受け取ったのは、その日の夜の電話でのことでした。
その時間は、ちょうどその虹が現れたころだと知って、そのチベッ
トの逸話は本当のことだと知ったのです。
OSHOの言葉で私の好きな言葉は「虹色の人生を生きなさい」と
いうメッセージです。
人間には、赤から橙、黄、緑、青、藍、紫に至る基本的な7つのエ
ネルギーセンター(チャクラ)がありますが、その7つの色である
虹色すべての可能性を生きなさい、というメッセージです。
物質的な目に見えるこの現実的な世界とともに、精神的、魂的な目
に見えないスピリチュアルな世界も含めて、すべての可能性を生き
るという意味で、OSHOはそのことを「ゾルバ・ザ・ブッダ」と
いう言い方をしています。
小説や映画にもなっていますが、ギリシャの享楽的な人生を生きた
男「その男ゾルバ」に代表される人生と、仏陀に代表される精神的
な教えの両方を生きる人生を意味しています。
あなたは虹色の人生を生きていますか?
自分の人生のすべての可能性を生きているでしょうか?
人の命はいつどうなるかわからない、ということを思い知らされる
今日この頃ですが、自分の生きたい人生を生きることができるのは、
この奇跡的な命が与えられている、今ここでのみ可能なのです。
それでは、巻頭エッセイ:鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色
Vol.5 ≪【虹色】にじいろ≫ を、どうぞお楽しみください。
尚 記
………○…………○…………○………
大型連休はいかがお過ごしでしたか?
ところによっては夏のようなお天気でした。
気温が高くなると、雨あがりに虹が見えることが多くなります。
日本の旧暦で、季節の移り変わりを表わす言葉「七十二候」に、
「虹始めて見える」(虹が見えるようになる)という候があります。
4月中旬を表す季節の言葉です。
「虹色」とは特定の色を指すわけではありませんが、日本では、赤・
橙・黄・緑・青・藍・紫の7色を虹色と呼んでいます。
太陽光線の無色透明な光を、分光してできる「虹のスペクトル」の
ことです。
雨あがりの大空にかかる7色の橋・・・虹は光が奏でる色彩のシン
フォニーであり、幸運のシンボル。
虹の根元に宝物の壷が埋まっているという伝説は、世界各地にあり
ます。
自然が与えてくれる光の魔術を、古代の人々はどれほどの歓喜と畏
敬の念を持って見ていたことでしょう。
2007年に公開された日本映画「蟲師」に、印象的な虹の場面が
あります。
原作は漆原友紀の人気コミックで、テレビ用にアニメ化された作品
の方をご覧になった方も多いかもしれません。
実写版の映画では、舞台は百年ほど前の日本。
オダギリジョー演じる主人公、蟲師のギンコは、大森南朋演じる虹
を追いかける男、虹郎(こうろう)と知りあい、一緒に旅をします。
やがて二人は夜の闇に、蛇のようにあるいは龍のように、宙を飛び
回る巨大な虹「虹蛇」(こうだ)を見つけます。
追っていた虹との遭遇は、虹郎の旅の終焉を意味していました。
虹をつかまえることこそできませんでしたが、彼は父親の仕事を継
いで橋大工になる道を選び、故郷へと帰っていきます。
虹色にはすべての色が含まれています。
それは「すべての可能性」の象徴です。
虹を探すことは、自分の無限の可能性を探すことです。
その旅の間、若者は現実を見ることをしません。
しかし気が済むまで探すことができたとき、人は現実を潔く受け入
れるものなのでしょう。
前述した7色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)は、私たちの身体に
ある7つのチャクラ(エネルギーステーション)を表す色と合致し
ています。
つまり私たち人間はすべての色を持っている、虹色の存在です。
英語の「human」(ヒューマン)とは、Hue(色)−Man(人)。
私たちは皆「色彩」の存在なのです。
今度虹を見たら、それは自分のなかにある可能性を呼び覚ますサイ
ンなのかもしれません。
(※こちらで画像付きで掲載をしています。
http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-11843820602.html )
………○…………○…………○………
鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール
有限会社「カラーズガーデン」代表。
英国オーラソーマ社公認ティーチャー。
栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。
中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間
住宅メーカーに勤務。
2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。
2006年より公認ティーチャーとして活動中。
http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
………○…………○…………○………