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巻頭エッセイ


第842号 鮎沢さん(79)「季節の色55」:藍色・褐色

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■ 1.巻頭エッセイ:
     鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色 Vol.55
            ≪【藍色・褐色】あいいろ・かちいろ≫ (2018,7/4)
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ロシアでのサッカーワールドカップ、ベルギー戦では惜しいところ
まで行ったのでしたが、残念な結果に終わりましたね。

ポーランド戦では、サムライらしからぬ戦い方でブーイングが結構
ありましたが、世界ランキング第3位のベルギーに対して善戦した
健闘は讃えたいと思います。

サムライブルーにはそのような意味があったのかぁ、ということが
わかる今回の日本の色。

ブルーはオーラソーマではレベル1の色でもあります。

新しいシステムになってオーラソーマのコースも6日間から4日間
になり、内容もシンプルで、学びやすくなってきています。

シンプルに教えることをモットーとしているコマラさんにとっても、
本領発揮のこのコース。

シンプルに教えるって、本当は難しいことです。

その本質を十分に把握していなければできないことですから。

そんなオーラソーマのエッセンスが詰まったコマラさんのオーラソ
ーマコースレベル1。

早割は7月9日までですので、もしオーラソーマのコースを受けて
みようかと検討している方がいたらお早めに。
https://aura-soma.jp/schedule/booking.cgi?code=180809-12KK_Lv1f

それでは、鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色 Vol.55
≪【藍色・褐色】あいいろ・かちいろ≫を、どうぞお読みください。

それでは、今日もすてきな一日を!
Have a nice day.

                           尚 記


       ………○…………○…………○………


今年の夏は、久しぶりに浴衣を新調しようと思っています。

モダンな色柄の浴衣も良く見かけますが、やはりオーソドックスな
藍染めに惹かれます。

江戸時代の日本では染物屋のことを「紺屋」(こうや)と呼んだほど、
藍染めが盛んでした。

着物などの衣類だけでなく暖簾(のれん)や半纏(はんてん)、
風呂敷など、いろいろなものが藍で染められていました。

明治時代初頭に来日したイギリス人の化学者アトキンソンは、街中
あちこちで見られる藍色を「ジャパン・ブルー」と記しています。

また、小説家で随筆家の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)も明治
時代に初来日した際に「日本は建物も人も小さく、皆青い着物を着て
ニコニコしている。神秘的なブルーに満ちた国」と表現しています。

藍染めは色が美しいだけでなく、天然染料である藍にはさまざまな
効果があるのです。

染めると繊維が丈夫になるうえに防虫・抗菌・消臭効果があり、
紫外線に強く、火にも海水に対しても強くなるとか。

丈夫な木綿や麻布を藍で染め、実用的な作業着などに用いられました。

藍染によって布が強くなることは、江戸時代よりもっと以前から
知られていました。

戦国時代、黒に見えるほどに濃く染めた藍色を「褐色」(かちいろ)
と呼びました。

ちなみに赤茶色の「褐色」(かっしょく)とは別の色です。

藍を染める際に、染料を濃くしみ込ませるために棒などで叩く工程
を「搗つ」(かつ)といいます。

そのことから「かちいろ」という色名が生まれました。

藍色の質実剛健なイメージと、実用的に布が強くなることで戦国
武将たちに好まれたのです。

武将たちは縁起を担いで「勝」の字をあてて「勝色」と呼び、武具
の布などをこの色で染めました。

ところで、現在ロシアで開催中のサッカーワールドカップ。

日本代表チームは3日未明の試合で惜しくもベルギーに敗れてしまい
ましたが、ここまで勝ち上がってきた雄姿にしびれました。

今回に限らず、日本代表チームのユニフォームはずっとブルー系の
色です。

すっかり定着している青いユニフォームですが、歴史を紐解くと
ブルーが選ばれている理由があるようです。

1936年のベルリン大会で、強豪だったスウェーデン代表を日本
が3−2で破り、大金星をあげたことがありました。

「ベルリンの奇跡」と称えられる記念すべき一戦で、そのときの
ユニフォームがブルーだったのです。

その後、日の丸の赤や白を採用したりもしたらしいのですが、
あまり良い結果が出なかったため、ゲンを担いでなのか青色に戻し
ています。

日本サッカー協会は2009年よりチームの愛称を「サムライジャ
パン」と決めて、ユニフォームの青は「サムライブルー」とも呼ば
れています。

戦国時代から受け継がれているサムライのDNAは、これからも青
いユニフォームで世界と戦い続けるでしょう。

(※こちらで画像とともに掲載をしています。
 https://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-12387785390.html


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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール

有限会社「カラーズガーデン」代表。
英国オーラソーマ社公認ティーチャー。
栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。
中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間
住宅メーカーに勤務。
2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。
2006年より公認ティーチャーとして活動中。
http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/


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