第416号 【パリさん】:カラーローズ——二元性と成長
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■ 1.【ぱりさんのオーラソーマ】: (2012,06/20)
カラーローズ─二元性と成長
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6月7日から「オーラソーマの源流を訪ねるイギリスへの旅」でデ
ヴオーラに来ています。
イギリスのオーラソーマアカデミーの本拠地、デヴオーラでの「リ
スニング トゥ ザ スター ウィズイン」のあと、グラストンベ
リーのツアーがあり、今はシャイアファームでチャクラウォークが
進行中です。
このツアーでは、教室で学ぶのとは違ったオーラソーマの世界が開
けているのを体験することができました。
デヴオーラで学ぶことの良さは、ヴィッキーさんの建てたオーラソ
ーマの源であるデヴオーラで学ぶ、ということ以外に、世界でオー
ラソーマを学んでいる人たちとの交流があることです。
今回は日本人のグループ以外に、スイスジャーマンのグループが来
ており、その他にもオーストラリアやギリシャ、カナダ、中国その
他の国々から人々が来ています。人種もさまざまです。
最近は、デヴオーラで開催されることが多くなりましたが、それま
ではエジプト、フィジー、オーストリア、スイス、フランス、バリ、
日本など世界各地で開催され、オーラソーマを学ぶうちに世界のあ
ちこちを旅してまわるという感じでした。
今回、その旅は「リスニング トゥ ザ スター ウィズイン」で、
まず自分の内なるスターを旅するところから始まりました。
そして次なる旅は、オーラソーマのイクイリブリアムのなかにもエ
ネルギーとして入れられているチャリスの井戸のあるグラストンベ
リーへ。
オーラソーマカラーダイアリーでは写真つきで紹介しています。
http://d.aura-soma.co.jp/thread/6065
ブログはこちらです。
http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-11280134869.html
ジョンレノンが「イマジン」の曲の着想を得た場所があるというの
も素敵でした。
そしてアーサー王伝説のあるグラストンベリー修道院。
http://d.aura-soma.co.jp/thread/6058
http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-11279360112.html
そして幸運にもミステリーサークル(クロップサークル)との感激
の出会いもありました。
http://d.aura-soma.co.jp/thread/6045
http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-11278192977.html
http://d.aura-soma.co.jp/thread/6046
http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-11278206565.html
大地のスターを訪れる旅でした。
そして今はデヴオーラから車で15分ほどのところにあるシャイア
ファームでのチャクラウォーク。
なんと、このデヴオーラとシャイアファームは、ともに子午線の経
度0に位置していて、グリニッジ子午線(本初子午線)上にありま
す。
心配していた天候も、当初は天気予報は雨だったにもかかわらず、
昨日からは青空が広がり、戸外でのチャクラウォークを楽しんでい
ます。
チャクラウォークは、内なるチャクラのエネルギー(色)を大地の
エネルギーとともに探索する旅です。
そのエネルギーの色の意味をひとつの色のマップとして表したのが
このカラーローズです。
では、【ぱりさんのオーラソーマ】:カラーローズ─二元性と成長、
をお楽しみください。
尚 記
………○…………○…………○………
ときどき、幕あいに顔を出す、「オーラソーマ」をちょっと部外者
的な立場から眺めてみる【ぱりさん】シリーズです。^^;
オーラソーマのカラーローズを“全人間心理のカラーインデックス”
に見立てて、その内部的なダイナミクスを連想して楽しんでいます。
ちょっと理屈っぽいですが、常識だけでお付き合いいただければ、
案外、面白がっていただけるかもしれません。
「カラーローズ」の6本の「補色軸」も一段落がつきましたから、
今回はちょっと、また全体を見晴らすような話題にしましょうか。
以前、「カラーローズ」のすごいところは、最初からすべてを出し
てしまっているところだ、と書いたことがあります。
http://www.aura-soma.co.jp/newsletter/backnumber/dtl_720.html#1
先に“すべてを出してしまう”って、何のことかと思われるかもし
れませんが、じつはこれはなかなかのことなんです。
最初から“手の内”をすべてさらけ出しちゃうわけですから、後か
ら“隠し玉”みたいなものを出すことはできません。
つまり“後出しジャンケン”まがいのことはできないわけです。
ゲームの世界ではこれは相当の自信がなければできないことです。
公明正大、いわば「ゲームのルール」は最初から衆目にさらされ、
誰の目にも“何もかも見えている”わけです。
「カラーローズ」の場合「すべてはこのなかで起こっていますよ」
と宣言しているようなものです。
大変な自信ですよね。
でも、このゲームの“創り手”には絶対の自信があるのでしょう。
プレーヤーを絶対に飽きさせない自信の意味ですが。
コンピュータゲームの“創り手”たちが、新しいゲームを開発する
ときは、どれほどの自信をもっているものなんでしょうね。
スーパーの入り口に数台置いてある程度のゲームなら、ほんの子供
しか魅了することはできないでしょう。
横からちょっと大人が見れば、そこでどんな闘いと物語が展開して
いるのかは、すぐに見えてしまうはずです。
ところがこれがちょっと大人向けのコンピュータゲームとなれば、
なかなかそう簡単には、そこでの展開を見抜けません。
しかも、目まぐるしく場面や状況が変わり、それぞれの状況でまた
また追加ルールが現れてきたりします。
どうかすると見破るつもりの“ミイラ取りが”、いつか自分がミイ
ラとなってゲームのなかに取りこまれるかもしれません。
ここへいくと、この“人間心理のパノラマ”は実に公明正大です。
前もってすべてのパターンを展開して、しかも“ゲームのルール”
まで公開してあるんですから。
にもかかわらず、このゲーム(仮称“人間心理成長ゲーム”)は、
永遠に続くだろうと思われます。
なにしろ、ゲームに飽きて降りる人間より、新たに参加する人間の
数のほうがずっと多いというんですから。(*^_^*)
ということは、ほとんど“クリアー”できるプレーヤーがいないと
いうことです。
そんなに難しかったら、みんなさっさとやめて、もっと易しいゲー
ムに切り替えたらよさそうなものです。
ところがどっこい、一度始めたらやめられない。(^_-)
まったく、罪なもんです。
“ネトゲ廃人”なんて言葉があるそうですけど、この世界ではそれ
は禁句かもしれないですね。
なにしろ、ゲームの参加者全員が、きっと“ネトゲ廃人”そのもの
でしょうから。
「あなたは“ネトゲ廃人”ですか?」と訊かれて、「はい」と答え
る“ネトゲ廃人”はいないはずです。
つまり、この「創造」というゲームの参加者は、ある意味ですべて
「狂人」なのです。
え、pariさん、何言うの? (?_?)
いえ、じつはこれは、単に覚者からの受け売りです。(^^;)
マインドを働かせて、その思考のなかで生きているつもり人間たち
は、じつはすべてある意味“狂人”なんだそうです。
このことは、すでに“秘密”ですらなくて、いわば“オープン・シ
ークレット”、すでに何万年もの“公然の秘密”らしいです。
古来、たくさんの祖師たち、覚者たち、いわゆる“ゲームマスター”
たちが、そのことに触れています。
これは「神の遊び(リーラ)」なのだとも言われています。
しかし、この「創造」というゲームは廃(すた)らない。
それどころか、もっとも難しいゲームこそが一番人気が高いのです。
なぜこの“創造ゲーム”はこれほど成功しているんでしょう?
それは、このゲームのデザインが実に卓抜だからです。
この仮称“人間心理成長ゲーム”というゲームのなかでは、参加者
全員が苦闘を終わらせたいと望んでいます。
なんとか、成長を成し遂げて、人生が苦痛ではないようにしたいと
心底願っているのです。
あるいは、少なくとも自分では、そのつもりなのです。
ところが、不思議なのは、このゲームの参加者全員が、同時にこの
ゲームを終わらせたくないとも願っていることです。
なんという、不思議でしょう……。
先ほど「このゲームのデザインが実に卓抜だ」と言いました。
何が、卓抜なのか?
それは、この「創造」というウルトラハイビジョン3D動画ゲーム
では、“画家は絵のなかにいる”のです。
放っておいても、この“3D動画”は、エネルギー自給自足で自己
展開していくのです。
このことも、古来、祖師たち覚者たちが触れていることです。
「創造」においては、画家は絵のなかにいる、と。
“根本創造主”がどこかに隠し置いた「鍵」を見つけたら、それを
「錠」に差せばゲームクリアー、というわけにはいないのです。
“人間心理”の担い手たち、つまりこのゲームの参加者は全員、こ
の“人間心理成長ゲーム”をクリアーすべく頑張っています。
何とかして求められている“成長”を成し遂げて、ゲームマスター
となりたいものだ、と。
しかしゲームをクリアーする「鍵」は、この“人間心理成長ゲーム”
のなかには設定されていません。
したがって、この“人間心理成長ゲーム”を解く、クリアーすると
いう発想そのものが、幻想以外の何ものでもありません。
ゲーム自体のなかに、解決方法が設定されていないのですから。
では、“人間心理”の担い手たち、このゲームの参加者たちの苦闘
はすべてなんだというのか? (?_?)
現象世界の「創造」において、画家は絵のなかにいます。
それらの苦闘はすべて、“問題解決行為”ではなく“創造行為”だ
ということです。
その“創造行為”が現象世界のなかでどのような結果をもたらすか、
そのグランドデザインの設計図さえもが、公開ずみなのです。
見当がおつきですよね。(^_-)
まさにその設計図こそ、われらが「カラーローズ」です。(*^_^*)
「カラーローズ」は、誰かの“専売特許”というものではないかも
しれませんね。
おそらく、現象世界の不変の設計図だろうと思います。
ここには、ゲームのルールがすべて明かされています。
現象世界を創造した意図と、そのすべての反響と、遠い木霊が。
すべての反響が収まらなければならない枠組みが。
「二元性の原理」が貫徹する現象世界にあっては、“ある意図”は
かならず“別の意図”を呼び出すのだということが。
“ある意図”には、かならず“別の意図”が対応するでしょう。
しかし、そこに“物質化”の過程が組み込まれと、意図から意図へ
の反響過程に「遅れの法則」が組み込まれることになります。
ゲームを難しくするのは、ひとえにこの仕組にあります。
この「遅れの法則」の適用度合い次第で、ゲームはいくらでも難度
を高めることができるでしょう。
もし、この“人間心理成長ゲーム”のなかで、最難関バージョンが
あるとしたら、それは“重装備の物質化”をともなう世界です。
つまり、いわゆるスピリチュアル用語で、“波動が低い世界”と呼
ばれる世界こそが、最難関バージョンだと言えるかもしれません。
これは、ちょっと小耳にはさんだ話ですが、ダライ・ラマ法王はこ
んなことをおっしゃったことがあるそうです。
今地球にいる皆さんをこの小指の先の砂粒に喩えるとすれば、宇宙
全体で地球への転生を望む魂は、地球の砂全部ほどいます、と。
(*_*) ⌒★?
いやー、皆さん、難しいゲームが好きなんですねぇ……。(-_-;)
こここそが最難関に挑んだ勇者たちの世界なのでしょうか。
“愛と冒険の世界”はファンタジーにかぎった話ではありません。
いつでも宇宙は、なかの住人たちの愛と冒険の世界なのです。
あえて意地悪い言い方をすれば、偉大な“ネトゲ廃人”たちの世界
なのかもしれませんが……。
この「カラーローズ」には、その“ゲームの規則”がすべて、最初
からあからさまに公開されています。
すべての意図には、かならずその対極となる意図が存在すること。
あらゆる意図は、その対極となる意図の存在が保証されてはじめて、
現象世界に顕れることを許されているのだ、ということが。
あらゆる意図は、かならず意識世界に“波立ち”を呼び起こし、そ
の反響を起動することで顕現を許されているのです。
「カラーローズ」の補色軸とは、この“欲望の無限連鎖”を構造的
に保証する“根元的欲望対”のことでした。
それ暗示する意味の包含を連想して、仮にそれぞれを、
・
【ブルー・オレンジ軸】 =【独存・依存軸】
・
【イエロー・ヴァイオレット軸】 =【好奇・脱出軸】
・
【レッド・グリーン軸】 =【熱望・受容軸】
・
【コーラル・ターコイズ軸】 =【委託・受託軸】
・
【ゴールド・ロイヤルブルー軸】 =【権力・権威軸】
・
【オリーブグリーン・マジェンタ軸】=【希望・諦観軸】
と呼んでみたのでしたね。
この大きな枠組みのなかで、われわれ“人間心理の担い手”たちが
演じているのが“人間心理成長ゲーム”でした。
最初から明らかなように、この世界の“彩り”のなかに“ゴール”
はありません。
「二元性」のなかでは、どこまでいっても“成長ゲーム”を続けら
れるようです。
それは、ゲーム自体が保証しています。
その玉突きの“無限連鎖”を……。
しかも、そのゲームはクリアーすることができない。(-_-;)
(@_@)
では、何ができるのか? (?_?)
可能なのは……。
そう……可能なのは……ゲームを降りることだけです。
でも、誰も降りたがらないのです。(*^_^*)
要は、どんな意識も、“人間心理”の目的地ではありえないという
ことです。
しかし、それが最初から明示されているとは、それまた、かなりの
ことではないでしょうか。
「カラーローズ」って、ほんとにすごいですね。(^^)/
次に機会があったら、また「カラーローズ」を別の視点から眺めて、
勝手な連想を楽しませていただくかもしれません。
いつもお断りしているとおり、これは「オーラソーマ」で認定され
た見解ではありません。
「オーラソーマ」がゲーテの色彩論から引き継いだ「カラーローズ」
という素晴らしいツールに触発された、まったく自由な立場からの
連想です。
お付き合いいただき、ありがとうございました。<(_ _)>
pari 記
………○…………○…………○………