第３２号 生命の木 その２
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■ １． 生命の木 その２
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オーラソーマは意識の鍵、魂を映し出す鏡。
そして生命の木は、意識の地図であり、あなたの魂、あなたの楽園を見いだす
ために神様に与えられた地図でもあるのです。
というのが前回までの話しでした。
そういうことから考えると、「失楽園」とは、あなた自身の魂を見失ったって
いうことだったとも言えるのかもしれないですね。
アダムとイブは神に禁じられたリンゴの実を食べることで、善悪を見分ける知
識を得たことでエデンの園を神様によって追い出されたことになっているわけ
ですが、それは、その知識とともにマインド、エゴを得て、本来の魂のある場
所、ハートを見失ってしまったのではないでしょうか。
そうだとすると、生命の木は、そのマインドの迷路をはっきりと映し出し、エ
ゴを自覚することで、ハートのありか、隠された宝物の場所を探す地図だと言
えそうですね。
でも、こんなことを言うと、正統派のカバラの人たちから怒られそうです。
だってそんな解釈、誰も言っていないですから。
神様のこういう話しがあります。
あるとき神様は、あまりにもいろんな人たちがありとあらゆることのお願いを
されるのにうんざりして、人間にみつからないところに隠れようとしたんです。
ところがヒマラヤに隠れてもも人はやってくるし、月に隠れても人間はやって
くるし、火星に隠れても、人間は探索機を飛ばすし、アンドロメダ星に隠れて
もでも、電波望遠鏡でのぞき見したりするので、困っていたところ、はたと名
案を思いついたんですね。
そこに隠れたら人間はやってこない。
それは人間の内側、ハートの中。
というお話し。
神様はそこで、本当の自分を見いだしたい人のために、生命の木の地図を書き
記した・・・それを見いだしたとき、実は神とは自分自身のことだったと悟る
ことになるのです・・・とさ。
生命の木、なんていうと、どうしてもわけの分からないものになってしまいが
ちなので、生命の木とは何かっていうのをわかりやすく説明するとどうなるだ
ろうか、っていうのを考えているときに思いついたおとぎ話でした。
さて、もう少し真面目に考えてみましょう。
そもそも生命の木が何故に難しいのかっていうと、それはもともとが秘伝であ
り、口伝であり、象徴体系であり、師（マスター）から資格のある弟子にのみ
伝えられた秘教だからなんですね。
しかも、その背景には西洋文明ないし文化の考え方や、旧約聖書、新約聖書、
ユダヤ教などに関するいろんな文書とかのバックグラウンドがあるようなので、
日本の文化とはその考え方や概念が異質だからでもありますね。
日本の文化で言えば、それは禅とか密教にあたるでしょう。
それだけの修行をした者だけが会得できるものなんですね。
もともとが概念的な説明や言葉や文章では伝えられないものなんです。
しかし、生命の木の説明に比べれば、禅ははるかにシンプルに、直接的に説明
しています。
そもそも禅には神様なんて概念もないし、本来の楽園に戻るのにそんな地図な
んていらないっていいます。
直指人心 見証成仏
直接自分のこころを見ろ、そうすればあまえはすでに仏だぞ、っていうことで
すかね。
それを得るためにはどうすればいいのか？
只管打坐
ただ坐れ。
まぁ、あまりにもシンプルすぎて、そうする人は少ないんですけどね。
仏陀がインドではじめた仏教が、日本の禅として東洋に花開いたといわれなが
ら、何が悲しくて西洋のものである生命の木なんて勉強しなければならないの
かって思いますけど、しかたないですね。
オーラソーマを理解するためのひとつの道具でもありますので、あきらめて解
説することにしましょう。
脱線ついでにもう一つ。
「生命の木」（ツリー・オブ・ライフ）があるなら、「生命の花」（フラワー
・オブ・ライフ）があるし、「生命の種」（シード・オブ・ライフ）もある。
もし木があるなら、花もあり種もあるはずだ。
そう言われてみれば、「あ、そうか」って思ってしまいました。
この説によると、「生命の木」はユダヤ人またはヘブライ人がその起源である
わけではなく、「カバラが生命の木を創造したのでもないし、それについての
証拠もある」、のだそうです。
「それはすべての種族や宗教を越えたところから来ました」
ということらしいのですね。
（フラワー・オブ・ライフ ドランバロ・メルキゼデク著 ナチュラルスピ
リット出版）
まぁ、どちらかといえば、ここではそういう立場で考えていきたいと思います。
オーラソーマはユダヤ教の教義の一部ではなく、それを越えた普遍性を持って
いますから、ここでもその普遍的な立場から生命の木を考えていきましょう。
それは人生の、あるいは人間理解の見取り図としてなかなか面白そうですよ。
オーラソーマと組み合わせて考えれば、鬼に金棒、猫にかつおぶし・・・
もう少しオーラソーマについて知りたい方は、
次にお進みください。
