第103号 ハートは鏡
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■ 1.巻頭エッセイ:ハートは鏡
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オーラソーマは魂の鏡といわれています。
でもその鏡はすでにあなたの中にもあるのです。
コースやワークショップなどで最近気がついたこととして、私のハートは閉じ
ている、って思っている人が、意外に多いのかも、っていうことです。
でも実際はそういうことはなく、その人はとてもビューティフルなハートをも
っている、にもかかわらず、です。
でも、どうしてそういうふうに思い込んでしまうんでしょうか?
ハートがオープンになっているときってどんなときでしょう?
恋に落ちたときですか? 愛にあふれていて、すべてがばら色に見えて、何も
かもが自分を祝福しているように思えて、何でも受け入れられて、人生の充実
感が感じられて、喜びにあふれ、何でも与えたくなって、自分は何でもできる
と思い、ポジティブでいられる・・・
ハートが閉じているときってどうでしょう?
恋に破れたとき? 傷ついて、二度とハートなんか開かないって思ってしまい
そうですね。
何もかもが灰色で、すべてが自分に敵対しているように思えて、何も受け入れ
ることができず、拒絶してしまう。人生がむなしく、悲しく、自分に価値を見
いだせず、ネガティブになってしまう・・・
これらの例は極端であるにしても、人生を生きていく中では、そういういろん
なことを経験していきますね。
でもハートはそういう人生のさまざまな経験をただ受け入れながら、自分自身
に向き合い、あるがままの自分自身を受け入れていくことでもあるんですね。
ハートが閉じているときにも、その傷ついたこころをも、悲しみをも、あるが
ままに受け入れ、あるがままの自分でいることをゆるしていくスペース・・・
でもそういう自分を認めてしまうと、なんだか自分はますます弱くなってしま
って、誰からも愛されず、この社会で生きていけなくなるって思うから、そう
いう自分にはふたをして、理想を追求し、良くなろうと努力し、頑張って、け
なげに人生を生きていこうとしている人も多いでしょう。
そういう向上心をもって自分を高めていくことはすばらしいことであるととも
に、それがもし自分の内面の影の側面を否定してしまってのものであると、ど
こかでそのバランスを回復するために、自分の影の側面にも直面することも起
こってきますね。
人生の中ではあらゆることが起こってきます。光があれば闇もあり、楽しみが
あれば悲しみもあり、開いているときがあれば閉じているときもあり、山あれ
ば谷あり・・・
それらをすべて鏡のように映しだしてくれている存在。それがハートのスペー
スです。
ハートが何か、形のある存在だと思うと、それが大きいか小さいか、閉じてい
るか開いているか、ということが気になってしまいますね。
閉じていると思うと、それを何とか開こうとして、いろんなセラピーを受けた
り、ヒーリングを施そう、って思ってしまいます。
もし何かの機会に、あなたのハートが閉じています、なんて言われようものな
ら、その人はますますハートを閉じてしまうか、あるいはそれを開こうとして、
さまざまなセラピーやヒーリングを受けたりもします。
もし、自分はハートが閉じている、なんて思っている人がいるとしたら、あな
たは心配ありません。あなたにはすでにビューティフルなハートがあります。
あなたはそのことに気づいていないだけなんです。
ハートに関して、いろんな人から与えられた思い込みをはずしてください。
あなたのハートはただすべてのものごとをあるがままに受け入れ、抱きしめ、
あるがままを愛していくことができる、広大なスペースです。自分の内面をあ
るがままに映し出す鏡です。
でも、自分をあるがままに受け入れられない? 愛せない?
そのこともただ受け入れていけばいいんですね。受け入れることが難しいと感
じるなら、ただそのスペースの中でそれを感じてみてもいいかもしれません。
それまでそういうハートに気づいていなかったら、そのようにハートを使って
いくことは最初は難しいかもしれませんね。その場合は、それまで使っていな
かった筋肉を使うようなもので、それを使っていく練習をしてもいいかもしれ
ないですね。それがハート瞑想です。
難しく考える必要はなく、自分にやりやすいように、あるがままの自分を受け
入れ、あるがままにくつろいでいくことをすればいいのです。
オーラソーマのボトルは、あなたの魂を鏡のように映し出し、ハートの目であ
るがままのあなたを受け入れていくことを助けてくれるでしょう。
尚.記
もう少しオーラソーマについて知りたい方は、
次にお進みください。