第307号 【パリさん】:番外編—ホ・オポノポノって(2)
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■ 1.【ぱりさんのオーラソーマ】:番外編──ホ・オポノポノって(2)
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ぱりさんの「ホ・オポノポノ」、オーラソーマの視点から見ても、とても面白
いヒントが得られます。
オーラソーマのイクイリブリアムは「意識への鍵です(key to consciousness)」
とボトルに書かれています。
その「意識」とは何かということについて、この「ホ・オポノポノ」はすばら
しいヒントを与えてくれます。
> > ところで、「ホ・オポノポノ」では「宇宙は情報で成り立っている」と考え
> > ている……というのです。
> >
> > では、その情報とは、どういうものを言うのか?
> > --------------------------------------------------------------------
> > 情報には二つの種類しかありません。
> > 「過去の記憶」と「インスピレーション」です。
> > この意味での情報で、宇宙は成り立っています。
> > 宇宙には情報しかないのです。
> > 『豊かに成功するホ・オポノポノ』(p57)
> > --------------------------------------------------------------------
私ならここは、宇宙には「意識」しかないのです、というふうに考えます。
むかし、江戸時代に弁栄聖者という変わった人がいました。
ひとつの米粒に般若心経の全文を書くことができたそうですが、弁栄聖者が言
うには「この宇宙には一大心霊というものがあって、その一大心霊が自己を客
観化して見るために人間を作った」ということらしいのです。
このことから考えると、大いなる意識がこの宇宙を作って、その鏡として自分
を見るために同じ意識を持つ人間を作った、ということになります。
ところが人間は肉体を持って生まれてくるので、この肉体が自分だと思ってし
まい、肉体を維持、存続、発展させるために欲望が生まれ、また個人の意識も
生まれてきたのだと考えられます。
オーラソーマでは、ブルーは「汝の意思」でイエローは「個人の意思」と考え
ますが、それは大いなる意識と個人の意識というふうに考えられると思います。
それでは「ホ・オポノポノ」では意識をどのように考えているのでしょうか?
> > 「ホ・オポノポノ」では、意識の構造を次のように考えているそうです。
> >
> > 日常知覚できる意識を「顕在意識」(ウハネ/母)といい、日常知覚できな
> > い意識を「潜在意識」(ウニヒピロ/インナーチャイルド)とよぶそうです。
> >
> > 「この潜在意識のなかのさまざまな記憶の再生が、悩みや苦しみや病気や貧
> > 困などの原因となっている」と。
つまり、個人の悩みや苦しみ、病気や貧困は、すべてその人の意識の持ち方の
問題だ、ということになります。
みなさんは、このことに同意されますでしょうか?
ここまでは、それぞれ納得するかどうかは別にして、同じようなことは、お釈
迦様をはじめ、これまで多くの聖者と呼ばれる人たちによっても言われてきた
ことです。
「ホ・オポノポノ」がすごいのはここからです。
> > ですから、問題はすべて自分のなかで起きているのであって、自分の外で起
> > きている問題はないのです。
> > したがって自分に起きることだけでなく、他人に起きるすべての出来事につ
> > いても、自分に責任があるという立場に立つことができます。
> > つまり「源はわれにあり」という考え方です。
つまり、自分の問題だけではなく、「他人に起きるすべての出来事についても、
自分に責任がある」というのです。
しかも、この「ホ・オポノポノ」を伝えているヒューレン博士は「1983年から
1987年までの5年間、ハワイの州立病院の特別病棟に勤務して」いるときに、
そのことを実証して見せてしまったというのです。
そういう事実がある以上、このことについて自分なりに深く考えてみてもいい
のかもしれませんね。
そして、実際に彼の言うことを実際に実践してみて、ほんとにそうなのか、実
験してみると良いかもしれません。
> > --------------------------------------------------------------------
> > 「神聖なる存在(Divinity)」は神のような存在ですが、だからといってわ
> > たしたちの外側にあるのではないことに注意してください。
> > わたしたちの意識のなかに「神聖なる存在(Divinity)」は既にあるのです。
> > ですから、わたしたちは誰にも頼らず自分だけで最良の判断をすることが
> > できるようになっているのです。
> > 『豊かに成功するホ・オポノポノ』(p53-54)
> > --------------------------------------------------------------------
オーラソーマも同じ原理をベースに成り立っています。
オーラソーマは自分で選び、自分でそのボトルを使って、自分で行うセラピー
です。
それは本来、人は「誰にも頼らず自分だけで最良の判断をすることができるよ
うになっている」ということを前提として成り立ちます。
オーラソーマの第一原理であるヴィッキーさんの言葉「大いなる意識はその人
の内側にあります」という言葉も同じことを言っています。
大いなる意識は私たちの内側にあり、その大いなる意識とつながることが「ホ・
オポノポノ」でいうところの「インスピレーション」ともなるのです。
> > このように同じ出来事が起きても、人によって認識することはまったく異な
> > るのです。
これはラハシャ博士のカウンセリングスキルでも学ぶことですね。
その人の苦しみや悩みは、その人の解釈によって作り出されるのです。
では、ぱりさんの「ホ・オポノポノ」お楽しみください。
尚 記
…………○…………○…………○…………
ときどき、幕あいに顔を出す、「オーラソーマ」をちょっと部外者的な立場か
ら眺めてみる【ぱりさん】シリーズです。^^;
ちょっと理屈っぽいですが、常識だけでお付き合いいただければ、案外、面白
がっていただけるかもしれません。
オーラソーマのカラーローズを“全人間心理のカラーインデックス”に見立て
て、その内部的なダイナミクスを連想して楽しんでいます。
素人の恐いもの知らずで、ずいぶん勝手な連想を書かせていただいています。
今回も番外編として、前回に続いて『豊かに成功するホ・オポノポノ』
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4797352809/oshoartunity-22/ref=nosim
の記述に沿って、このハワイの秘法の世界観をご紹介させていただきます。
ところで、「ホ・オポノポノ」では「宇宙は情報で成り立っている」と考えて
いる……というのです。
しかも、そこでいう「情報」とは、いわゆるinformationのことではないらし
いのです。
では、その情報とは、どういうものを言うのか?
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情報には二つの種類しかありません。
「過去の記憶」と「インスピレーション」です。
この意味での情報で、宇宙は成り立っています。
宇宙には情報しかないのです。
『豊かに成功するホ・オポノポノ』(p57)
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なるほど……そう考えるわけですか……。
“あなたが何かをしゃべるとき、それをしゃべったのは誰でしょうか?
じつはしゃべったのでは「あなた」ではなく、あなたのなかの情報です。
情報がいろいろ組み合わさって、いろいろな考えや感情が起こったりするの
です。(p57)”
むむ。(@_@)
いやーしかし、そう考えるとすれば、これはわれわれの通常の“自己同化”の
世界とはかけ離れた客観的な世界観ですねぇ。
そして、この問題解決技法のウルトラCは、“情報の消去”という考え方があ
ることらしいんですね。
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自分の身の周りで何か問題が起きているとしたら、それは情報が原因です。
そしてその情報は自分のなかにあるので、その情報を消去(デリート)すれ
ば問題はすべて解決するのです。
『豊かに成功するホ・オポノポノ』(p26)
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そう考えるのか! (*_*) ⌒★?
話の筋が少し見えてきました。
“ところが、わたしたちは情報をコントロールすることはできません。
なぜならば、本人には何が起きていて何に動かされているかわからないから
です。(p26)”
これはしかし……背後にある非常に瞑想的な理解を感じさせますねぇ。
われわれは通常自分が突き動かされているその“情報”に、ほとんど無知だと
想像されますよね?
いったい、その“無力さ”はどの程度のものなんでしょう?
ところが「ホ・オポノポノ」はそのスケールまで教えてくれるのです! (@_@)
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私たちの潜在意識のなかには1秒間に1100万ビットの情報が立ち上がってい
るといわれています。
これに対して、私たちが日常知覚している(気づくことができる)顕在意識
は、1秒間に15~20ビットの情報しか立ち上がっていません。
ですからわたしたちには、潜在意識のなかでどのようなことが起きているか
想像すらつかない状態にあります。
『豊かに成功するホ・オポノポノ』(p26)
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こりゃ、無理です。(>_<)
20 1
-------------- = -----------
11,000,000 550,000
55万人の相手サッカーチームに対して、こちらはひとりで立ち向かって試合
をしていると想像してみてください。
これじゃ、ボールに触ることもできないでしょう。
しかし……、
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ところがホ・オポノポノでは、私たちがうかがい知ることができない、潜在
意識のなかの1100万ビットの情報に直接働きかけてくれるのです。
そして、実際に潜在意識のなかのどの部分の情報が問題を引き起こしている
のか知ることはできませんが、その原因となっている情報をクリーニングし
て、ゼロの状態に戻してくれるのです。
『豊かに成功するホ・オポノポノ』(p26)
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「ホ・オポノポノ」の真骨頂がどこにあるのかが、やっと見えてきました。
つまり、その問題の原因になっている“過去の記憶”がどういうものか、その
正体がわからなくても、その記憶は消去できるということのようです。
そして、問題を引き起こしている再生元の記憶自体を消去すれば、その問題を
解決することができる、ということらしい。
さて、話の筋はわかりました。
わかりましたが、ただこんな講釈だけで「ホ・オポノポノ」にこれほどの注目
が集まっているとは思えません。
なにか、それなりの理由とか裏付けがあるはずです。
たしかに、ありました。
モナ・ナラマク・シメオナ女史の跡を継いで、現在「ホ・オポノポノ」の普及
活動を進めておられるこの本の著者の一人、イハレアカラ・ヒューレン博士の
経歴のエピソードが書かれていました。
ちょっと長く引用させていただきますが、瞠目すべきお話です。
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わたしは、1983年から1987年までの5年間、ハワイの州立病院の特別病棟に
勤務していました。
その特別病棟とは、殺人、レイプ、暴行、窃盗などの罪に問われ、なおかつ
精神錯乱状態にあるとされた囚人患者が収容されている特別施設でした。
施設内では患者同士、スタッフに対する暴力事件が頻発していたため、患者
の多くが手錠や足かせをはめられていました。
スタッフたちは背後から凶暴な患者に襲われないように、壁を背にして歩く
ことを習慣にしていたほどです。
そのような恐怖の職場でしたので、スタッフの欠勤や遅刻も多く、勤務自体
も長続きしないのが実体でした。
患者の立場から見ると次のようなことになります。
たとえば、自分の母親を殺した囚人がいるとします。
その人は母親を殺して、今度は母親を殺したという自責の念にかられて自分
が苦しみ、アルコール中毒になったり、精神病になったりして、心が病んで
しまうのです。
それで彼は特別施設に収容されることになります。
そのような重症患者ばかりが集まっている収容施設なのです。
そこでこの厳しい状態を打開するために、州政府は有能なセラピストを雇っ
て施設に派遣するのですが、結局何の成果も出せないので、数ヶ月後にはク
ビにせざるを得ません。
あるいはセラピスト自身が劣悪な職場環境に嫌気がさし、自ら退職してしま
うのです。
さて、その問題の収容施設に私が派遣されることとなりました。
私は、決して患者と会おうとはしませんでした。
カウンセリングを実際に行うことは一切しなかったのです。
ただ、患者のファイルを見ていただけなのです。
なのに患者は立ち直り、次々と退院していきました。
私はこの収容施設で何をしていたのでしょうか?
私は、クリーニング=情報の浄化を毎日行いました。
病院に行く前に家でまずクリーニングをします。
病院にいる間もクリーニングをし続けました。
そして、病院を出てからもクリーニングを続けていたのです。
毎日平均して3、4回ぐらいは病院のなかで暴力的な事件が起きていました。
ところが、私が病院に勤務するようになって2、3ヶ月後から暴力事件が減
少し始めました。
なぜなら、その暴力的なことというのは、私の中にあったのであって、犯罪
者の中にあったのではないからなのです。
私の中の情報に光が届き、その現象を起こしている私の情報が消去されたの
で、相手の情報も消去されたのです。
こうして絶対に治らないと言われていた重症患者たちは、数ヶ月後もしくは
数年後に退院していきました。
『豊かに成功するホ・オポノポノ』(p37)
http://tinyurl.com/cnvko9
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(*_*)
……。(-_-;)
これほどの実績があるなら、たとえその物理的経緯をいっさい証明できなくて
も、ハワイの州立病院はイハレアカラ・ヒューレン博士の「ホ・オポノポノ」
の貢献を認めざるをえないでしょうね。
そして、世界中がハワイの問題解決技法「ホ・オポノポノ」を無視できないは
ずだと思います。
このような実績を持つ方が次のように言うとき、その言葉の重みを常識の尺度
で測ることはまったくできません。
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ですから、問題はすべて自分のなかで起きているのであって、自分の外で起
きている問題はないのです。
したがって自分に起きることだけでなく、他人に起きるすべての出来事につ
いても、自分に責任があるという立場に立つことができます。
つまり「源はわれにあり」という考え方です。
私たちは、問題を他人のせいにすることにあまりにも慣れすぎています。
「親が悪い」「妻が悪い」「夫が悪い」「教育が悪い」「会社が悪い」「社
会制度が悪い」「景気が悪い」「国が悪い」など……どんなことでも他人や
環境のせいに簡単にすることができるのです。
ホ・オポノポノの問題に対する考え方はまったく違います。
問題を考えるとき、「自分のなかの潜在意識に一体何があって、この現象を
自分が生み出しているのだろうか」ということを常に探求するのです。
そして、その情報(過去の記憶)を消去することによって、問題の原因を取
り除くのです。
『豊かに成功するホ・オポノポノ』(p46)
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ふーむ。
われわれ通常人と決定的に違うのは、
>> > > ですから、問題はすべて自分のなかで起きているのであって、自分の外で
>> > > 起きている問題はないのです。
という言葉の真実度でしょうね。
特別病棟の囚人患者の狂気が、完璧にイハレアカラ・ヒューレン博士の内部で
起こっているからこそ、博士はその狂気を癒すことができるのでしょう。
「ホ・オポノポノ」では、意識の構造を次のように考えているそうです。
日常知覚できる意識を「顕在意識」(ウハネ/母)といい、日常知覚できない
意識を「潜在意識」(ウニヒピロ/インナーチャイルド)とよぶそうです。
「この潜在意識のなかのさまざまな記憶の再生が、悩みや苦しみや病気や貧困
などの原因となっている」と。
「潜在意識」(インナーチャイルド)に対して「顕在意識」は母のような存在、
「超意識」(アクマウア/父)は父親のような存在なのだそうです。
常に「神聖なる存在(Divinity)」と一体化して働き、「潜在意識」からの情報
やリクエストを「神聖なる存在」に取り次ぐのが「超意識」の役割だそうです。
先に、
>> > > 情報には二つの種類しかありません。
>> > > 「過去の記憶」と「インスピレーション」です。
>> > > この意味での情報で、宇宙は成り立っています。
>> > > 宇宙には情報しかないのです。(p57)
という文面を引用しました。
問題を起こすのは、すべて「過去の記憶」の再生です。
では、「インスピレーション」とは何か?
>> > > 「神聖なる存在(Divinity)」は命の源であり、潜在意識の記憶を消去して、
>> > > インスピレーションをわたしたちに授けてくれます。
そういう意味なんですねぇ……。
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「神聖なる存在(Divinity)」は神のような存在ですが、だからといってわた
したちの外側にあるのではないことに注意してください。
わたしたちの意識のなかに「神聖なる存在(Divinity)」は既にあるのです。
ですから、わたしたちは誰にも頼らず自分だけで最良の判断をすることがで
きるようになっているのです。
『豊かに成功するホ・オポノポノ』(p53-54)
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「過去の記憶」が邪魔しなければ……。(-_-)
どうやら……現実というのは、われわれの脳のなかでだけ起こっている……と
いうような飛躍した言い方も可能なのかも。
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このように同じ出来事が起きても、人によって認識することはまったく異な
るのです。
ポイントは最終的にどこで認識したかです。
最終的に認識したのはそれぞれの脳のなかなのです。
脳のなかで物事がどのように認識されるかによって、その物事の起き方(結
末)が異なってくるのです。
確認しておきたいのは、「自分の心の外で起きていることは、結局のところ
何もない」ということです。
起きていること(知覚されていること)は、すべて自分の潜在意識が思うと
おりに再生され、都合よく潜在意識に記憶されるのです。
『豊かに成功するホ・オポノポノ』(p45)
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>> > > 「自分の心の外で起きていることは、結局のところ何もない」
完全に覚者たちが語る世界ですね。
それがこのような形で確証されることを知るのは驚きです。
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ブッダは、人間の欲望がすべての苦しみの原因だと説いています。
その「欲望」のなかには苦しみを引き起こす問題やネガティブな考えだけで
なく、実はポジティブな考えも含まれているのです。
ブッダが言ったように「空」の状態というのは何もないまっさらな状態のこ
とを指します。
なんの情報(過去の記憶)もそこにはないのです。
わたしたちが「空」のなかにいるということは「いいこと」も「悪いこと」
もありません。
「ネガティブ」も「ポジティブ」もありません。
考えも何もないのです。
情報が何もないところが完璧なのです。
ゼロの状態なので悟りがやってくるのです。
『豊かに成功するホ・オポノポノ』(p147-148)
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「ホ・オポノポノ」というのは……問題解決技法として括るには……あまりに
も何というか……。 (-_-;)
ちょっと気軽に教えられた場所に釣り糸を垂れてみたら……かかってきた魚が
あまりに大きくて本物で……戸惑ってしまった釣り師のような気分でした。
「ホ・オポノポノ」……あまり面白かったので、ご紹介しました。
pari 記
…………○…………○…………○…………