第832号 【パリさん】:あなたは存在します
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■ 1.【ぱりさんのオーラソーマ】:あなたは存在します (2018,5/9)
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オーラソーマのカラーローズは、オーラソーマの色の言語を理解す
るための鍵となるマップ(地図)です。
カラーローズとは、これです。
http://aura-soma.co.jp/intro/color_language/
それぞれの色の意味(言語)について、どのように定義していくか、
というのは、オーラソーマではチャクラのマップが鍵になっていま
す。
オーラソーマのボトルとチャクラのマップとのつながりを簡単に表
した図はこれです。↓
http://artbeing.com/aura-soma/quickguide/bottles.html
チャクラについての解説はこちらです。
http://unityinstitute.jp/opening_chakras.html
パリさんのオーラソーマでは、
「カラーローズ」は人間心理のパノラマとして定義しています。
今回は「あなたは存在します」ということをカラーローズの中で
どのように定義するのか?
ということがテーマになっているようです。
デカルトは、その有名な「方法序説」の中で
「我思う ゆえに我あり」(Cogito ergo sum)
というふうに「あなたは存在します」ということを定義しました。
全てについて疑った場合、自分を含めた世界の全てが虚偽だとして
も、まさにそのように疑っている意識確実であり、そのように意識
している我だけはその存在を疑い得ない。
つまり、自分の存在を疑っても、その疑っている自分自身の存在は
否定できないので、そのように考える事自体が自分が存在する証明
である(我思う、ゆえに我あり)、とする命題を提示しました。
これは実に西洋的な哲学者のすることで、これによると、
だったら考えていない人は存在しないのか?
という疑問が生じます。
日本の禅では無思考の状態、考えることを否定し、思考を落とし、
存在そのものになることを修行します。
つまり禅によれば思考は存在することの邪魔でしかないのです。
純粋に「存在」するためには考えることは邪魔でしかない、という
のが仏陀の教えの真髄です。
もっと極端なことを言えば、認知症やアルツハイマーで、思考でき
なくなった人は存在しないのか?
脳波が停止した人は存在しないのか?
ということにもなります。
寝ている間は存在していないのですか?
とか。
それはともかく、カラーローズで「あなたは存在します」ということ
はどのように証明できるのか?
パリさんは次のように言っています。
「なぜなら、たとえあなたが否定しても、その否定すること自体が、
あなたが存在することを逆証明してしまうからです。
もし、あなたが存在しないのなら、そのあなたの存在を否定している
のは誰なんですか?」
これはどちらかと言えば、デカルトの考えに近いですね。
それはパリさんは、「カラーローズ」は人間心理のパノラマとして定
義していますが、そのカラーローズ(人間心理)を否定しても、それ
を見ている(否定している)あなたの存在は否定できないですよね?
ということですね。
そして、「それを見ているあなたは誰?」と問うのが禅公案です。
カラーローズでいえば、「存在」とは中心の白い光です。
それはこの世(カラーローズの色)が存在するはじめのビッグバンが
起こったところです。
その白い光から様々な欲望や願い、人間心理としての色、虹色となる
二元性の世界、この現象世界が現れてきます。
では、そのビッグバンの前には何があったのでしょう?
「宇宙が始まる前には何があったのか?」というローレンス・クラウス
の本に書かれている最先端の宇宙物理学によると、無から宇宙が生じた
可能性がある、ということです。
「存在」は「無」から生じた、って面白いですね。
「無」から生まれて「無」へと還る。
そんな中にあなたは存在しているのです。
それでは、【ぱりさんのオーラソーマ】:あなたは存在します を、
どうぞお楽しみください。
それでは、今日もすてきな一日を!
Have a nice day.
尚 記
………○…………○…………○………
ときどき、幕あいに顔を出す、「オーラソーマ」をちょっと部外者
的な立場から眺めてみる【ぱりさん】シリーズです。^^;
オーラソーマのカラーローズを“全人間心理のカラーインデックス”
に見立てて、その内部的なダイナミクスを連想して楽しんでいます。
ちょっと理屈っぽいですが、常識だけでおつきあいいただければ、
案外、おもしろがっていただけるかもしれません。
「カラーローズ」は人間心理のパノラマです。
http://www.aura-soma.co.jp/intro/color_language/
ただ、ここでいう人間心理とは、具体的な喜怒哀楽のことではなかった
んでしたね。
「カラーローズ」でいう人間心理とは、そのような人間感情を味わう
ための“体験世界を願ったその思い”の元型のことでした。
「カラーローズ」とは“現象世界”を呼びだした意図のパノラマ、
言わば“原因の世界”の元型とも言えるものでした。
そしてもちろん、現象世界は認識されなくては存在できない世界で
した。
認識されなくては存在できない現象世界は、その認識の前提として
何かと何かを区別する「識別」が必要な世界だったのです。
こんなこと、ひょっとして、あなたには言葉遊びにしか聞こえない
かもしれませんね。(*^_^*)
そんなの当然、当たり前じゃん、という感じだと思います。
でも、現象世界が存在できるためには、何かを何かから識別する
ことが必要だ、という事実自体は、あなたも否定できませんよね。
ところが、これが現象世界を「二元性の原理」という、とても厳密
な原理の支配下に置くことになります。
“何か”を認識するということは、“何か”を“それ以外のもの”
から識別することが前提になっていたのです。
逆に言うと、“何か”を認識したとたんに、その背後で暗黙のうち
に“それ以外のもの”が創造されてしまうということです。
現象世界を信じるかぎり、この識別に基づいた「二元性の原理」の
拘束から免れることはできません。
これは好みの問題ではなく、認識の前提に関わることだからです。
これが、現象世界で何かの属性を持ったものが現れると、必然的に
その反対属性のものが現れざるをえない理由です。
そして驚いたことに、この「二元性の原理」は、現象した世界だけ
ではなく、それを呼びだした意図をも支配していたのです。
それを公然の秘密として、最初から密かに公開していたのが、われ
らが「カラーローズ」だったというわけです。
体験宇宙を呼びだした意図は、一瞬のうちに一蓮の意図の連鎖を
すべて起動してしまいました。
なぜなら、それらの意図がすべて励起されなければ、識別を前提と
する「二元性の原理」の支配が有効にならないからです。
いうなれば、それは原因の世界におけるビッグバンとも言える現象
だったのかもしれません。
かくて暗黙のうちに「カラーローズ」に展開配置された一連の意図
を、ここでは次のように定義してみたのでした。
【カラーローズの欲望・願いの配置】
(●=1次色 ◎=2次色 ○=3次色)
●←ブルー
独存し、安らぎたい
ロイヤルブルー→○ ・ ○←ターコイズ
真理・真実を知りたい 全智・全能でありたい
・ ・ ・
・ ・ ・
ヴァイオレット
→◎ ・ ・ ・ ◎←グリーン
脱出したい、超越したい 見晴したい、受け容れたい
・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・
・ ・
マジェンタ ・・・・・ オリーブグリーン
→○ ・ ・ ・ ・ ・ + ・ ・ ・ ・ ・ ○←
無条件でありたい ・・・・・ 調和したい
・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・
・ ・
レッド→● ・ ・ ・ ●←イエロー
生きたい、貫徹したい 知りたい、体験したい
・ ・ ・
・ ・ ・
コーラル→○ ○←ゴールド
育みたい、守りたい ・ 豊かで、自立したい
◎←オレンジ
帰属し、奉仕したい
これが、現象世界を呼びだした原因の世界の意図(=欲望・願い)の
パノラマです。
このように原因の世界で、各意図の配置と対極的相関関係が、いち
おう矛盾なく定まると、識別自体の可能性は担保されました。
すると、なんと驚くことに、実際に現象世界が出現したのです!
その何よりの証拠は、私たちが今こうして、物事を識別し知覚しな
がら、現象世界での体験を重ねているということです。
ただし、こういうことは言えます。
私たちは確かに存在しているし、またこうして今体験しています。
そのこと自体は、確かだし、間違いありません。
それを否定することは、誰にもできないでしょう。
でもじつは、私たちが自分や(他人を含む)まわりの環境に付与し
ている意味づけ、それが確かだという保証は何もありません。
だって、それらの属性はすべて、何かを定義した途端に、同時発生
した諸々の“思いつき対極属性”の一端にすぎないからです。
こういう話は、あなたには単なる理屈にしか聞こえないかもしれま
せんね。
でもですね、これは理屈だけのようでもありますが・・・、そうで
もないようでもあるのです。
物理次元というのは、すべてこの諸々の“思いつき対極属性”によ
って定義された、“後づけの知覚世界”なのです。
この理解は、いわゆるVR(仮想現実)技術が発達してくるこれか
らの時代、ますます重要になってくるかもしれませんよ。(^_-)
まあ、冗談はともかく、ここでひとつ、今実際に確実なこと、そし
て否定できないことを確認していきたいと思います。
今、あなたは息をして、生きています。
そして今、この記事を読んでくださっています。
そういうあなたが存在していること、そしていま体験しているとい
う事実、これは間違いありませんよね。
これは否定できません。
あなたにも否定できませんし、他の誰にも否定できません。
なぜ、あなたにも否定できないのでしょう?
なぜなら、たとえあなたが否定しても、その否定すること自体が、
あなたが存在することを逆証明してしまうからです。
もし、あなたが存在しないのなら、そのあなたの存在を否定してい
るのは誰なんですか?
ね。(^_-)
なぜ、他の誰にも否定できないのでしょう?
なぜなら、たとえ誰かがあなたの存在を否定したとしても、あなた
は、そんな否定にまったく左右されないからです。
それは、あなたが自分が存在することを自分で「知っている」から
です。
あなたは自分の存在を、他の誰に保証してもらう必要もありません
し、証明してもらう必要もありません。
あなたは、あなたの存在を他の何者にも依拠していないのです。
逆に、あなたの存在はあなたによってしか確証できません。
あなたの存在は、あなた自身が【自分が存在していることを自明に
知っている】という確証しかもつことはでできないのです。
なぜなら、もし誰かがあなたの存在を証明しようとしても、その人
の存在は、あなたによって認められなければならないからです。
何を七面倒臭いことを言ってるの? と思いますよね。(^_-)
そして、それが「カラーローズ」と何か関係あるの? って。
えーとですね、順にご説明しますね。
「カラーローズ」は現象世界を呼びだした意図のパノラマですが、
同時に現象世界を律する「二元性の原理」の元型でもあります。
現象世界が、私たちの前に現れる法則性も表現しているのです。
そして、これまで述べてきたことは、現象世界のすべては、いった
い誰に対して現れているのか、ということに関係しています。
先程来述べたことで、「あなたは存在する」ということは、納得
していただけましたか?
そして、「あなたは存在する」ということは、あなたにも、あなた
以外の誰にも、否定できないということも。
確実にわかったことを、ここで確認しておきましょう。
【あなたは存在します】
これ、胸に刻んでくださいね。(^_-)
このことを、あなたは自分で知っています。
それが「存在する」ということです。
真に存在しているものの存在証明は、ここにあります。
そして、これ以外にはありません。
さて、これであなたが存在することはわかりました。
これはもう、誰にも否定できない確実なことです。
では、今度はもう少し、それほど確実ではないことを、調べてみま
しょう。
今、あなたは、どこの誰々として、ご家族やその他のいろいろな
環境を背景に抱えながら生きていらっしゃることでしょう。
あなたを定義するそれらのさまざまな特徴をひとまとめにして、
あなたの「属性」と呼ぶことにしましょうか。
あなたが人生で経験する様々な喜怒哀楽は、すべてその「属性」が
紡ぐ物語のなかで起こります。
よくスピリチュアルな文献などで、霊的な問題というものは、じつ
はすべて関係性の問題である、と言われることがあります。
あなたはどう思われますか?
あなたの人生で発生するさまざまな問題は、あなたが背負っている
人間関係の文脈のなかで起こるのではありませんか?
それらの問題は、家族のなか職場のなかで、あなたが負っている期
待や責任に応じようとして起こってくるのではありませんか?
それ以外の問題というものがあるでしょうか?
あなたが抱えている問題は、すべてあなたの肉体の誕生後に背負う
ことになった文脈(物語)のなかで起こるのではありませんか?
誕生後に、あなたが担ったそれらの属性は、人生という体験をする
ためには絶対に不可欠の文脈です。
これなしに、あなたが今の人生を体験することは不可能でしょう。
しかし、そのあなたの「属性」は、あなたの存在ほどに絶対に確か
な、間違いのないことでしょうか?
それはもしかして、あなたが学習したことではありませんか?
もしかして、誰かから(多分ご両親から)“聞かされた話”では
ありませんか? (^_-)
そして、自分はその「属性」の持ち主だと、これまで何度も記憶を
補強し、参照し、修正し、確認してきたのではありませんか?
おそらく、あなたは、自分の記憶以外にも写真などの物証もある、
とおっしゃるかもしれません。
でも、それはあなたの「属性」が、記憶や物証といった意識の対象
物に依拠していることを逆証明してもいますよね。
あなたの「属性」は、あなたが自分で知っているあなたの「存在」
ほどに、確かなことででしょうか?
あなたは自分が存在するために努力する必要はありません。
しかし、自分の「属性」を担い続けるためには、「属性」の期待に
応え続けるためには、努力しなければなりません。
それが人生という劇なのです。
では、この人生という劇は、誰に起こっているのでしょうか?
ひと言で言うと、それは簡単です。
それは、あなたに起こっています。
では、あなたとは誰でしょうか?
これを、ひと言で言うことはできません。
この期待と欲望と心配と恐怖のすべてを映しだしているもの、それ
がなければ、この人生という劇が存在できないことは確かです。
だから、すべての出来事はそれに対して起こっている、と言うこと
はできます。
でも、おそらく、それは、あなたではありません。
なぜなら、あなたはそれらの期待と欲望と心配と恐怖のすべてを、
自分だと見なしているからです。
でも、じつは、それらの期待と欲望と心配と恐怖は、それら自体を
映しだすことはできないのです。
以前、「ブルーはブルーを識別できない」という原理について書い
たことがあります。
なぜなら、「ブルー」という色は、「ブルー」という色の表現媒体
なので、「ブルー」という色を識別する機能は持ちえないからです。
同様に、期待と欲望と心配と恐怖の想念は、そういった情緒の表現
媒体なので、それらの想念を映しだす機能はもたないのです。
あなたは、それらの想念が起こっているのを知っています。
ということは、それらの想念は、すべてあなたに起こっている。
でも、あなたはそれらの想念が自分だと思っています。
だから、あなたは人生という劇のなかで、苦しんでいるのです。(;_;)
あなた、というと“人ごと”みたいで、偉そうですね。(*^_^*)
これまでの【あなた】はすべて【わたし】と書いてあると思ってく
ださいね。(^_-)
「あなた」とか「わたし」って、いったいなんなのでしょうね?
ほんとうに、この「カラーローズ」で展開される“人間心理”の
世界って、いったいどこに向かっているんでしょうね。
(*^_^*)
『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこ
へ行くのか』( https://goo.gl/b7rViN )(-_-)
次に機会があったら、また「カラーローズ」を別の視点から眺めて、
勝手な連想を楽しませていただくかもしれません。
いつもお断りしているとおり、これは「オーラソーマ」で認定された
見解ではありません。
「オーラソーマ」が、ゲーテの色彩論から引き継いだ「カラーローズ」
というすばらしいツールに触発された、まったく自由な立場からの
連想です。
おつきあいいただき、ありがとうございました。<(_ _)>
pari 記
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