パビットラさんの「フラワーエッセンス」SB篇第82回:第7身体 その14【日常とセッションに役立つチャクラ・サトルボディ・エネルギー解剖学】マウントフジフラワーエッセンスからみたサトルボディ、エネルギーワークを テーマに、第7身体についてのお話を続けています。 言葉では表現出来ない次元故、今回も、東洋と西洋のスピリチュアルなプロセ スにおける個性という切り口から、上位と下位のサトルボディの機能の違いと その関係を、見ていく事にしましょう。 少し長めのお休みを頂くので、前回と今回は、長めの文章になっています。 また、今回は、私自身の個人的な体験を記した部分が多くなっていますが、体 験やプロセスは、個々の方によって違います。その前提で、読み進めて頂けれ ばと思います。 さて、前回は、東洋と西洋の違いが最も分かりやすい、第3身体についてお話 をしました。 “正しい私”“強い私”“優れた私”であれ、“間違っている 私”“弱い私” “劣った私”であれ、第3身体の自己イメージの1つの極に 同化すると、柔軟に変化していく人生の自然な在り様を、生き辛く感じたり、 変われないと思ってしまったりしがちです。 時空の中の極と極の間で、自分の中にあるYESから、あるいはNOから、内 外の対極と戦い、分裂してしまうのですね。言い方を変えれば、対極に執着 し、そこにエネルギーを注いでいるという事でもあります。YESを固定させ て育てようとすると、NOも固定されて育つのです。 でも、本来、この現実世界は、その時々で、YESとNOの両方があって当た り前なのです。だから、世界の自然な在り様として、YESはNOと、NOは YESと、戦う必要はないのですね。 自己への、あるいは人生へのイメージの葛藤から自由であるには、第3の次元 の高位でもある第6の次元(前回書いたように、これは私の体験を通した体系 化ではありますが)と関係する「第3の眼」を開き、見守る事です。 豊かな動きの世界に関わると同時に、動きの外側、上方の揺れない中心に在っ て、観照する事が鍵となります。 一般的に、第3の眼は、サイキックな見る能力として取り上げられる事が多い ものです。私自身も、個人セッションでエネルギーの状態や過去世をリーディ ングしますし、「マウントフジフラワーエッセンス講座」ではそういった事柄 もカリキュラムに入れてはいますが、これらは、第3の眼の部分的な機能にし かすぎません。 光、影、内側、外側—。その対象が何であれ、対象に降りない次元から見守る と、違った姿が観えてきます。 そこから見守りながら使うサイキックならば、決め付け、善悪、優劣の自己イ メージが、「目の前の現象とは無関係に起こっている」事も観ていやすいので すね。 この、下位の次元に巻き込まれない「観る事」のクリアさは、実際的な側面に おいても、セラピーやヒーリングの提供者として、場への責任を持つ事が楽に 起こるでしょう。 エネルギー解剖学的にみて、第3の次元に属しているものに、色があります。 第3身体次元のサイキックな領域で第3の眼が作用すると、下位のサトルボ ディのエネルギー状態(いわゆるオーラ)を、視覚の超感覚を通して、色とし て見る事が起こる場合があります。 瞑想を始めた初期にも、色のエネルギー体験をする人は多くいます。 人によってその内容は様々ですが、過去の私の体験を例に挙げると、白い光や 煙の中に様々な色と形の切り紙のようなものが舞っていたり、美しい色と形が パタパタと変化したり、それが水面のように角度や深度が揺れるのを閉じた瞼 の裏で見たり、眼を開けた後に特定の色を通して世界が見えたり、といった具 合です。 これらの美しい色の現象は、瞑想の初期のプロセスでよく起こる反応であり、 時には「第3の眼」のカタルシスであり、そこに留まり続けてもあまり意味は ないものです。 少し話がずれるかもしれませんが、芸術家の例で言うと、ゴッホの絵には、彼 は病んではいましたが、ある種のエネルギーの次元が表現されているのを感じ ます。あのような色と光のラインの世界を実際に見て、描いていたのではいか と思います。 エネルギーの次元の、色と、形と、動きと、流れ。宇宙のダンスは、とても豊 かなのですね。そして、その中に、私達も含まれています。 宇宙のダンスは、時には、星に似ているし、波や渦に似ているし、花の姿にも 似ていると感じます。花の形そのものに深く入ったなら、個を超えた次元を感 じる人もいるでしょう。 だからこそ、花のエネルギーを転写したマウントフジフラワーエッセンスは、 高みへの探求を刺激し、応援してくれるのでしょうか。 エネルギーの色でもあるオーラですが、サイキッカーの全てが、特定の人に共 通の色を見ているわけではないようです。ヒーラーが焦点をあてる領域、クラ イエントのテーマ、ふたりの出会いの共振によっても、表面に際立ってくる色 や形態は違うのではないかと思います。つまり、どのように在るか、出会うか によって、リーディングの深みや質が変わってくるとも言えます。 また、よく「あなたのオーラは○○色で、△△な形をしている」といった表現 をするヒーラーさん、時には霊能者さんがいますが、おそらく、視覚以外の超 感覚も使っているのだと思います。 私達のサトルボディはシンプルな色ではなく、雨に濡れた歩道にこぼれた油膜 のように、透明な虹の7色が輝いています。 また、焦点をあてる次元が変わると、例えばエーテル体なら白っぽいブルーや ヴァイオレットやグレーに見えますし、より高位の次元では、ホワイトのエネ ルギーを見る事もあるでしょう。 視覚であれそれ以外の超感覚で見ているのであれ、オーラの状態は、その時の クライエントの気持ち、健康状態、呼吸、運動量等によっても変化します。つ まり、オーラは、豊かな色彩の変化の世界に属しているのですね。 だから、その時のオーラ=その人自身だという視点から判断してしまうと、ク ライエントの可能性を制限し、固定する事になるでしょう。 逆に言うと、それを、セッションで有益に活用出来るという事でもあるのです が。弊社の「エネルギーリーディングトレーニング」を修了したフラワーエッ センスセラピストは、複数の超感覚を連動させてオーラドローイングを行いま すが、分かりやすい表現形態として活用している例だと思います。 いずれにせよ、これらの超感覚をセッションで活用する上では、「観る事」の クリアさが求められるでしょう。セッションの提供者として、オーラを見る時 も、行為に巻き込まれていない「観る事」のクリアさが大切だという事です。 講座をしていて、書籍や教師から教えられた知識の影響を受けているプロの方 が、過去の固まったイメージから見てしまう故に、「観る事」が難しい場合が あります。先入観のない人、瞑想をしている人の方が、むしろエネルギーの体 験にすんなりと入れたりするのですね。 ところで、西洋の精神世界系で、道のりのプロセスで起こるサイキック を“悟った”事だと思いこんでしまいがちな背景には、その時点で、“悟った 自己イメージ”に同化しているマインドを上方から一気に吹き飛ばすような、 バッサリとした一喝のメソッドがない事も関係しているかもしれないと思って います。 日本の伝統的な修行のように、時にはマインドを混乱させたり、一瞬にしてマ インドを気絶させるアプローチがないのですね。 西洋のスピリチュアルな道では、マインドを鎮めるというよりも、むしろ、マ インドを詰めて成長していく側面があるのではないかと思います。そこには、 日本人の特徴としてよく挙げられる日本人的な努力とはまた違う、自己イメー ジを基盤にした、マインドでの努力と苦悩のプロセスがあるのですね。 例えば、“道を行く選ばれし者”といった光の自己イメージの拠り所がない と、長い道のりのプロセスにいる自己の認識感を混乱させ、不安にし、対極の 闇への怖れを招くかもしれないのです。 しかし、上位身体次元の最初の体験は、「自分が何者か」という自己イメージ の拠り所が死ぬ事で、やって来てくれるものです。 以前、日本人の禅の老師と合気道の師に数十年仕えているというロシア人のド クターと、ラテン系シャーマンとの会話(すごい組み合わせです)に同席して いたのですが、ロシア人が「禅のアプローチにはユーモアと遊びの感覚があ る」と懸命に説明するのに対して、ラテン系は「禅のアプローチは深刻だ」と 強く断定するのですね。 そこには、世界各国の人達と、私ともう一人の日本人もいたのですが、目の前 でロシア人が禅を説いている光景は、何とも興味深いものでした。 日本の微妙な繊細さと西洋の複雑さが違っているように、深刻さやユーモアの 印象やイメージも、日本と西洋では異なるのかもしれません。 日本と西洋では、マインドの構造や響き方が違うのですね。 こういった違いは、沈黙やスペースをどう認識し、捉えているかという事とも 関係しているように思えます。(これには、上位身体の最初の次元、覚醒の次 元である第5身体も関係しているかと思います。) 西洋人と同席すると、ずうっとしゃべりっぱなしである事がよくあります。飛 行機でお隣がアメリカ人だったりすると、大変です。 マインドとは、言葉でもあります。マインドの次元では、沈黙が、その主体に なる事はないのです。 西洋ではマインドが、日本では沈黙が発達し、それらは、スピリチュアルな成 長の道のりにおいても、活用されています。 沈黙、あるいは削ぎ落としていくといったマイナスや否定形によるアプローチ は、第3身体の光の自己イメージをその道のりで活用する西洋人は、不安に なってしまうのですね。 西洋では、第3身体の次元において完璧さを求める故に、第3の次元で成長を ストップさせてしまう事があります。霊的成長の道のりで吸収する知識や体験 が“完璧になる為”のものであるなら、第3身体はどんどん重くなり、緊張 し、第4の次元へと飛べなくなります。 また、セラピーやヒーリングにおいて、バウンダリーについて学ぶ事がよくあ りますが、バウンダリーの起点を下位次元だけに置いて理解すると、強者と弱 者、上の者と下の者、与える者と与えられる者、助ける者と助けられる者とい う隠れた分裂や動きの中で、ヒーラーの第3身体はとても緊張します。それ は、時には、一種の過度のプロテクションや攻撃にもなるでしょう。ハートの 交流が起こらない為、クライエントは、エネルギーの壁をサトルな次元で感じ るかもしれません。 カウンセリングにおいても、クライエントとの適切な距離について学びます が、教科書通りにする事で、センタリングがぶれたり、目の前の生きたクライ エントに機能しない場合もあります。これもまた、下位のエネルギー次元に、 自己の中心を置こうと頑張る事が関係しています。 また、第3の次元の闇や否定的なものを極度に怖れ、閉ざす事で、本来の力に ぼんやりとした霧がかかり、まどろみに落ち、光の次元に眠り崩れる感じにな る場合もあります。これは、日本人にもありがちな傾向かもしれません。 下位のバウンダリーを超える事は、上位の次元で起こります。 生がもたらす両面を認める事から、「観る事」へと上昇します。 ハートにもその鍵がありますが、リーラはその達人でしょう。セッションをし ていて、エネルギーワークに窮屈さや疲労を感じるなら、ハートの道、気づき と観照の道が、それをブレークスルーし、上昇していくサポートとなります。 「マウントフジフラワーエッセンス講座」では、回を経ながらエネルギーを多 次元的に扱い、それらの次元へと開いていきます。光であれ闇であれ、過去を 基盤にした自己イメージから行為する事、そこから世界や自他をあてはめる事 から自由になっていきます。 その為に、その時々のグループのエネルギーによっては、時には意図的に、参 加者の方にプレイフルに不安になってもらう事もさせて頂いています (!?)。 「バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座」でも、何らかの技法を使っ て適切なボトルを選ぶといった、カルチャーセンター的(すみません、わかり やすいようにあえて使います)にセッションの技法と態度を習う事で完了する のではなく、より深い次元から人生と自他と向き合う事を体験していきます。 自己イメージのフィルターを通し、「あなたは何者か」をマインドで判断する 次元を超えた、深みへと開いていきます。 そこでは、「このボトルは有名人で言うなら○○のタイプ」、「△△さんは ◇◇のボトルのタイプ」といったマインドの機能を使った見方、また、問題を 抱えているクライエントといった枠組みを手放します。 「私は○○な人」「あなたは○○な人」という、一見安心感を与える判断は、 自他の未知なる成長を制限してしまいます。今ここと未来を、過去によって決 める必要はないのです。 人生を変容する深い癒しは、これらを手放したところで、いつでも振動してい ます。 エネルギー解剖学的にみると、サトルボディやチャクラの異なる次元だけでは なく、ひとつのチャクラにも、ある種の次元の違いのようなものがあります。 私達のチャクラの外側には、より個人的な情報が、そして、内側には、家族、 国民性や民族性といった、集合的な情報がインプットされています。内に入れ ば入る程、普遍的な次元に近付いていくとも言えるでしょう。 そして、これらの構造を高みから観るならば、日本人、西洋人といった括り も、単なるイメージだという気づきが起こってきます。 それらは、過去からの体験や情報を元にした、「反応」なのです。 私達は、過去を元に現在を見て、過去から現在に反応を起こしているのです ね。自分に対しても、目の前の人に対しても。それ故に、人生を生き辛く感じ たり、お馴染みの現象を引き寄せたりして、やっぱり変われないと思ってしま うのです。 誰もが、幸せになりたい、愛を分かち合いたいと、深いところで焦がれている にも関わらず。いえ、焦がれているからこそ。 いつも、現象は、今の、目の前で起こっています! 目の前で起こっている事と、それによって引き起こされる自分の反応は、それ が思考であれ、感情であれ、イメージであれ、何の関係もありません。 輪廻転生という長い単位での過去の情報をインプットしている第3身体も含 め、下位身体の次元での“努力”からは、この事の理解には行き着かないので す。 「理解」は、上位身体の高みからやって来ます。 あなたは、何者ですか? (つづく) …………○…………○…………○………… スケジュールの都合で、すみませんが、次回は10月6日になります。10月 になったら、またお会いしましょう。 【大切なお知らせ】 メルマガの読者様で、ハートサポートシステム(有)主催の各種「フラワー エッセンス基礎講座」、「フラワーエッセンスプロ養成講座」について、名 称、プログラム内容、システム、文章表現等が類似したものと間違われたり、 編入出来ると誤認されるケースが起こっているようです。 ハートサポートシステム(有)の修了証は、主催のオリジナル講座でのみ発行 され、全「フラワーエッセンスプロ養成講座」の修了生は、「日本フラワー エッセンス協会」の認定資格を取得する権利を持つ事が出来ます。 それ以外のところで、修了証、認定証を発行している事実はございませんの で、混同されぬようお願い申し上げます。 もし、これらの件に関してお困りの事、分からない事がございましたら、ご遠 慮なく弊社にご相談下さい。 この連載に関連した内容を、「リヴィングエナジー」最新号にも執筆していま すので、よろしければ、そちらも併せてお読み下さい。 ユニティインスティチュートで開催している「サトルボディヒーリング」のト レーニングで詳しく学ぶことができます。 http://unityinstitute.jp/subtlebody.html 書籍で学びたい方は「サトルボディヒーリング」をご参照ください。 http://oshoartunity.com/mail/orderform.cgi また、「マウントフジフラワーエッセンス」については、「マウントフジフラ ワーエッセンスとエネルギーの世界—花の“Being”—」をご参照下さい。 http://www.floweressence.co.jp/Essence/MFbook.html …………○…………○…………○………… *最新ワーク情報・個人セッション・無料小冊子のご請求* 「マウントフジフラワーエッセンス基礎講座」は、2011年2月3日から。 「バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座」は10月19日から。「レイ キ」?&?は8月28日&8月29日に開催。これらの最新ワーク情報と各種 個人セッション、無料小冊子のご請求は下記より。 http://www.floweressence.co.jp/ …………○…………○…………○………… *筆者パビットラのプロフィール* フラワーエッセンス(以下FE)開発者、指導家。富士山周辺に咲く花から日 本で最初にマウントフジFEを開発。日本で初めてFEをワークに導入し、日 本人初の関連書籍「バッチ博士のフラワーエッセンスガイドブック」を執筆 し、その後、「マウントフジフラワーエッセンスとエネルギーの世界—花 の“Being”—」を執筆。日本におけるFEの先駆的役割を果たし、ハートサ ポートシステム(有)、日本フラワーエッセンス協会にて、フラワーエッセンス を用いた各種セラピー、セラピストの育成、執筆、開発等に努める。心理療法 家、カウンセラー、エネルギーワーカー、ボディワーカーでもある。「セラ ピー現場ですぐ機能する」をモットーにした講座の参加者は、セッションが きっかけとなった方から、セラピストや医療関係者迄幅広い。卒業生はプロと して活躍中。 |
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