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パビットラさんの「フラワーエッセンス」


SB篇第81回:第7身体 その13

【日常とセッションに役立つチャクラ・サトルボディ・エネルギー解剖学】

マウントフジフラワーエッセンスからみたサトルボディ、エネルギーワークを
テーマに、今回も引き続き、第7身体についてのお話を続けていきましょう。

東洋と西洋のスピリチュアルなアプローチの比較から、言葉や認識の次元から
は決して「認識」する事の出来ない第7の次元を、西洋的なプロセスの中で理
解する事は困難である(というより、西洋的特質から困難な道を選ぶ)といっ
た事を、何度か書きました。
だから、上位の次元を探求する西洋人の多くが、やがては東洋に向かうといっ
た現象が、スピリチュアルや心理の世界で、昔から起こってきたのですね。
今回も、そんな東洋と西洋という切り口を基本に、上位と下位のサトルボディ
の関係を詳しく見ながら、探求していきたいと思います。

まずは、東洋と西洋のスピリチュアルなプロセスの違いが最も分かりやすい、
低位身体の最後の次元である第3身体から始めていきましょう。

下位の次元には二元性がありますが、第3身体には、光と影が存在していま
す。(第3身体については、以前の連載をご参照下さい)
西洋では、スピリチュアルであれそれ以外の領域であれ、第3の次元の光のあ
たっている部分—正しさ、強さ、優位にいる事—といった光の極で生きようと
する特徴があります。その傾向は、第3身体のエネルギーブロックが持つ、硬
さ、緊張、分裂、追い立てるような質としても、リーディングする事が出来ま
す。

第3身体にある自己イメージの光の極では、“私は正しい” “私は勝者だ”
“私は善だ”といった大前提ありきで、自分自身をみなす事が起こります。
そんな自己イメージの光の極に自分を固定しておく為には、反対の極に同じだ
けある “私は間違っている” “私は敗者だ” “私は悪だ”といった側面
を、光のあたらない影の中に封じて、観る事、気づく事を避ける必要がありま
す。

でも、光が光である事を確認する為には、影が必要です。光だけに留まり続け
る事は出来ません。だから、内側にあってはならない影を、外に見つけます。
“私は正しく、あなたは間違っている” “私は勝者で、あなたは敗者
だ”“私は善で、あなたは悪だ”といった外側との差別化、光と影の戦いが始
まります。
ですが、実際は、その分裂と戦いは、その人の第3身体の中で起こっているん
ですね。

第3身体には、戦い、行動といった動的な要素が含まれており、対象に打ち勝
とうと付き進むのですが、その戦いは内側でも起こっていて、第3身体のエネ
ルギー場を緊張させ、エネルギーを消耗させていきます。
そこには、たくさんの恐怖も隠されています。

興味深い事に、第3の次元の高位の次元は、第6の次元なのです。
(この上位と下位のサトルボディのエネルギー的な関係性は、瞑想やエネル
ギーワークを通した私自身の経験から、現場で機能するものとして体系化して
いったものです。プラサードが体系化した第5チャクラのリングと同様に、既
存の書籍には紹介されていないかもしれません。興味のある方は、「マウント
フジフラワーエッセンス講座」で体験して下さい。)

第6の次元は、「第3の眼」の機能も関わっています。第3の眼の本質的な作
用は、千里眼的な動的なものではなく、気づきと観照です。中心に在って、巻
き込まれる事なく、ありのままに観る質です。
だから、第3身体次元において、自己イメージの光の極に留まって物事を観る
という事は、第3の眼の本来の機能が、真の意味では開いていない状態だとも
言えます。
自分自身の第3身体のメカニズムも含め、ありのままに観るスペースがないの
ですね。

ひとつの極に固まって全体を見通せない為、第3の次元にたくさんの判断や批
判がある事に気づけなかったり、第2の次元で感情的なリアクションをしてい
る事を過度に否定したり、といった事が起こりがちです。防衛機制である、同
一視、否認といった様々な心の作用も動くでしょう。
気づいたり、肯定したりしてしまっては、自己イメージの光の極が崩れてしま
うのですから。

西洋のサトルボディの第3次元を集合的に見ていくと、自己イメージの影の部
分に、日本人にはない、根深い罪悪感がある事が見てとれます。その反動で、
自己イメージの光の極に大きくぶり返す事でバランスを取るのですが、それ故
に、第3身体のエネルギーの流れが分離し、亀裂が起こっています。

光の極の自分という役割に同化しているなら、上位次元の天へと上昇している
という“錯覚”に陥る事もあるでしょう。そうすると、本当の高みに進む事
が、困難になります。

また、 “上位”に立つ役割にいるなら、極端になると、いわゆる“恐怖政
治”のようなパワーゲームをしてしまうかもしれません。私達は、片方の極を
強固に抑圧していると、それを外側に見出してバランスをとろうとするのです
から。誰もの第3身体にある影の極が自分にある事を過度に否定するなら、そ
れを、他者の中に見出して、自分自身を光の極に留まらせようとするのです
ね。

様々な関係性や集団の中での役割が、本来の健全な在り方を果たせない時、ま
た、役割の偏った極に同化する時、関わる人々で構成されるシステムも、健全
に機能しなくなります。

“恐怖政治”のエネルギーフィールドの元にいる人達は、その人の良さ、個
性、本質を伸びやかに成長させていけず、可能性の芽を枯らせてしまいます。
そして、“私は間違っていて、あなたこそが正しい”“私は劣っていて、あな
たは優秀だ”という、第3身体のもう一方、影の極に捕えられます。

今も時々あるのですが、一時期、個人セッションや講座が、こういった事の駆
け込み寺のようになった事がありました。
第3身体の偏りや分離が、自他のサトルボディにどのように影響するかのエネ
ルギー的なメカニズムを確認し、その人自身の自然な力が解放される為にどの
ような援助が役立つかに、立ち会わせて頂きました。

サポートを求めて来られた人達のエネルギーをリーディングすると、多くの場
合、自分は間違っている、充分ではない、取るに足らない存在だという自己イ
メージの極に、振られてしまっていました。それ故に、その人が持つ「本来の
力」から、一時的に距離が出来てしまっていました。

同時に、「それはおかしいのではないか」といった何となく分かる直観が、底
流で生きている事も見てとれました。こういった直観は、第3身体と関係して
います。また、その能力は、その人の中にある自己肯定感とのバランスによっ
て、確かさの度合いが変化するでしょう。
第3身体と関わる直観、自己肯定感は、第3身体が持つ「本来の力」が、本来
の力を取り戻すサポートをしてくれます。
「本来の力」は、権威者であろうが誰であろうが、外側からの判断や評価には
依らないものです。この力を思い出す事にセラピストが寄り添うと、その人の
第3の眼も働き始めます。

いずれにせよ、理由や内容に関係なく、優劣や正誤の判断が起こるのであれ
ば、それは、自分が第3の次元にいるというサインであり、「第3の眼」も開
いていないという事です。
セラピストが第3の次元からワークするなら、そこには、ある種の緊張や硬
さ、深刻さのエネルギーがあります。クライエントや参加者は、しばしば充分
なスペースを持てていない萎縮感、自分を低位に見る収縮感を持つでしょう。

「マウントフジフラワーエッセンス講座」、「バッチ博士のフラワーエッセン
ス講座」では、セラピスト、クライエント、観察者といった役割を体験しなが
ら、第3の次元でクライエントを害しない在り方を体得していきます。とりわ
け、グループワークのリーダーとなる勉強中には、「観る事」の学びを、忍耐
強く行っていきます。

リーラが言っていたのですが、西洋では、“自分は正しい”という前提がある
ので(自己イメージの光の極ですね)、間違っている(自己イメージの影の極
です)という事は言いたがらないのだとか。だから、“自分は間違ってい
る”という自己イメージが、表面上は、言動を制限する事があまりないのです
ね。

それに対して、日本人は、“自分は間違っている”という自己イメージを持ち
やすいとの事。これは、光の下に出して表現したい自己イメージが、影の極だ
とも言えるでしょうか。
光なのに影って???
日本人は、この「複雑な面白さ」で、影の自分の方を、光の下で外側に見せる
のですね。日本は、謙虚である事を美徳とする謙遜の文化ですから。反省した
り、自分の至らない点を表現するのが大好きです。
ただ、複雑な面白さという意味合いにおいて、表層の自己イメージが“自分は
間違っている”であっても、単純にそれだけではない事もあるのですね。日本
人の自己イメージは、光であれ影であれ、十二単のように、繊細に幾層にも
なっている気がします。

私自身にも、日本という引力下の次元では、この自己イメージがある事に気づ
いています。
例えば、弊社のサイトでは「フラワーエッセンス講座」の体験談を多数掲載さ
せて頂いているのですが、書いて下さった方にとってはこころの変容の流れと
して自然に書かれたものであっても、講師を褒めた箇所は、数年前迄はほとん
ど削除させて頂いていました。それは、その方自身の力で起こった変容の中
で、自分の内に既にある素晴らしさを、講師という鏡を通して観ておられるだ
けだという「事実」からです。
また、私自身、ポジティブな投影に意識的である事に、注意を向けていた事も
ありました。まだまだ人間的に未熟な自分は(このあたり、日本人的自己イ
メージの表現です)、ポジティブな投影を受けて、“正しく優れた講師”だと
いう自己イメージに、同化してしまうかもしれませんから。
今は、動きの多次元性のそのままを、ただ受け止めています。

???そして、影なのに光。
日本人は、対極の影には、光の自分を隠しています。謙虚さと遜りの下に隠さ
れた強さ。とてつもないダメージの中から再誕生し、急速に成長していく底力
は、集合的にも、普段は隠されています。追いつめられた日本人、逆ギレした
日本人のパワーは、ヤバいです。
サムライの姿には、この両極が表現されているのではないかと思います。

また、和を尊ぶお国柄でもあるからか、複雑な光の元での表明であるにも関わ
らず、エネルギーをリーディングすると、日本人の場合、第3身体のこれらの
対極が、西洋のようには分裂していないのです。
その時々で自己イメージの片方が表現されている時でも、内側では、複雑さや
矛盾で混乱する事なく、両極が受け入れられ、行き来しながらバランスが取ら
れていたりします。(西洋人からすると理解不能で、「どっちやねん!!」と
混乱するかも)

だから、西洋のスピリチュアルな道のように、第3の次元の極に長く留まり、
その中で戦ったりもがいたりする困難な道を経ずに、第4の次元にシフトしや
すいとも言えるのですね。

こういった日本人特有の柔軟性のエネルギーは、多くの場合、この国以外の人
には深く紐解けないでしょう。
ヒーリングやエネルギーリーディングのより高い次元では、お国柄の制限を超
えて、エネルギーを観ていく事が起こります。ですが、多次元的に観ていく上
で、この次元を理解しておく事も大切です。リーラ達は、日本人をよく理解し
ている珍しい西洋人ヒーラーだと思います。

興味深いのですが、私の周辺では、自ら「高い段階に至った」、「悟った」、
「スピリチュアルな道を行く選ばれた人間だ」と言う海外のヒーラーはいるの
ですが、日本人には一人もいないのです。
知っている日本や東洋のトラディショナルな高僧達でさえ、そういった事を表
明する人はいません。逆に「僕、特別な力はありませんから」、「生き神様の
ように言われますが、修行も慣れれば健康法のようなものです」、「寺院でも
世間でも、人の悩みや問題はどこに行っても同じです」、「私は普通の人間で
す。ジャージ来ている時は誰も尊敬の目で見ませんから」と言い、人々のポジ
ティブな投影をバッサリ切ってくれる(!!)高僧もいます。

公的なところでは、日本の修行はストイックで深刻な集合的イメージがあり、
それに憧れる西洋人も多いのですが、公とはまた違う側面で関われば、人間的
なユーモアの感覚がたくさんあり、そこから伝わる事が多かったりします。

このように、日本と西洋の第3身体の自己イメージには、それぞれが持つ個性
があります。
だから、西洋の光と影、善悪の対比の中でのスピリチュアルなアプローチや、
能動的な心理療法を日本人が行うと、時には、それが害になったり、症状が悪
化する場合があります。本来の良さを、悪いもの、劣ったものだと思い込み、
同じところに留まって、出られなくなる事もあるでしょう。

また、幾重もの次元で同時に、矛盾さえ自然に捉える日本のスピリチュアルな
アプローチが、白黒、善悪に分割する西洋人には強いストレスがかかり、大混
乱する事もあります。(マインドを大混乱させるのも、たまにはいいと思うの
ですが???)
日本の修行には、高位次元へとシフトするのに有益な、言わばダブルバインド
的なアプローチがたくさんあります。
この、西洋的マインドや知性からは解読不能なものに深入りはせず、 文化が
持つ“雰囲気”や曖昧なイメージという浅い次元で、理解されている事もある
でしょう。その方が、“安全”ではあります。

いずれにせよ、東洋的であれ西洋的であれ、山頂であれ下界であれ、この世界
での虹の7色、両極のドラマの「現場体験」を通して、霊的な成長は起こりま
す。
そして、第3の次元で達成する事、獲得する事は、霊的成長の自己イメージを
私達に与えてくれます。ですが、それは、いつでも変動し得る“単なるイメー
ジ”であり、“単なるエネルギー”であり、実存の体験ではありません。

時空の管理下にある次元では、あらゆる事はプロセスであり、変化の中で循環
していくものであり、ここで完了というものはないのです。
達成したものの中身、大きさ、量、満足度等に関係なく、私達の意識が肉体を
離れる時、それらのお宝は全て地上に手放していくしかなく、そこからもらっ
た自己イメージのエネルギーも、磁力が失われていきます。
だから、生きる事は、自己イメージを捨てる事、手放す事でもあるのです。

手放す事は、第3の次元で言うなら、強さ、勝つ事の光の対極である、弱さ、
負ける事の影の極。
私達が手放しながら生きる時、生きる事は、もっともっと自由になっていきま
す。それは、次の次元の上昇への誘いともなるでしょう。

そして、死の敷居をまたいだとしても、そこにもまた、別の次元の手放しのプ
ロセスが待っているのです。
(つづく)

        …………○…………○…………○…………

次回は、8月25日にお会いしましょう。

【大切なお知らせ】
メルマガの読者様で、ハートサポートシステム(有)主催の各種「フラワー
エッセンス基礎講座」、「フラワーエッセンスプロ養成講座」について、名
称、プログラム内容、システム、文章表現等が類似したものと間違われたり、
編入出来ると誤認されるケースが起こっているようです。
ハートサポートシステム(有)の修了証は、主催のオリジナル講座でのみ発行
され、全「フラワーエッセンスプロ養成講座」の修了生は、「日本フラワー
エッセンス協会」の認定資格を取得する権利を持つ事が出来ます。
それ以外のところで、修了証、認定証を発行している事実はございませんの
で、混同されぬようお願い申し上げます。
もし、これらの件に関してお困りの事、分からない事がございましたら、ご遠
慮なく弊社にご相談下さい。

この連載に関連した内容を、「リヴィングエナジー」最新号にも執筆していま
すので、よろしければ、そちらも併せてお読み下さい。

「サトルボディ」については、「サトルボディヒーリング」をご参照くださ
い。
http://oshoartunity.com/mail/orderform.cgi

また、「マウントフジフラワーエッセンス」については、「マウントフジフラ
ワーエッセンスとエネルギーの世界—花の“Being”—」をご参照下さい。
http://www.floweressence.co.jp/Essence/MFbook.html

       …………○…………○…………○…………

*最新ワーク情報・個人セッション・無料小冊子のご請求*
「マウントフジフラワーエッセンス基礎講座」は、次回は2011年春頃開催
予定。「バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座」は10月19日から。
「レイキ」?&?は8月28日&8月29日に開催。これらの最新ワーク情報
と各種個人セッション、無料小冊子のご請求は下記より。
http://www.floweressence.co.jp/

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*筆者パビットラのプロフィール*
フラワーエッセンス(以下FE)開発者、指導家。富士山周辺に咲く花から日
本で最初にマウントフジFEを開発。日本で初めてFEをワークに導入し、日
本人初の関連書籍「バッチ博士のフラワーエッセンスガイドブック」を執筆
し、その後、「マウントフジフラワーエッセンスとエネルギーの世界—花
の“Being”—」を執筆。日本におけるFEの先駆的役割を果たし、ハートサ
ポートシステム(有)、日本フラワーエッセンス協会にて、フラワーエッセンス
を用いた各種セラピー、セラピストの育成、執筆、開発等に努める。心理療法
家、カウンセラー、エネルギーワーカー、ボディワーカーでもある。「セラ
ピー現場ですぐ機能する」をモットーにした講座の参加者は、セッションが
きっかけとなった方から、セラピストや医療関係者迄幅広い。卒業生はプロと
して活躍中。

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