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パビットラさんの「フラワーエッセンス」


SB篇第86回:第7身体 その18

【日常とセッションに役立つチャクラ・サトルボディ・エネルギー解剖学】

マウントフジフラワーエッセンスからみたサトルボディ、エネルギーワークを
テーマに、第7身体とその周辺を探求する為に、今回も、上位と下位のサトル
ボディの特質とその関係について、見ていきたいと思います。

前回迄、第3身体の次元を超えていく上で、第3身体の上位の姿である第6身
体(私の個人的経験からの体系化ですが)と関わる「第3の眼」を開く事につ
いて、しつこくお話をしてきました。

第3身体次元にある自己イメージこそが、“今のありのままの現実とは違って
いたい”という欲望や、“今のありのままではない〈何者か〉になりたい”と
いう願望が、潜んでいる場所なのです。だから、第3身体は常に緊張し、人生
や自他を、スピリチュアルな道においてすら、成功と敗北の対比で見たりする
のですね。

これ迄も東洋と西洋のアプローチの個性についてお話してきましたが、特に西
洋的なマインドからみて、エゴのしっかりとした確立は、スピリチュアルな道
を踏み外す事なく進んでいく上で、重要な条件となっています。
しかし、そのアプローチの仕方によっては、成功と敗北という幻想を真実と捉
える第3身体を、更に緊張させる事もあります。エゴの独尊と独善が確立され
ればされる程、統合の道ではなく分離の道に踏み込んでいる事に、盲目になっ
てしまうのです。

第3身体のエゴの領域を強固にする事は、道を進んで行く上で大切です。です
が、それが調和的に機能する上で、第6の次元に通じる「第3の眼」とのリン
クが重要なのです。「第3の眼」の観照との橋架けがない時、強化された第3
身体のエゴは暴走し、気づく事なく、様々な欲望や願望に焼かれます。

たとえ第3の次元から次の第4の次元への上昇の一瞥を体験したとしても、そ
こにドラマを見守る明るさがなければ、また地上に落とされてしまうかもしれ
ません。そんな時、一瞥の後にエゴが感じる差異の苦しさは、それ以前とは、
また違った質を帯びてくるでしょう。
それは、上位へと進んでいく上での火の浄化、純粋なものが残る前の破壊と再
生のプロセスでもあるとも言えます。

例えば、今の時代(昔からあるとも言えるかも)、スピリチュアルが、第3身
体次元を満足させるマネーゲームやポリティックスとして成り立っている事が
少なくありません。ある段階では、その願望実現にいたいだけいて、そこから
の満足を受け取ってもいいのです。

その一方、その次元の“スピリチュアル”だけで生きていると、それ以上の上
昇を頭打ちにもします。そして、もしも健全に、ある領域での発達が徐々に目
覚めているのであれば、そこに居続ける事が辛くなってくるでしょう。第3身
体的な成功と敗北の極を、振り子のように動かされ続けるのですから。
この分離の痛みを感じる事も、第3身体の弱さの極を許す事も、人によって
は、変性と上昇が起こる上で、必要な通過のプロセスだとも言えるのですね。

第3身体のビジネスマインドやポリティカルマインドを使い、スピリチュアル
を表層的に取り入れる事は、裾野に広げるという役割も担っています。
ただ、もしも魂が24金に焦がれているなら、そこから更に進んでいくしかあ
りません。
高位身体の次元は、表層で受け取られる事はありません。それらは、言葉や行
為の情報を超えたところで、「伝達」されるのです。
ちょっと乱暴な言い方かもしれませんが、高位次元から見れば、表層に現れて
いる行為の内容は、何をしていてもあまり関係ないのですね。
言いかえるなら、受け取り手の「志」に見合ったところのものだけが、その人
自身に依り、受け取られるとも言えるのでしょうか。

また、それと同時に、スピリチュアルなある領域では、たくさんの“混ぜ
物”があると、結果的に、あまりいい影響を与えない事もあるのです。
例えば、自然界の神聖な領域は、私達人間のように、全体から分断した複雑な
欲望から、考えたり行為する事はありません。この部分で人が自然界を扱う
と、たとえ表層では“成功”の様相を示していたとしても、既に人は“敗
北”しています。
そして、どんな時にでも、自然界は勝利しているのです。

欲望の檻の外に在って、「第3の眼」から観照するアプローチは、東洋で発達
してきました。
今のありのままの現実をそのままに、状態に依らないありのままを見る事。
「第3の眼」は、状態を格付けしたり、条件を取捨選択する事とは無関係に、
物事の成り立ちや起こりようの全体を、ただ見守るのです。
つまるところ、その観照は、西洋がどうの東洋がどうのといった分離の思考を
突き抜けた、メタな眼差しなのですね。

そして、興味深い事に、心理でも霊的な道でも、東洋でも西洋でも、上昇の段
階を進んでいくと、いつかは、枠組みの違いを超えたメタな領域に開かれ始め
るのです。

だからこそ、第3身体次元の縛りが解かれていくであろうこれからの時代、日
本で育まれてきた、自然界を打ち負かしてきたのとは違う在り方が、どんなふ
うに世界へのギフトとなっていくのか楽しみにしています。

ひとりの人としての一生は、短いものです。
「今の自分にとって、何が本当に最も大切か?」の問いかけに、自分という存
在の核の近いところで振動する事は、自然にメタな次元へと目覚めていくきっ
かけとなるでしょう。

例えば、リーラ達は、誰にも内在するその乾きを呼び起こし、喜びと共に自分
の人生を生きる事のワークを、提供しているかと思います。
スピリチュアルな言葉や行為の表層だけでは、中心近くからの呼び覚ましは起
こりません。その人の高位身体の実体験とつながった深みの伝達でしか、それ
は起こらないのです。
もしかしたら、禅の話にあるような師と弟子の出会いというものは、その極み
とも言えるかもしれません。

実際、高みを実体験し、自分のワークや役割を通しての伝達を意識化している
人達は、スピリチュアルな世界でもそんなに多くはありません。
そして、高みへの乾きによって出会いが起こり、出会いを通して伝達というも
のが起こる事から、徐々に変化してきてはいますが、現段階においては、爆発
的に一般受けする事もあまりないのですね。(尚さん、こんな事、書いてもい
いでしょうか???)

これは、第3身体の次元で生き続ける事はよくない、という意味ではありませ
ん。「第3の眼」から見ると、この世界のあらゆる要素は、自分自身の内でも
あり、究極に内包されるものなのです。

この多彩な世界を今世生きている中で、私自身が意識している事は、リーラ達
もそうであるように、高みへの探求です。
この24金には、第3身体の成功と敗北のマインドゲームや、妥協や嘘が混じ
り込む事は出来ません。もし、人生の中で、意識の高みの体現と出会ってし
まったなら、魂は、その体現から伝達された「何か」を、知らなかった頃には
戻れないのです。

例えば、マウントフジフラワーエッセンスを通して、エネルギーワークを通し
て、高みへと、縁ある人達と互いに開いていく事も、探求のひとつの現れで
す。
勿論、この世界でのあらゆる役割がそうであるように、サトルボディも、チャ
クラも、「本当の」私達自身ではありません。ですが、この世界の何らかの糸
口を通して、あらゆるものの核にある「何か」の伝達を、探求していきたいと
願っているのです。

それが、私の第3身体の背後にある、願いでもあるのかもしれません(!?)
(つづく)

        …………○…………○…………○…………

次回は、2月23日にお会いしましょう。

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*筆者パビットラのプロフィール*
フラワーエッセンス(以下FE)開発者、指導家。富士山周辺に咲く花から日
本で最初にマウントフジFEを開発。日本で初めてFEをワークに導入し、日
本人初の関連書籍「バッチ博士のフラワーエッセンスガイドブック」を執筆
し、その後、「マウントフジフラワーエッセンスとエネルギーの世界—花
の“Being”—」を執筆。日本におけるFEの先駆的役割を果たし、ハートサ
ポートシステム(有)、日本フラワーエッセンス協会にて、フラワーエッセンス
を用いた各種セラピー、セラピストの育成、執筆、開発等に努める。心理療法
家、カウンセラー、エネルギーワーカー、ボディワーカーでもある。「セラ
ピー現場ですぐ機能する」をモットーにした講座の参加者は、セッションが
きっかけとなった方から、セラピストや医療関係者迄幅広い。卒業生はプロと
して活躍中。

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