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パビットラさんの「フラワーエッセンス」


SB篇第52回:第5ch第2ring(2)

【日常とセッションに役立つチャクラ・サトルボディ・エネルギー解剖学】

この連載は、現在「喉の第5チャクラにある5つのエネルギーリング」のお話
に入っています。マウントフジフラワーエッセンスによるエネルギーリーディ
ングやヒーリングの体験もからめて、今回も「第2リング」についてです。
前回、今世であれば幼少期の両親やごく近しい人との密接な関わりと愛情の体
験の情報がインプットされた「第2リング」が、現在の自分が、他者と親密に
なる際の振る舞いを支配しているといった話をしました。
時には第1チャクラのサバイバルの次元も深く関わる、親密な愛情の体験。今
回は、その詳細と、それを昇華していく可能性について書いていきましょう。

前回書いたように、たったひとりでは生きていけない幼い頃、生きる為の現実
的な環境が保護されていると同時に、愛情や親密さを感じるという感情的な保
護の体験は、とても大切です。
まだ独立した個としての次元が発達していない幼い子にとって、肌が触れ合う、
あるいはひとつ屋根の下にいるといった密接した距離で、多くの時間を共にす
ごす人から受ける影響は、とても大きいものです。
たとえ外側で親密な態度を見せていたとしても、その背後に隠した感情も含め、
深くつながっている人からの情報を、その子の第2身体は敏感に吸収します。
外と内の矛盾、混乱も含めて。
そして、類似の体験が繰り返されるたびに、それは、その子の人間観、世界観
として第2リングにインプットされ、大人になった後も、その過去の信じ込み
を元に、人々や世界と関わるようになるのです。

家庭、仕事、地域、恋人、友人をはじめ、人間関係、人との関わりというもの
は、人生のあらゆる領域において、感情的な心地よさや満足感は勿論、環境的
な快適さや満足を得る事にも、大きな影響を与えます。
また、それとは逆に、人間関係が愛情豊かで親密で、気持ちが通じ合っている
ならば、環境が多少満たされていなくても、私達は、満たされた感覚を感じる
ものです。

個人であれ集団であれ、私達が、そこから自発的に離れる時の大きな理由のひ
とつは、愛情や気持ちの共鳴、共有を感じられない事であったりします。

私達は、他者を通して、自分自身の気持ちと、自分自身がここに居る意味を確
かめようとします。時には自分の分身とも言っていいような、深い愛情を感じ
る存在から、愛情という栄養が伝わって来ないと、自分自身を空虚に感じるで
しょう。

愛情や親密さへの欠乏感がある時、私達は、その代償になるもの、例えば、過
剰な食べ物、興奮するイベント、ゴージャスなモノといったもので、その空虚
な感覚を埋めようとしたり、麻痺させようとしたりします。こういったパター
ンも、第2リングにインプットされ、固定され、そこから抜け出にくくなって
いきます。
そういった事から、人であれモノであれ、依存、中毒といったテーマに対して
は、第2リングへのワークが大切だと言えるでしょう。

愛情ある触れあい、親密で満たされ、心地よい感覚を得ようとする焦がれから、
また、それを失う事への恐れから、私達は、様々な事をやり始めます。他者に
も、自分にも、他者と自分との間にあるふたりの関係の仕方にも。

第2リングにスペースがなく、過活動で不安定な場合、他者と自分との関係の
仕方に、不安定さとして表現されます。それは、相手を求めているというより
も、母子をつなぐ臍の緒のような、ふたりをつなぐ愛情の絆、関係の仕方その
ものを求めているかのようです。

私達が成長すると、母親と一体である事から離れ、ひとりの個となっていきま
す。そこから離れて、より大きな世界に出ていきます。
人と人との間の絆そのものは、親密であったとしても、ふたりの間にある「距
離」なのです。空虚感から、そこを満たして距離をなくそうとすると、関係性
に様々な問題が起こります。

多くの人の第2身体は、身体が何歳になっても、お母さんを求める無垢な子供
のままのようであり、夢見る小さな少年や少女のままのようでもあります。
この身体が活発な人の中には、たとえそれが不安定であったとしても、そのエ
ネルギーの質に、ある種の無垢さ、甘さ、丸みがある場合があります。そんな
彼等の第2リングは、健康的であれ不健康的であれ、人を惹き付けるスキルが
インプットされています。
セラピストが彼等を援助する際には、センタリングと共に、安定した距離とい
うものが大切になってきます。セラピストのセンタリングを通して、中心に在
る感覚が、クライエントのサトルボディに伝達されるのです。カウンセリング
の基本的な技法にのっとって、遠のいたらそれを酌みとって距離をとり、近付
いてきたら距離を縮めるといった方法、その逆に、近付きすぎるので距離をと
るといった具合に、“適切”な距離を求めてセラピストが自分のセンターから
はずれると、巻き込まれたり、傷つけてしまう事もあるのです。共感と同情の
境目が、曖昧になってしまう事もあるかもしれません。
彼等には、「愛される人」といった表現も出来る、ある種の引力があります。
その良さが健康的に表現されていく上で大切なのは、全てを受け入れるハート
と、第2身体をつなげる事です。第2身体の無垢な子供の感情をそのままに抱
きとめ、癒してくれるのは、他者ではなく、その人自身のハートなのです。そ
れを、セラピストは援助します。その人が自分自身のハートとつながったなら
ば、他者との関わりも変化し始めるでしょう。

第2を第4へと昇華している「愛される人」の代表は、リーラです。彼女を知
っている人達なら、皆がきっとそう思うでしょう。全面的にハートからワーク
するリーラは、とても可愛く愛される人です。

セッションをしていると、様々な体験をして来られたクライエントさんに出会
います。その人がただこの世界に在る事の尊さにハートが触れた時、また、そ
れをサポートしている存在を感じた時、涙が出そうになる事があります。エネ
ルギーワークで横になり目を閉じているクライエントさんの脇で、目立たぬよ
う鼻をかんでいる私がいるとは、クライエントさんは夢にも思っていないでし
ょう。基本的に、セラピストがクライエントの前で泣く事はご法度ですから。
でも、リーラは、泣く事を抑えないのですね。そしてそれが、クライエントさ
んを援助します。そこには、同情とは違う質のエネルギーがあります。セラピ
ーやカウンセリングのルールを超えたところでのハートの可能性というものを、
リーラ達から感じさせて頂いています。
(つづく)

        …………○…………○…………○…………

来週もまたお楽しみに。

この連載に関連した内容を、「リヴィングエナジー」最新号にも執筆していま
すので、よろしければ、そちらも併せてお読み下さい。

       …………○…………○…………○…………

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筆者パビットラのプロフィール
フラワーエッセンス(以下FE)開発者、指導家。富士山周辺に咲く花から日
本で最初にマウントフジFEを開発。日本で初めてFEをワークに導入し、日
本人初の関連書籍「バッチ博士のフラワーエッセンスガイドブック」を執筆。
日本におけるFEの先駆的役割を果たし、ハートサポートシステム(有)、日本
フラワーエッセンス協会にて、フラワーエッセンスを用いた各種セラピー、セ
ラピストの育成、執筆、開発等に努める。心理療法家、カウンセラー、エネル
ギーワーカー、ボディワーカーでもある。「セラピー現場ですぐ機能する」を
モットーにした講座の参加者は、セッションがきっかけとなった方から、セラ
ピストや医療関係者迄幅広い。卒業生はプロとして活躍中。

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