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[ご質問]
いつも楽しく拝見させていただいております。
よくスピリチュアリティという言葉をよく耳にしますが、どういう意味なの
かわかりません。霊的なというのも聞いたことがありますが、ピンとこない
です。具体的にはどのように解釈したらよいのでしょうか?
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[回答]
この質問も「スピリットとは何か?」という質問に似ていますね。
同じことを別の角度から見てみましょう。
「よくスピリチュアリティという言葉をよく耳にしますが、どういう意味なの
かわかりません。霊的なというのも聞いたことがありますが、ピンとこない
です。具体的にはどのように解釈したらよいのでしょうか?」
ってことですが、
この意味はわからなくて当然ですし、具体的には解釈できないんです。
ちょうど今、このメルマガで生命の木のことを書いていますね。
ちょうどケテルとコクマとビナーの説明も終わったところですが、この3つの
三角形が、生命の木ではスピリチャリティに該当しますね。
ここは、まだ思考とか感情になる以前の状態、インスピレーション、閃き、魂
の領域というようなものなんですね。
ものごとの「エッセンス」、エネルギーの源、のようなもんなんです。
ライダーデックのウエイト版のタロットで、ワンドのエースの図を見てもらう
とわかるのですが、中間に浮かんだ雲の中から手が出てきてワンドを差し出し
ています。
こういうイメージなんです。
まだ概念とか言葉にならない状態なんです。
だから言葉では説明できないんです。
カバラでも、このスピリチャリティの部分は瞑想の仕方を教えるだけで、自分
で体験するしかない部分なのですね。
その生命の木での瞑想の仕方というのも数回前のメルマガで書いてありますが、
そこは言葉で解説できる領域ではなく、その人個人が体験していくことが必要
な領域なんですね。
「スピリチュアリティについて、具体的なことお知りたければ、京セラの創業
者である稲盛和夫氏の書かれている、『生き方』(サンマーク出版)を読まれ
るといいでしょう。
魂を持って生きるというのはどういうことかということ、魂の磨き方が、その
体験から書かれています。
その一部だけを引用してみます。
「死を迎えるときには、現世で作り上げた地位も名誉も財産もすべて脱ぎ捨て。
魂だけ携えて新しい旅立ちをしなくてはならないのです。」
「試練を「機会」としてとらえることができる人——そういう人こそ、限られ
た人生をほんとうに自分のものとしていけるのです。
現世とは心を高めるために与えられた期間であり、魂を磨くための修養の場で
ある。人間の生きる意味や価値は心を高め、魂を錬磨することにある。まずは
そういうことが言えるのではないでしょうか・」
「魂というものは「生き方」次第で磨かれもすれば曇りもするものです。この
人生をどう生きていくかによって、私たちの心は気高くもなれば卑しくもなる
のです。」
このようなことを考え、実践していくことの中から、自分にとってのスピリッ
ト、スピリチュアリティを見いだしていけるのだと思います。
皆さんにとってのスピリット、スピリチュアリティとは何かを見いだしてくだ
さいね。