主要な洞察
光線のマスター : キリスト
レッドが三原色の一番目であると心底から主張しないような芸術家も、塗料会社も、あるいは学校の先生もいないでしょう。しかし、これがそうではないことを示す強力な証拠があります! 真理を追究するには、色彩についての理論に対立しても、色彩現象の方を承認する必要があります。
オーラソーマは、芸術家、監督、哲学者、科学者、そして『ファウスト』と古典的論文『色彩論』を含む1770~1810年代のドイツの傑作の著者であるヨハン・ウォルフガング・フォン・ゲーテの見解に仲間入りします。無数の再現可能な実験を通じて、ゲーテは二原色――ブルーとイエロー――しか存在しないことを実証しました。
ゲーテは、ブルーとイエローを混合してレッドを作るのは、顔料やクレヨンや絵の具ではうまくいかないことを知っていました。この組み合わせは、純粋な白色光と一緒でなければうまくいかないのです! 透明なガラス瓶に純粋な明るい緑色のオイルを入れ、光がちょうどオイルを透過する位置に置いて光を当てると、そこに同じ鮮明さで赤が浮かび上がるのです!
この色彩の事実前提は二元性に関係しています。その二元性が生命現象全般で、また霊的領域(たとえば、陰/陽)で、そしてオーラソーマでも最も重要な役割を演じているのです。イクイリブリアム ボトルは二元性に基づいています。二色の影響力が重層して注がれています。上層がオイルの層であり、下層が水の層です。「上層」と「下層」はそれぞれ、そのボトルが気に入って選んだ人の人格の光線と魂の光線を表しています。
象徴的な意味
可視光スペクトルに最初に出現する色であるレッドは、目に見える色で一番長い光線です。レッドの考えられる属性のいくつかを「感じる」ために、海の波の比喩を使うことができるでしょう。浜辺で爪先をピチャピチャ濡らす小さく微細な波はヴァイオレット、一番短い可視光波です。一方、大洋や海の大きな潮の干満(鼓動)を作る長くて強力な波は、赤の色にも結びつけることができるでしょう。
ですからレッドは力とか、エネルギーや生命力そのものに関係しています。出現する最初の色として、それは創造とその構造、生命の物理的すなわち物質的側面を語っています。レッドはクリスマスの色であり、多くの東洋文化ではお金の贈り物は赤い封筒に入れられ、私たちは「町を赤く塗る(底抜け騒ぎをする)」と言います。それらはすべて物質主義を、消費や豊かさを示しています。
物質主義とベースチャクラ(足から恥骨まで)の色として、それは母なる大地への接続――そして自分自身のエネルギーの物理的「グラウンディング」――を表します。そのようなものとして、「良き赤き大地」を認知するアボリジニ文化と抱き合せて、実際にこの惑星の生命の「血液」に属し、また私たちの肉体(地球)レベルの根本問題である「サバイバル」に言及しているのです。
レッドはまず、基本的感情とサバイバルの問題のあらゆる側面を象徴します。
赤いコートや、赤旗や赤いケープを振ったり、あるいは、たとえば枢機卿の赤いローブや交通の停止信号などの赤を見ることなど、これらはすべて危険、警告、制御、怒り、攻撃、戦争(戦士のエネルギー)、勇気、防御、豪胆、または忠節などの同義語です。
「ルート」チャクラすなわち第1チャクラの色として、レッドは肥沃性や性的/生殖能力などの問題を表します。象徴的に、私たちは赤いバラやバレンタインを使って自分の恋情や愛を告げ、赤十字で兄弟愛や統一を表し、肉体的愛やそれを手に入れられる場所を指して赤線地区などといいます。
考えられるレッドの問題
第1チャクラにある不均衡や障害物が、無私性に対する利己性や、物財や金銭を獲得することに対する過度の強調という結果を引き起こす場合があります。
これらやその他の「隠れた」サバイバルに関する問題は、難産のためにその人のエーテルエネルギーの「織物」が何らかの意味で引き裂かれたり、損傷を受けた結果である可能性があります。これはエーテル体の裂け目と呼ばれ、キルリアン写真で見ることもできます。これが生命力が正しく流れるようにする能力を妨害します。レッドの中のギャップは、これらの原動力的エネルギーのグラウンディングの維持を非常に難しくします。しかし、それらのグラウンディングはどうしても必要です! しばしば肉体上の問題として浮上することがあるので、座骨神経(金銭問題)が身体のどちらかの側で表面化した場合は、レッドに注目してそれでワークしてください。
人は自分の個人的かつサイキックなパワーを全部他人に委ねてしまいたいという無意識の傾向を持っている場合があります。しばしば「犠牲的愛」と間違えられるこの行為は、「貧乏意識」と極端な性的振る舞い(あらゆる間違った場所/チャクラに愛を求める行為)として表出する可能性があります。肉体の愛を超えて無条件の「真の愛」を体験するためには、レッドにより多くの光を当てる必要があります。これによって新しい潜在力が生み出され、それがピンクという色です。
この極端の裏面は、レッドのカリスマ性と磁力的資質を使って、他人や状況を自分に有利なように(つまり「あること無いことを言って」)、欺き、制御し、操作することです。忘れないこと: 象徴的に言うなら、これが普通この種のシナリオで叙述される悪魔の色です。
霊的レベルでの意味
目に見える最初の色であるレッドは、創造者の「招待」、物理的形態の中で霊的に覚醒しようとする衝動であり誓約です。最も熱い光線であるレッドは、燃え上がる炎や火の能力と結び付いて、純化または化体(あるものを1つの形から別の形に変えること)を実現することができます。
これが聖体拝受として知られる意味論的儀式に含まれている比喩です。この儀式はパンと葡萄酒をキリストの肉体と血に化体(かたい)するのです。白色光の全スペクトルの中に含まれているすべての創造的潜在能力の実現に向かうためには、まず純化する精霊の炎(レッド)によって浄化されることが必要です。レッドは偉大なマスターキリストの光線であり、彼は二千年にわたってハートチャクラの上に赤い心臓すなわち燃えさかる炎をかざした姿で描かれてきました。多くの東洋文化の中にさえ、第1チャクラが関係する火についての言及があるのは面白いことです。そのために「龍」のチャクラや「火」のチャクラの名前があるのです。
肉体の物理的欲望と地上の身体(物質主義)の上に昇るとは、レッドを通じて生命力をより高い周波数/チャクラへと引き上げることを意味します。この灰の中から飛び立つ不死鳥――化体(かたい)すること――は「火の試練」の象徴です。この誓約は存在のあらゆるレベルでの再誕生であり、それは本質的に永遠の生です。それゆえ、すべてレッドの問題である現世(地上)の物質的心配は、もはや何ひとつ気にかかることはありません。
精神的レベルでの意味
最初に出現する可視光線であるレッドは、「我あり」と声明します。これは「力への意志――すなわち意志力――を持つこと」といわれるレッドの問題の起源を立証しています。これは競走し、支配し、もしくは自分を権力者の地位に就けようとするか……、または調和がとれている場合は、求められれば指導性を発揮する個人的強さと力(勇気)を持っていることを意味します。
この色は人々や状況との距離を保つことに関心を持ち、それゆえ独特の意味で極端に防衛的です。あなたが分離や無関心を求めているなら、あるいは自分をグラウンディングさせてもっと客観的に状況に焦点を合わせられるようになりたいと努力しているのなら、この色は最大の協力者です。何らかの変化が必要で、かつ自分でそのプロセスを始動したいと願っているのなら、レッドからエネルギーをもらってください。面白いことに、レッドは大衆レストラン、カジノの立食いカウンター、ファーストフードチェーンのインテリアに最も広く用いられる色です。レッドに取り囲まれていると、人々がより速く食べてそこを立ち去ることが統計的に証明されているからです。
これは精神エネルギーの自発性(火花)、気づき、集中の色なので、何らかの理由で自分と調和がとれていない人の場合は、レッドは混沌、ストレス、そしてネガティブな無関心を生み出します。
感情的レベルでの意味
極端な情熱と性的行為を意味する Hot-Blooded(血気にはやる)とか、怒りっぽさやすぐに暴力をふるう(「赤」を見る=激怒する)ことを示す Hot-Headed(短気な)という言葉は、両方とも赤という色を根拠にしています。この色のエネルギーは正しい方法で流れる必要があり、そうでないと課題が創出されます。バランスが取れているときは、レッドは自己愛、兄弟愛、家庭愛を人格化し、強化しますが、両極端では「鎮静」します。自制、適度、忍耐、また奉仕に向かい、自分の時間と才能を個人的に犠牲にしようとする正直な欲求と意志を自己訓練に応用することによって、第1チャクラの犠牲的愛と感情的調和を実感することができます。
この活発なエネルギーでバランスが欠如すると、ものごとが「充分に速く」起こっていないように思われます。このことが、競争、憤慨、失望、無謀なヒロイズム(勇気とは異なる大胆)などを「燃え上がらせる」ことがあります。さらに、不均衡なレッドは、通常口早になり、しばしば思考する前に感情にギアを入れてしまいます。これは当惑に至って、しばしば赤面するところまでいきます。
すでにネガティブ気分になっている日は、この色を避けた方がいいでしょう。これは平和、交渉または陳謝の色ではないからです。
身体との関連
レッドには深い活性化作用があり、素晴らしい元気回復剤になります。ただし、エネルギーを貰うために用いた場合は、その後で必ず調和を取るためにゴールドを用いる必要があります。
このカラーは、循環障害、低血圧、生殖器の問題(女性の受胎能力/男性の性交能力)、筋肉の痙攣、熱病、発汗などに役立ちます。
お勧めするクリスタル
アゲート(瑪瑙)、ブラッドストーン、ヘマタイト(赤鉄鉱)、ガーネット、ルビー、ジャスパー(碧玉)、パイライト(黄鉄鉱)、オブシディアン(黒曜石)、カーネリアン。