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[ご質問]
皆様初めまして。いつもオーラソーマ通信楽しみにしています。コー
スでは習えない、様々な角度からの視点によるオーラソーマを存分に
楽しませていただいております。
私はレベル3まで学んだものですが、どうも腑に落ちない点が多々あ
りました。かといって自分のティーチャーにはなぜか聞く気にならず
^^それも何かあるのだろうなと感じています。
早速の質問ですが、「リターンジャーニー」そのもの自体が理解でき
ないのです。リターンジャーニーはなんなのか?なぜそのボトルに帰
るのか?しかも帰る?とは?となってしまうのです。
ぜひわかりやすく説明していただければと思い、メールした次第で
す。お答えいただければ幸いです。皆様もお体にはどうぞご自愛くだ
さい。
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[回答]
これについてはマイクに聞くしかないですが、それには黒田コマラさんに聞くの
が早いので、聞いてみましたところ、以下の回答がありました。
…………○…………○…………○…………
「リターンジャーニーについてですね。
マイクはこんな風に話していたと思います。
過去2000年のあいだ、うお座の時代には、
自分のために何かを得るための旅をすることが大切だったといえます。
これがアウトトワードジャーニー(向かっていく旅)です。
そして新しい時代であるみずがめ座に入って、
自分のために何かを得るだけでは旅は十分ではなく、
分かち合うことと通して、自分の得たものを統合していく旅が必要となります。
これがリターンジャーニー(帰還の旅)です。
これはタロットの大アルカナに関連していて、
オーラソーマニューエーオンタロットの特質は、
大アルカナに対応するカードが2枚あり、対応するボトルが2本あります。
アウトワードジャーニーとリターンジャーニーです。
これはコインの両面のように考えるといいそうです。
ひとつの面だけでは、旅の全体の意味をなさないということでしょうか。
だからこの頃では、数秘学を使ってボトルの数字を見るときも
アウトワードジャーニーとリターンジャーニーをひとつのペアとして見ていく
傾向があります。
この二つの旅に対応するボトルも、タロットの2枚の絵を見るのと同じように、
コインの両面としてみていくと旅の深みが読み取れます。」
…………○…………○…………○…………
ということのようです。
オーラ・ソーマに関して言えば、オーラ・ソーマ社の社長であるマイクの見解が
公式見解となります。
しかし、「リターンジャーニー」とは何か、というのは自分の視点で自分の人生
にあてはめて考えることも可能です。
だって、考えてみてください。
ヴィッキーさんの時代には、オーラ・ソーマに「リターンジャーニー」はありま
せんでした。
奇しくも、彼女が亡くなったのは、78番のボトルまでできたときだったんです。
タロットカードは78枚まで。そして生命の木に当てはまるタロットカードも7
8枚なんです。
しかしボトルはその後も増え続け、従ってそれに対応するタロットの数も増え続
け、従ってその増えたカードについて「リターンジャーニー」というものができ
ているわけですね。
そもそも生命の木とタロットカードを考えたとき、それらは人生を考えるための
マインドマップだったわけです。言葉では表すことのできない人生の秘密の教え
を伝える道しるべだったわけです。あるいは中世の時代に言論統制されたので、
その教えを隠すための秘伝だったわけです。
そうであれば、生命の木もタロットも、そして色の言語も、オーラ・ソーマ以前
から存在していたわけであり、それらを自分の人生についての手ががりとして考
えるためなら、公式見解にとらわれることなく、自分の自由に考えてもいいはず
ですね。だって、自分の人生を生きるのは自分しかいないわけですから、自分の
人生を考える手がかりとして解釈するなら、自分の見解が自分にとっての公式見
解になるはずですよね。
私が「リターンジャーニー」として思い浮かぶのは禅の十牛図です。
これは、悟りを求めて探求に出て、悟りを得、そして世間に戻ってくる過程を1
0枚の図で表しているものです。
生命の木とタロットが西洋での精神的探求のマインドマップだとすれば、東洋の
精神的探求のマインドマップは十牛図だと言えます。
この図はもともとは9枚しかなかったといいます。しかし誰かが最後の一枚を付
け加えたんですね。その最後の一枚が「リターンジャーニー」なんです。
つまり、9枚目までの図では、悟りを求めて探求に出て、そして悟りを得た心境
までが表されています。
そして最後の一枚は、悟りを得て、世間に生活する図が描かれてあるんです。
そうすると、禅の世界ではまずインワードジャーニー、つまり内なる世界の探求
があるわけです。
そして悟りを得た後、その悟りを持って生きていく、つまりはその悟りを世間の
中で実践しながら、世間の人々に分かち合っていくアウトワードジャーニーがあ
るんですね。
それは自分を愛していくという内なる旅があり、そしてひとたび自分を愛するこ
とができたら、その愛を周りの人々に分かち合っていくアウトワードジャーニー
がある、というふうにも言えるかもしれません。
オーラ・ソーマでは22番のボトルがリターンジャーニーのフールに当てはまり
ます。
そして79番から魔術師のリターンジャーニーとなります。
タロットでは精神的探求の旅が無知である愚者、フールから始まりました。大ア
ルカナの8番までは世間のさまざまな体験を経て、9番の隠者で内なる世界へと
入っていきますね。
そしてそのプロセスが22番、そして79番から再びリターンジャーニーが始ま
っていくことになります。
それはどういう意味なのか?「リターンジャーニー」のそれらのカードを照らし
合わせて考えてみるといいと思うんです。
それを考えることは自分の人生を考える手がかりにもなるかもしれませんね。