ヴィッキーさん物語第10号 ヴィッキーさん物語 その10━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 2.ヴィッキーさん物語——その10:「5 薬屋」より ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「夜の瞑想の中で、深みへ深みへと呼ばれるとき、私の一部は、 聖なる不満としか表現のしようのないものを感じました。」 とヴィッキーさんは書いています。 「聖なる不満」・・・ 物質への欲望でいっぱいになっているときには気がつきませんが、 こころを静めて内側に入っていったときに気づかされますね。 自分は誰か・・・どこから来てどこへ行くのか・・・ 物質的な世界だけではない自分。 単に肉体だけではない自分に気づいていくのです。 それが魂の渇望ですね。 そんな魂の呼びかけからオーラソーマに出会ったひともおられるでしょう。 「いつもの例に違わず、成功の真っただ中で天のひと突きがやってきて、五〇 年代半ばには、バッキンガムシャーの美しい村グレート・ミッセンデンへと移 ることになりました。そしてそこでもまた、私は何のつても持たないまま、新 顔の開業医として奮闘することを余儀なくされ、信念を試されたのです。」 ブルーの意思からの「天のひと突き」。 そんな経験ありませんか? そこであなたは試されているのですね。 2番目のチャレンジのボトルです。 でもブルーの意思、存在はあなたにギフトも用意してくれています。 ヴィッキーさんの、このようなことがなければ、オーラソーマもなかったわけ ですし・・・ あなたも、これまでの人生の中での天のひと突きがなければ、 オーラソーマに出会うこともなかったでしょう。 では、ぱりさんからです・・・ ヴィッキーさんとドリスは、看板の薬剤師を雇って薬屋を運営し、着々と地元 での信用を築いていきます。ところが何とこの看板薬剤師さん……。 そしてヴィッキーさんは、また一段と人生をステップアップして行くようです。 では、「ヴィッキーさん物語」の10回目です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ そしてある日の昼のこと、ドリスと私はいつものように、店に鍵を掛けて外に 出たのです。 が、残念ながら、いつものレストランは家族の誰かが突然亡くなって店を閉め ており、私たちは仕方なく、家に帰ってスナックでお腹の足しにすることにし ました。 ドリスはドアを開けると、「ただいま」と声をかけました。 彼が不意の来客だと思って、あわてなくてもすむように、と思ってのことでし たが、返事はありません。 たぶん、店の裏手にでもいるのだろうと思い、店のカウンターの前を通り越し て、二階の住まいへと階段を登ろうとしたときです。 異様な音に、私は足を止めました。 それはどう聴いても、いびきでした。 どうやらカウンターの裏からのようです。 引き返してみると、なんとそこには、ほとんど空になったウインチェスターの オレンジフラワー水のビンを幸せそうに抱きかかえて、A氏が正体不明になっ ていたのです。 私は、大声でドリスを呼びました。 「まさかと思ったら」と、彼女も声を張り上げました。 「こんなところへ消えてたのね。この人が飲んじゃってたのよ!」 私たちは爆笑しました。 いくらアルコール度が高いといっても、オレンジフラワー水を、お酒代わりに 飲んでしまうとは。 どうやらA氏は、アル中でもあったようです。 残念ながら、店の危険人物であることが判明したからには、私たちの関係も、 これでジ・エンドでした。 ついでに言えば、オレンジフラワー水は、すばらしく効果のある催眠剤で、不 眠症の治療には二滴ほど、夜寝る前に飲み物に落とすとよいでしょう。 店のお客さんたちはやがて、ただ薬を調合するだけではない、私たちの愛と思 いやりに気づき、私たちを信頼してくれるようになり、店はどんどん繁盛して いきました。 私たちは、棚から下ろすだけの人工的で値段の高い銘柄品より、より安くて自 然な製品を勧め、必要とあらば、その場で調合したのです。 こんなスタイルの昔ながらの薬屋が、今ではもう見られなくなったのは、本当 に残念なことです。 そこで人は、聴いてもらう必要があるとき、薬剤師と自分の問題を語ることが できたのに。 私たちは裕福になっていき、それとともに自己満足に陥る危険性が出てきまし た。 時として、夜の瞑想の中で、深みへ深みへと呼ばれるとき、私の一部は、聖な る不満としか表現のしようのないものを感じました。 私の中の何かが、今は単に学び、拡大し、消化吸収をする時期にすぎず、こう して新しく手に入れた豊かさゆえに、物質的な利益や安全にしがみつこうとす るのを、何よりも戒めていたのです。 こうした状況はどうやら、私の一生を通じて繰り返し現れるパターンのようで す。 薬局での勤めのかたわら、私はキロポディ(足治療)の世界に足を踏み入れま した。 それは、それまでに私がしてきたことの自然な発展でした。 そこでの道具は、私の愛を伝える手と、患者との心の通い合いと思いやりだけ。 最初は手堅く始めようと、薬局で開業しましたが、その後、いつもの例に違わ ず、成功の真っただ中で天のひと突きがやってきて、五〇年代半ばには、バッ キンガムシャーの美しい村グレート・ミッセンデンへと移ることになりました。 そしてそこでもまた、私は何のつても持たないまま、新顔の開業医として奮闘 することを余儀なくされ、信念を試されたのです。 ヴィッキー・ウォール著『オーラソーマ』「5 薬屋」より ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 尚、このコーナーのコンテンツは、出版社、翻訳者のご了解を得て 『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(伊藤アジータ訳、OEJ刊)より 掲載させていただいています。 和尚エンタープライズジャパンのHP: http://www.kt.rim.or.jp/~oshobook/ 伊藤アジータさんのHP: http://www5e.biglobe.ne.jp/~dhyan2/index2.htm |
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