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■ 4.『リビング・エナジー』*から *オーラソーマの基本機関誌
「カラーのヒーリングエネルギー」
ブルーは何を話したがっているのか by リチャード・レヴィントン
:『リビング・エナジー』vol.1 より
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オーラソーマがまだ産声を上げて間もない頃のロンドンでのことです。
まだ、オーラソーマのバランス・ボトル(現在のイクイリブリアム・ボトル)
が70本しかなかった頃の話です。
精神世界に造詣の深いあるジャーナリスト(ヨガ・ジャーナルのライター)が
不思議なホメオパス(同種療法家)の治療を受けます。
卓越した理解力と表現力を持った人間が、まったく新奇な代替療法との出逢い
を新鮮な感動をもって叙述しています。
彼が味わった不思議さを、ここで再体験してみてください。
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カラーのヒーリングエネルギー
人類最初の芸術家が洞窟の壁に
絵の具を使用したときから、
人々は色の持つセラピー的な効果を試してきた。
そしてその最も新しい革新が
オーラソーマと呼ばれるものだ。
それは、それぞれに意味のある、
バランスボトルという、
身体の微細なエネルギーセンターに
見事に調和した、
ひとそろいの色のついたオイルでできている。
by リチャード レヴィントン
ブルーは何を話したがっているのか
最近ロンドンを訪れた際、あるホメオパス(同種療法家)がブルーの色につ
いて注目に値することを私に言った。その時期、私はブルーにとりつかれてい
たといえる。私は青いソックスに青いコールテンのズボン、1ダースの青いシ
ャツに青いセーター、そして青いスニーカーを持っていた。そのうえ青いフレ
ームの眼鏡を買おうかとさえ思っていた。おまけに夜にはブルーについての夢
を見ていたのだ。そしてまた、私は喉がいたく、軽い咳もあり、風邪をひきか
けているようでもあった。
「あなたは風邪をひきかけているのではありません」とそのホメオパスは私
に言った。「あなたの喉はブルーを話そうとしているのです。」 彼女はこの
不可解な言葉を説明するかわりに、青いマッサージオイルのようなものを私の
首にぬり、明るい紺色の球体を自分の喉のあたりにイメージするように言った。
「さあ、そのブルーを通して、それがちょうど窓だと思って」と言いながら彼
女は続けた。「そのブルーに話させてください。そのブルーは何を話したがっ
ているのですか、言ってみてくれますか?」
私には彼女の言っていることがさっぱりわからなかった。しかしその一時間
の間に私の症状は消えてしまっていた。そのブルーが風邪の初期症状を取り去
ったのだろうか? もし、そうだとしたら、どうやって?
私は、ホメオパシー、針、フラワーエッセンスといった、ホリスティックヒ
ーリングとして名の知れたたいていのものについてはよく知っていたが、カラ
ーヒーリングについてはほとんど何も知らなかった。非常に微妙で、すぐに消
えてしまうエネルギーである色を使って、身体的症状を癒し、深い心理的変化
を引き起こすという考え方は深いところで私の興味をそそった。そういうこと
はホリスティックな分野におけるエソテリックな先駆者大英帝国だけのことは
ある、と私は思った。
いわゆる代替療法においさえも、カラーセラピーは依然断片的なものでしか
なく、まだそれほど広く実践されたり理解されているものではなかった。カラ
ーヒーラーたちはたいてい色のついたスクリーンや色のカード、光の投影、あ
るいはイメージを使うのが普通で、液体状の色を身体のある部分に施すという
のを聞いたのはこれが初めてだった。このブルーのオイルは、ホメオパスが私
に教えてくれたところによると、オーラソーマと呼ばれる新しい包括的なカラ
ーシステムの一部で、1980年代にイギリスで開発され、ヨーロッパやオースト
ラリアのナチュラルヒーラーの間ではすでに広く使われ効果をあげているとの
ことだった。彼女は最近一週間にわたるオーラソーマカラーセラピーの入門セ
ミナーを終えたところであり、彼女は、それは注目に値する、革新的なものだ
と思うと私に語った。
神の飾り窓
彼女の勧めにしたがって、私は、「神の飾り窓」と呼ばれる、70種類(現在
は96種類)の人のオーラを調和し、調整する、色のついたボディオイルででき
た「バランス」ボトルの色彩の陳列を見るために、その年で最も激しかった猛
吹雪の中を北へと旅し、テットフォード州の小さなリンカンシェアの村へと向
かった。
これらの長方形のボトルは、それぞれ、上層部はエッセンシャルオイルとア
ロマエッセンス、下層部は水溶液ベースのハーブの抽出液でできていて、例え
ば、レッドの上にイエロー、ターコイズの上にピンク、ゴールドの上にグリー
ンといった具合に二層の色に分かれている。それらがエレガントに修復された
館である、ここデヴ・オーラの会議室のガラスのテーブルの上の私の目の前に
ずらりと並べられている。それらはオーラソーマのセラピーのカラーコレクシ
ョンの代表格である。おそらく、古代のアートであるカラーセラピーの最も力
強く、最も革新的な現代版と言えるだろう。
オーラソーマの創始者たち、(薬剤師で足治療家のヴィッキー・ウォール、
クラニオ・オステオパシー療法家のマーガレット・コクビン、そしてマンダラ
芸術家のマイク・ブース)によると、オーラソーマは「押しつけがましくない、
魂のセラピー」であり、色の生きているエネルギーに基づいた、ある種の強壮
剤だと述べている。
そして「神の飾り窓」(1983年の後半に初めてオーラソーマを作ったとき、ヴ
ィッキー・ウォールがつけたオーラソーマの「光輝く宝石」のボトルの呼び名)
を通して見たとき、私は「存在の高い次元、自分の中の高次の部分、そして自
分のカラーコード」を見い出すことになると言う。
色のついたボディオイルとオーラと私の「魂」との間にいったいどんな関係
が可能だというのだろうと私は思った。どのようにして色が、押し付けがまし
くなく、癒すというのか? しかも、あのロンドンのホメオパスは「ブルーを
話す」ということで何を言おうとしたのか? 私は、デヴ・オーラのビロード
製のひじかけ椅子にくつろで座り、あたり一面の雪景色にかこまれて、お茶を
飲みながらこれらの思いにふけっていた。
私の目の前には、マイクの求めに応じて、およそ6ダースにもおよぶボトル
の中から私が選んだ4本のバランスボトルがガラス製の台の上に置かれている。
これを選ぶことで、おそらく私個人のオーラのカラーコードについての「魂の
声明」が目の前に持ち出され、それは私の現在の心身の状況を知るうえでの解
釈者の鍵となるとともに、同時にそれを解決する実践的治療法ともなるのだ。
オーラソーマは、色を選択することが診断であると同時に治療ともなる、ユニ
ークなシステムであり、ヒーリングの責任はもっぱらクライアントにかかって
くるのである。「バランス」を選択することで、クライアントは自己診断と自
己処方を行い、「飾り窓」から適切な治療薬を取りだすのである。
(この項続く)
『リビング・エナジー』vol.5 (p10-12)
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