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■ 2.『リビング・エナジー』から:「オーラソーマとイスラエル」より
クムラン遺跡と死海写本とエッセネ派 武藤悦子
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クムラン遺跡と死海写本とエッセネ派 B11、B71、B55
死海のほとりの荒野クムランに人が住みはじめたのが紀元前8世紀頃で、
紀元前2世紀の終わりには、クムラン教団(エッセネ派) とよばれるユダヤ
教の伝統や習慣を重んじた人々が共同生活をしていたと言われています。
1947 年、近くを歩いていたベドウィン(遊牧民)の少年が、羊を追いかけて
いるうちに偶然にクムランの洞窟で土器に入った巻物を発見しました。
これが有名な『死海写本』の発見です。
壷に納められた600 を超える巻物『死海写本』は、イザヤ書全巻や詩篇を含む
旧約聖書や創世記外典などの外典文書、ユダヤ経典のテキストなどが記されて
いました。
古ヘブライ語、ギリシャ語、アラム語で書かれた巻物は、紀元前2 世紀年頃の
ものと考えられ、それまで知られていた旧約聖書の写本より、さらに千年も古
いものとわかり、20 世紀最大の考古学的発見とされました。
『死海写本』は現在エルサレムのイスラエル博物館にある死海写本館に展示さ
れているので、見学可能です。
クムラン遺跡も訪れることができます。
写本と同時に発見された文書から、当時のエッセネ派の人たちの暮らしぶりも
わかっています。
ユダヤ教の敬虔な一派であるエッセネ派の人たちは自給自足で個人の財産
を持たない共同財産制で、日常に天使的なエネルギーを呼び込み、色と光で
ヒーリングを行っていたと言われています。
聖なるものとのつながりを意識し、祈りと浄化、瞑想を日常的に行い、神の名
を書く前には必ず浄化をしたとも言われているほど、洗礼と沐浴を大切にした
そうです。
私が訪れたクムラン遺跡は、乾いた荒野であるにも関わらず多くの灌漑用水が
あり、それには驚かされました。
この遺跡は実際には集会場であり、実際は付近の山の洞穴で生活していたと言
われていますから、人々の信仰の厚さと真摯さには胸を打たれるものがありま
した。
クリアー/ピンクの11 番のボトルは「エッセネボトル1」で、エッセネ派の人
はいつも白い服を身にまとい、簡素で敬虔な生活をしていたと言われています。
それがこのボトルにもよく表れています。
やさしいエネルギーを持つこのボトルには「花の鎖」という名前があります。
愛を表す花の鎖は、鉄の鎖よりも強いということなのでしょう。
愛とやさしさは強さです。
タロットカードでは「ストレングス」のカードに対応します。
ライオンを撫でている女性の姿がそこに描かれています。
百獣の王ライオンを手なずけているのは、やさしい女性です。
愛は強さであり、なによりも強いものであるという象徴です。
このボトルの別名はラヴレスキューです。
キリストは、エッセネ派の一員だったという説があります。
このボトルから見ると、それは明らかです。
11 番のボトルのグラウンディングヴァージョンは55 番のクリアー/レッドの
キリストで、シェイクカラーはピンクになります。
キリストは、無条件の愛を生きた人です。
71番のボトルもまたエッセネボトル2 であり、どちらのボトルもシェイクする
と52 番のレディナダになり、無条件の愛による成長を表します。
『リビング・エナジー』Vol.6(p52-53)
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