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『通信』ヴィッキーさん物語

001_序章
002_愛しのお父さん1
003_愛しのお父さん2
004_愛しのお父さん3



序章






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■ 2.ヴィッキーさん物語――その1
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オーラソーマはイギリス生まれのヴィッキーさんが、
ある日、夜中に三日続けて同じ啓示を受けたところから始まりました。

「水を分けなさい」・・・

モーゼじゃあるまいし、水を分けるなんて・・・
自分は気でも狂ったんじゃないかしら・・・

でもとうとう三日目には彼女もその声に逆らうことはできず、
見えない手に導かれるようにして5本のボトルを作りました。

明くる朝、いつもの地下のラボラトリーに行ってみると、
そこにはきれいな色のボトルが並んでいるではありませんか・・・
いったい、これって何なの?
水と油が混ざったクレオパトラの化粧水?

目も見えなくなり、心臓病を患っていた彼女が生みだした色とりどりのボトル。
そこからオーラソーマとともに、彼女の新たな冒険と人生が始まるのです。

そのオーラソーマの誕生秘話とオーラソーマの奇跡が、彼女の織りなす人生
とともに語られます。

「ヴィッキーさん物語」のはじまりはじまりー。

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序章

そっと歩んでください、友よ。あなたの歩むのは、私という人生の織物の上な
のですから。目もあやな縦糸と横糸によって、時の初めから、繰り返し繰り返
し演じられてきた美しいドラマ。必然へと運命づけられ、やがて明かされる目
的へと進んでいく、その歩の織り成す見事な模様の上を歩むのですから。

私はロンドンに生まれました。七番目の子供の、そのまた七番目の子としてで
す。父もその両親も、ハシディズムの人でした。ハシディズムというのは、聖
書の神秘的な側面を含む深い宗教の一派で、父はカバラとゾハール(モーセの
五書のヘブライの神秘主義的注釈書)のマスターであり、そんな背景のせいで、
植物の癒しの作用や、薬効に関する知識、そして自然の癒しの方法に詳しかっ
たのです。その知識は私に受け継がれましたが、そんな父との幸せな時間は、
継母の執念深いいじめにあって長続きせず、とうとう十六歳で私は家を出まし
た。


私は子供の頃から繰り返し、不思議な体験をしていました。そうした経験の中
には、自分が何をしたわけでもないのに人の病気が治ってしまうとか、人の
オーラが見えるといったことがあり、幼い私は理解できないだけに、時には恐
くなったものでした。そして、そんな体験の繰り返しの内に、戦争となりまし
た。

いたるところで、人が傷つき、死んでいき、戦争は私にとって、そうした人々
のオーラのパターンを観る、霊的な調査の時期でした。けれども私にとって決
定的で、運命的な出来事は、ミドルセックスのウエスト・ドレイトンで、エド
ワード・ホースレーに会ったことです。彼は年老いた薬剤師で、いくつものハ
ーブを壁に吊し、昔ながらの方法で錠剤を作り、薬を調合していました。ここ
で私は、心ゆくまで、父からの教えをもう一度復習し、使うことができたので
す。このあいだに、いくつかの小さな奇跡が生まれました。原料不足の折りに、
手順を間違えて失敗作をこしらえてしまった後、ふとしたひらめきによって、
意外な方法を試したところ、とてもすばらしい治療効果のあるものがうまれた、
ということもあったのです。

戦争が終わり、ホースレー氏が亡くなった後、私は自分の手をヒーリングの道
具として使えるよう、キロポディスト(足治療医、まめ・たこ・などの治療に
当たる医者)になることに決めました。初めは薬局で開業していましたが、後
に運命が私をバッキンガムシャーのグレート・ミッセンデンへと連れ去り、そ
こで私は、三度の臨死体験を経て、その体験から、人に奉仕するためにこの世
に戻されたのだと実感しました。

その後、さらなる災難が私を襲いました。突然の失明です。
おかげで私は、繁盛していたクリニックをたたみ、引退を余儀なくされたので
すが、たくさんの人を癒し、たくさんの人たちの人生を変えたオーラソーマ
「バランス」ボトルが生まれたのは、実はその後のことなのです。そしてそれ
は、まさに人の魂を映し出す鏡であることが明らかになってきました。

このユニークなカラーセラピーは、多くの生きたエネルギーを受け取りながら
進化し、肉体、心、魂のすべてのレベルをヒーリングするもので、他の多くの
セラピーの助けにもなります。

今や私は、海外で講義をする機会がどんどん増えています。またセラピストや
一般の人たちのためだけではなく、海外で活躍する講師を養成するためにも、
センターの必要性が明らかになってきました。リンカーンシャーのデヴ・オー
ラは、奇跡とも言える方法で私たちのセンターになり、今や新しい時代のセラ
ピーの先駆けとなるべく、世界中から生徒が集まってきています。

ここで特に記しておきたいのは、遙か昔、人類がその愚かな振る舞いによって
滅亡の危機に瀕したとき、ノアに最初のニューエイジ(新しい時代)の約束が
与えられた、ということです。今日、いつ、誰が核のボタンを押すのかという
恐怖で、たくさんのハートが震えている一方、キリストの再来と、ニュー・エ
イジについての約束が繰り返し説かれ、たくさんの人がその訪れを待っていま
す。けれども私は心から言いたいのですが、それはもうすでにここにあるので
す。ノアに与えられた約束の意味は、神は二度と世界を滅ぼそうとはしない、
ということなのです。その契約は初めて虹の七色を通して表されました。

私は雲の中に、にじを置く。これが私と地とのあいだの契約の印となる。
                           創世記九章一三節

           ヴィッキー・ウォール著『オーラソーマ』「序章」
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尚、このコーナーのコンテンツは、出版社、翻訳者のご了解を得て
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(伊藤アジータ訳、OEJ刊)より
掲載させていただいています。

和尚エンタープライズジャパンのHP:
http://www.kt.rim.or.jp/~oshobook/

伊藤アジータさんのHP:
http://www5e.biglobe.ne.jp/~dhyan2/index2.htm