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オーラソーマ4本ボトル・ミニリーディング(無料)

巻頭エッセイ


第276号 【パリさん】:カラーローズ—分離の幻想

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■ 1.【ぱりさんのオーラソーマ】:カラーローズ──分離の幻想
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ぱりさんのカラーローズは、人間心理をカラーローズの色とともに考える、人
間心理の万華鏡のようです。

カラーローズというのはこの図です。

http://aura-soma.co.jp/intro/color_language/

オーラソーマは107本のボトルがあって、そのひとつひとつのボトルの意味
を覚えるなんてできない・・・と思っておられるあなた。

実はこのカラーローズの12色を理解すれば良いだけなのです。

この12色は、実は青、黄、赤の三原色の組み合わせからできているので、こ
の3つの色をしっかり理解すれば、すべての色の基本は理解できることになり
ます。

107本の色のすべてが、この3つの色を理解するだけでわかる。

そう思うと、気が楽になりますね。

オーラソーマのイクイリブリアムボトルの107本のすべての色は、この3つ
の原色から解き明かされていきます。

そのことをレベル1では学んでいきます。

さらなる秘密をばらしてしまいますと、レベル3では、実はすべてがブルーな
のだということにも行きつきます。すべてはブルーから生まれてくるのですね。

マスターボトルの50番はペールブルーのエルモリアから始まり、イエロー、
ピンク。。。と色が生まれてくる姿は感動です。

http://aura-soma.co.jp/products/equi/specialset/master.html

オーラソーマは色の言語という、それぞれの色と人間心理、ひいてはスピリッ
ト、魂との関係を解き明かしていきます。

オーラソーマは魂の鏡。

どうして、その魂がオーラソーマというボトルに反映されるのか、その不思議
を体験し、解き明かしていくのがオーラソーマのコースでもあります。

でも、カラーローズを見ていくだけでも、その色の意味を考えていけば、その
秘密を解き明かしていけるのでは・・・?

そういうことを哲学者ぱりさんは試みてくれているようです。

少々粘り強い思索と根気が必要かもしれませんが、ぱりさんのように自分で考
えていくことができれば、その思索によっても、色と人間心理の神秘を探求し
ていくことができるのです。

その面白さを味わっていただければと思います。

では、ぱりさんのカラーローズ、お楽しみください。

                                尚 記


        …………○…………○…………○…………


ときどき、幕あいに顔を出す、「オーラソーマ」をちょっと部外者的な立場か
ら眺めてみる【ぱりさん】シリーズです。^^;

オーラソーマのカラーローズを“全人間心理のカラーインデックス”に見立て
て、その内部的なダイナミクスを連想して楽しんでいます。

ちょっと理屈っぽいですが、常識だけでお付き合いいただければ、案外、面白
がっていただけるかもしれません。

これまで「カラーローズ」を、人間心理の“元型”“酵母の種”の誕生物語と
して眺めてきました。

そしてカラーローズの“色相環”(12方位)を一周しました。
http://www.aura-soma.co.jp/intro/color_language/

つまり、人間心理の“元種”の誕生をこんなふうに見てきたわけです。

12時:“独存の平安”のなかに安らぎ、まどろむ根源色「ブルー」

 4時:そこから個別としての認知と体験を夢見て飛び出した「イエロー」

 8時:変化する顕現世界における“永遠の生”を熱望する「レッド」

 2時:混沌とも見える顕現世界で見晴らしと位置確認を求める「グリーン」

10時:形ある制限に馴染めず、ひたすら超越を求める「ヴァイオレット」

 6時:多様性が可能な顕現世界の大儀、“創造の賛歌”を唱う「オレンジ」

 7時:“無償の愛”で顕現世界の継続・維持に献身する「コーラル」

 5時:あくまでも依存を嫌い、存在の根拠を自らの中に求める「ゴールド」

 3時:全体との調和のなかに個を確立しようとする「オリーブグリーン」

 1時:子供のように直感を信頼して、その伝播を楽観する「ターコイズ」

11時:明晰性と果断のゆえに顕現世界での役割に悩む「ロイヤルブルー」

 9時:あらゆる意図と欲望の妥当性が見えて欲望を紡げない「マジェンタ」

さてそこで……次の「ピンク」へと思ったのですが……。

皆さんご存知のように、オーラソーマでは「ピンク」は“「レッド」に光が入
った色”と言われています。

つまり、色相で言うなら「ピンク」は「レッド」と同じなわけです。

でも明らかに同じ色ではありませんし、指し示す人間心理も異なるはずです。

では、「ピンク」と「レッド」では何が違うのか?

……ということになって、ここでどうしても元の「カラーローズ」では暗示的
にしか表現されていない“光と闇”に踏み込まざるをえなくなりました。

そこで急遽、元の「カラーローズ」を内部に含む“カラーローズの卵”という
のを発明して、“光と闇”の表現の明示化を試みたわけです。(^^;)
http://www.aura-soma.co.jp/newsletter/backnumber/dtl_767.html

この“カラーローズの卵”なら、「ピンク」の位置は「レッド」の位置と区別
して表現できるはずですよね。

もう一度、元々の「カラーローズ」の絵を見ていただけますか。
http://www.aura-soma.co.jp/intro/color_language/

このページ画面をちょっと下の方にスクロールすると、丸い色のドットが時計
の文字盤の位置に配置されている絵が見えますよね。

ところで、ご存知でしたか?

この“丸い色のドット”は色の解説ページへのリンクボタンになっています。

文字通り、“色の解説ページ”への“カラーインデックス”ですね。(^^;)

たとえば、12時の位置の「ブルー」のドットをクリックすると……、
http://www.aura-soma.co.jp/intro/color_language/blue.html
根源色「ブルー」の解説ページに切り替わったでしょ。(^_-)

さて……、それはともかく(ブラウザの「戻る」をクリックして元のページに
戻る)として……。

文字盤の文字の位置に整然と配置された12色以外に、中のほうに「ピンク」
と「クリアー」の2色のドットが見えます。

この内部に配置されている2色と円周上の12色は、本当は同一平面上に位置
していないかも……という話から始まったのでしたね。

というのも、この2色は周辺の12色とは「明度」が違うようだからです。

それに、この2色は、たんに周辺の色と「明度」が違うだけでなく、2色相互
でも「明度」が異なるようです。

つまり、「ピンク」はこの“丸いドット”を通る半径1/2の同心円上に配置
される12色を、いわば“代表”してここにいると考えるべきでしょう。

じつは、“ピンク”以外にも、“ペールブルー”“ペールターコイズ”……と
いった、同等の明度に位置する他の色相の色もあるはずです。

それらの“光の入った”色は、カラーローズの半径を1とすれば、半径0.5の
同心円の円周上に並ぶはずです。

“カラーローズ平面”での“半径0.5の同心円”とは、“カラーローズの卵”
で言えば、ずっと頂点に近いある高さの“水平断面”だと思います。

そして最後に残った「クリアー」は、“カラーローズ平面”では中心点、また
“カラーローズの卵”では頂点という“特異点”のことでしょう。

そして、元のカラーローズでは位置を明示できなかった“ネガティブな心理”
も、“カラーローズの卵”でならその位置を明示できます。

なぜそんなことができるのか?

なぜなら、“ネガティブな心理”と言っても、それは元を質せば“ポジティブ
な意図”とも言える人間心理の、もう半面の姿にすぎないからです。

つまり、“ネガティブな心理”とは、じつはいわゆる“ポジティブな心理”の
元種が、暗闇のなかで途方に暮れ、疑心暗鬼に陥った状態のことなのです。

どうして、そういうことが起こるのでしょう?

それは大きく言えば、(“個として”の体験とその認知を願って)「ブルー」
から飛び出した「イエロー」の意図の“虚偽性”にその遠因があります。

「イエロー」は全体の文脈のなかでしか成立しえない「個性」を、それ自体で
成立しうるかのように想像し、その体験と認知を意図したのでした。

この無邪気とも言える意図のなかに、じつは深刻な“誤解の元種”が潜んでい
ることを、もちろん、「イエロー」は知りませんでした。

それは「分離の幻想」という大いなる誤解でした。

それがどれほどの“大災害”をもたらすことになるかも知らず、「イエロー」
はただ無邪気に“個別”としての体験と認知を意図したのでした。

           「見て、わたしは美しい!」

以前「イエロー」が放ったメッセージをそのように表現したのを、覚えている
かたもいるかもしれません。
http://www.aura-soma.co.jp/newsletter/backnumber/dtl_718.html

それはどうしても非顕現の平安にとどまっていられなかった“憧れ”でした。

けれどもこの“憧れ”は恐ろしい幻想の可能性を孕(はら)んでもいました。

それは“「分離」が可能である”という幻想です。

“部分”が“個別”としての「個性」を主張できるためには、「全体」のなか
の“部分”を、“それ自体として”取り上げなくてはなりません。

“部分”を「全体」から識別すること自体は、誤りではないかもしれません。

しかし、じつはここには、微妙な“連想のズレ”を生じかねない危うさが隠れ
ているのです。

もし“部分”を“それ自体として”取り上げることができるのだとすれば、そ
れは“部分”を「全体」から切り離せる、ことを暗示しないでしょうか?

“部分”を「全体」から識別すること自体は誤りではないかもしれませんが、
“部分”を「全体」から切り離せる、というのは明らかな偽りです。

生命世界に、「全体」から切り離されて存在できる“部分”は、けっしてあり
えないからです。

(生命世界では、部分は「全体」から切り離された瞬間に、即座に、ときには
 見た目では徐々に、その部分は解体、消滅します。)

すべてが可能性として非顕現にとどまっているかぎり、その危険な誤解の余地
はありませんでした。

以前、その非顕現から滲み出す平安を、根源色「ブルー」の

         「じつは、自分独りしかいない」

というメッセージに託したのでした。
http://www.aura-soma.co.jp/newsletter/backnumber/dtl_711.html

しかし、いったん「イエロー」が意図し、その意図を「レッド」が実現して、
“永遠の変化”として生命世界が顕現すると、事態は微妙になります。^^;

なぜなら、顕現世界とは、つねに二極性によって知覚され識別されねばならな
い意識的相対世界だからです。

気づきの光を投じないかぎり、“ありのまま”の姿を見ることはできません。

顕現世界は、非常に“あやかし”に満ちた世界なのです。(^_-)

もしかしたら、そこには“あやかし”しかない……と言えるかもしれません。

だから、その“あやかし”を前にしたとき、人間はさまざまな心理のバリエー
ションを紡ぎだします。

人間心理のインデックスとしては、「カラーローズ」を“カラーローズの卵”
に拡張しなければならなかったのはそのためです。

じっさいの人間心理を、すべて“カラーローズ平面”の上だけでインデックス
づけすることは、じつはできません。

この美しい絵↓のなかだけでは、
http://www.aura-soma.co.jp/intro/color_language/

各ボトルの解説ページにあるような……、
「1本目に選ばれたときの性格的側面」と
「2本目に選ばれたときに、チャレンジとなる性格的側面」
の、あまりにも極端な二面性を位置で区別できないわけです。

以前にも書いたことがありますが、
http://www.aura-soma.co.jp/newsletter/backnumber/dtl_699.html
各ボトルの解説ページにあるこの両側面は、当初は、
・「性格の肯定的側面」
・「課題となる性格の側面」
という表現になっていました。

まるで、ひとりの人の「性格の肯定的側面」と「課題となる性格の側面」のよ
うに書かれていたわけです。

そしてそのことには、とても深い理由があったと思います。

それぞれのイクイリブリアムボトルは、ある輝かしい個性を願うことによって
引き寄せられた人格の「肯定的側面」と「課題」のようなものだと思います。

イクイリブリアムボトルとは、植物圏と鉱物圏のエネルギーエッセンスが、色
という共通言語を介して、同病を病む動物圏を癒そうとする姿なのでしょう。

独自の個別性、「個性」を願うことには、“光と闇”の両側面があります。

“気づきの光”を投じるなら、じつは<すべてはひとつ>である“あるがまま”
の姿を見ることができるかもしれません。

しかし、一歩あやまてば、そして“気づきの光”が届かなくなったら、そこは
魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)する暗闇の世界とも言えます。

もうおわかりですよね。

“カラーローズの卵”の上半分で索引付けされるのが「性格の肯定的側面」で
あり、下半分で索引付けされるのが「課題となる性格の側面」でしょう。

それはたんに、同じ性格特性の“気づきの光”の臨在による違いにすぎないの
ではないでしょうか。

「ピンクの心理」に行こうと思って、またまた長くなってしまいました。

具体的に「ピンク」たちの心理を類推するは次の機会に譲りたいと思います。

いつもお断りしているとおり、これは「オーラソーマ」で認定された見解では
なく、「オーラソーマ」がゲーテの色彩論から引き継いだ「カラーローズ」と
いう素晴らしいツールに触発された、まったく自由な立場からの連想です。

お付き合いいただき、ありがとうございました。<(_ _)>

                                pari 記


        …………○…………○…………○…………

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