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■ 4.『リビング・エナジー』から:天使のメッセージ:中森じゅあん
天使との遭遇
『リビング・エナジー』Vol.5 より
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天使との遭遇
私は実証主義なんです。
もう十二年ぐらい前に、一番最初は空に天使を見たんです。
それまでは、天使にはなんの関心もありませんでした。
かわいくなくはないですけれども、別に好きで集めるわけでもないし、クリ
スチャンでもないし、天使というのはたぶん画家が創造したイマジネーション
で、あれは画家のイメージの世界のものだと思っていましたし。
ただただ日々が忙しすぎていた時です。
そしてある時突然、ふと空を見上げた瞬間、空一面びっしりいたんですよ、
天使が。
見渡す限りいた。
青山ですから、ビルの形の空の谷間にも、絵画にあるような赤ちゃんの天使
がびっしりいたんです。
たぶん時間にしたら、何秒間でしょうね。
「あらっ!」という感じでぐるーっと空を見回して、もとにもどったら真っ
青な空。
依然世の中は人もいっぱい通っているし、車もいっぱい通っている。
仕事の約束の時間も迫っているし、青山の外苑前ですから、地下鉄の乗り場
まで急ぐ途中でね。
「いったいあれはなんだったんだろう?」。
そういうのは私しか見ていないし、証拠もないし、証明もできないし、それ
に聞いてもわからないし。
そういうことが何年もあったんです。
不思議なことがあっても、誰に聞いても自分一人の問題で。
そのとき歩きながら考えたんですが、たぶんこの空の上には天使のような存
在がいるんだと思ったのです。
物理的にいるのかどうかはわからない。
そのときには、この目で見たから天使はいるんだ、と思ったのです。
それは霊眼とか霊視だったんでしょうが、きっと理由があって、私に、神様
が何か大きな意味があって、私にわからない何か意味があって、一瞬さっと空
のベールをはいで私に見せる必要があったんだろう。
しかし私は理由がわからないし、人にも「あーあ、ジュアンさん、とうとう
おかしくなったのね」と言われるのもいやだし。
誰にも口外する気にならなかったですね。
『リビング・エナジー』Vol.5(p28-29)
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